10月のブドウ園

デラウエアの棚の補修作業が続いています。

収穫の終わったデラウエアの棚は、じいちゃん達が作ったまま。かなりの年月が過ぎ、
針金も緩んで棚が下がってきています。ばあちゃんが直売所にいる間に、少しずつ補修
作業をすることにしました。半月かけて針金を一本ずつ締め直して行きます。

裏庭から竹を切ってきました。
太い枝を持ち上げて、針金に加重が
かからないようにします。
幹のそばの太い枝はこれ以上上がり
ません。仕方が無いので針金を枝の
上に通し直すことにしました。
針金を正しい位置に直すにも、ブドウ
の巻きひげや誘引テープなどを取ら
ないと動かないので大変です。
補修用の道具たちです。トンカチや
ワイヤー切り。そして主役は張線器
です。
これが主役です。これがないと仕事に
なりません。力の無い私でも、ぶどう
棚に張ってあるピアノ線をブチ切って
しまうほどの力があります。(そこまでし
ませんが・・・)
作業の済んだところでは、頭がつかえ
ることも無く、多いところでは20p程
高くなりました。仕事の合間を見て、少
しずつ作業を進めています。

施肥や剪定をするまでの時間に、思い切って園の修復をしています

ぶどう狩りのお客様の利用するデラウエアの園は、少し勾配があります。
ばあちゃんは草退治を徹底的にするので、園はきれいなのですが土が流れます。
地下の土壌を調べた上で、流されて下に堆積した土を戻すことにしました。
樋口園始まって以来の大規模な修復作業です。

堆積した土の厚さを見計らって、削って
いきます。まるでゴルフ場のバンカー
のようになっています。
一輪車で上へと運び、埋め戻します。
自然の法則に逆らうこの作業も、何時
終わるか予想が付きません。
中程まではこれぐらいだった土なの
ですが・・・
下の方ではこんな厚さに・・・二週間と
踏んでいた予想もこれでは一ケ月・・・
「いつかは終えらいのー」の精神で
がんばります。

上のピアノ線を張りなおし、下も平らに直します。これでおそらく10年前の姿に
戻る事でしょう。これで来年はぶどう狩りのお客様にも、もっと快適に過ごして
いただけると思います。何よりも土を返してもらった上のぶどうの木が喜ぶと
思っています。

剪定に備えて、古い巻きヒゲなども取っています。

ハウスのフレームに巻きついている
ブドウのツルです。この中にいろんな
病気の元が越冬します。
巨峰のツルは、はさみではなかなか
切れません。一つずつとっていきます。
病気を防ぐためにも大事な作業です。

我が家も稲刈りをしました。

稲刈りと言っても近所の農家に刈り取
りを頼みます。あらかじめ周りを刈って
おく事と、藁を乾燥させるために立て
ておくことぐらいな物ですが・・・
今年は記録的な減収で、昨年の60%
余りしか収穫はありませんでした。
何とか家族で食べる分は確保できそう
ですが、ブドウがここまで回復してくれ
たのが幸いでした。

ワイナリーで地元産のブドウを使った仕込が始まりました。

榛東村のワイナリーで、地元農家の栽培したブドウを使ったワインの仕込み作業が始まり
ました。村ではワイン用のブドウを栽培している農家は少ないので、他県から購入している
ものが多いのですが、地元産のブドウでもワインが作られています。その様子をご紹介し
ましょう。

ばあちゃんもワイン用の出荷に追わ
れています。
続々と農家からブドウが集まります。
すべてのブドウの糖度をはかり計量
します。
ベルトコンベアーに入れて・・・
手前の機械に入れ、砕きます。 機械の横からはブドウの軸がどんどん
出てきます。
実は太いホースで奥の機械にどん
どんたまります。
ドラムが回転すると、ジュースが
シャワーのように落ちてきます。

絞ったジュースはポンプでタンクに移され、じっくりとワインになるのを待ちます。
残念ながら足で踏み潰すような場面はありません。ちなみに作業をしているのは
みんなブドウ農家のおじさんたちです。

ワインの仕込が始まると、ブドウの季節も終わりに近づきます。

ブドウの葉っぱもすっかり少なくなりました。

一雨ごとに気温も下がり、ぶどう棚もすっかりさびしくなりました。

葉が少なくなった棚からは、ずいぶん
と青空が見えるようになりました。
束ねてあるのはハウスのビニールを
上から押さえるヒモです。
近頃は晴れていれば赤城が見えます。
ハウスのフレームに巻き付いたブドウ
のツルを落としています。こんな良い
天気の日は作業もはかどります。


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