1月のブドウ園

ブドウ園では剪定作業が続いています

お正月を挟んで、ブドウ園ではまだ剪定作業が続いています。じいちゃんが亡くなってから、
ばあちゃんは見よう見まねでじいちゃんに教わった剪定をやってきました。でも、上を向いて
ぶどう棚につかまりながらの作業はつらく、一人でやって来た事が不思議なくらいです。十分
な剪定が思うようには出来なかったのです。そんな訳で、のこぎりで切らねばならない枝が、
たくさんあるのです。どの枝にも、どのブドウの房にも同じ様に養分がいきわたるように考え
ながら、作業をしています。後、数日で終わる予定です。

ブドウ園からの初日の出です。
この村からは関東平野の地平線から
上ってきます。
今年もいい年でありますように。
ブドウの枝は冬になるとこのように表
面がはがれてきます。害虫やその卵
などが潜っていることも有ります。
剪定が終わればこの皮をむく作業が
始まります。

去年新しく延びた細い枝だけでなく、
何年もたった古い枝も、配置を見な
がら落としていきます。しいたけでも
作ろうかと思うくらいたくさんの枝が
出ました。(しいたけは出来ませんが)
ばあちゃんは作業の監督をしながら、
もっぱら剪定した枝を燃やしています。
サツマイモはなくなってしまったので、
時々ジャガイモが入っています。

剪定や粗皮けずり、誘引などの作業をしています

大まかな剪定が済んだ所は、最終的な枝の配置を決めて誘引したり、
浮き上がった皮を削ったりの作業が続いています。

粗皮をとる前のブドウの幹です。
きれいに見えますが、表面の皮は
浮き上がっています。
きれいになったブドウの幹です。
床柱のようにきれいになります。
このようにして、バリバリと剥いで行き
ます。面白いように取れます。きれいに
剥がれるのはブドウが健康な証拠で、
作業をしながらブドウの状態も観察
します。
一皮剥いたその下に小さな虫が越冬
しています。これはフタテンヒメヨコバイ
で、成虫で越冬します。この時期の一匹
は夏の千匹。死んでもらいます・・・
私が剪定している間、嫁さんは皮むき
です。ばあちゃんは・・・火を燃やして
います。
剪定の終わったところでは誘引をし
ます。後は春を待つだけです。

剪定した枝を炭にして、ブドウ園に入れました。

今年は剪定でたくさんの枝が出ました。山のように積み上げられた枝を焼却するのではな
く、炭にしてブドウ園に返すことにしました。最近はシュレッダーで砕いてブドウ園に入れる
ところも多いのですが、病害虫の心配の無い、土壌の改良にもつながる炭にして入れるこ
とにしました。ついでに家の裏の藪の掃除もかねて、竹炭も焼いて入れました。

超手抜き炭焼き法の紹介
地面にふたにするトタンよりも
少し大きい穴を掘ります。手前
が焚き口です。上り勾配にしま
す。
向こうに竹を利用した煙突を
置き、太い木を空気が通るよ
うにおきます。
炭にする木を並べます。あまり
太いものは割って入れます。
煙突の周りをブロックなどで補強しま
す。土だけでは崩れやすいので、乾
いている時はジョーロで水をまいて
おきます。
ありあわせの物で焚き口を作ります。
ブロックや石のすき間は、湿らせた
土で埋めておきます。
上に乾いている草や落ち葉、竹の枝
等、燃えやすいものを20センチ位積
みあげます。
上にトタンを置き、上から土をかぶせ
ます。15センチもかければ良いでし
ょう。土が乾いている時は少しジョーロ
で水をかけておきます。
点火して15分位は焚き口か
ら燃やし続け、うちわで扇ぎま
す。後は、ほおって置いても
燃え続けます。
煙に手をかざし、熱くて我慢
できない位(80度くらい)になっ
たら、焚き口を竹一本にして
埋めます。
6時間ほど経ったら塞ぎ、しば
らくして煙突も取って埋めます。
一日経って冷めたら掘り出しま
す。畑に撒くので、どんな格好
でも炭にさえなれば良いので
す。

炭はブドウの木の周りに撒きます。地温の上昇効果や
微生物の住処として土壌の改良に役立ちます。

ブドウの芽に「メリット」を塗っていま
す。発芽を良くするために巨峰など
の芽に塗るのです。同じ種枝でも先
端のものは早く芽が出ますので、手
前の芽に塗って発芽を揃えるため
に行っています。

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