9月のブドウ園

冷夏の影響を受けたものの、ブドウ園は例年の賑やかさを取り戻しています

やっと夏が来たと思うと、季節はもう9月。品種によりかなりの影響があったものの
ブドウ園はぶどう狩りのお客様や、新鮮なブドウを求める直売所のお客様で賑わって
います。冷夏の影響を気にされているお客様も、思った以上に甘くて美味しいとおっ
しゃっています。ただ一部の品種には良い房の少ないものもあり、残念ですが、
通信販売はせず、直売のみとなるでしょう。

伊豆錦の房です。作柄を心配しました
が、何とか回復しました。
甘み、酸味が調和した巨峰よりも甘く
実のしっかりした高級ブドウです。
ぶどう棚の下もずいぶんとスッキリして
きました。まだまだ巨峰の棚にはたくさ
んありますが・・・
「取るな」と書かれたこの房。品評会に
出す予定で残してあります。
入賞する自信はあまりありませんが・・・
袋を破ったのはカラスです。ハウスの
フレームに止まって、一粒ずつ取りに
下りてきます。最高級の伊豆錦ばかり
やられます。カラスにもその旨さが分
かるんでしょうね。
最近、ばあちゃんに楽しみが一つ増えま
した。伊香保温泉から東京・新宿行きの
高速バスが、ブドウ園の前を通ります。
時計を気にしながら待ってます。少しで
も遅れると「まだ来(き)ないのー・・・」でも
行ってしまうと、「毎日見てやってるのに
挨拶もしねぇ・・・」
すみませんが運転手さん、手を振ってや
ってくれませんかねぇ。

村の品評会が近づきました。

恒例のブドウの品評会が近づきました。特別、品評会用のブドウを作っている
わけでは無いので、よさそうな房を選んで、出品することにしました。

良さそうな巨峰を選んできました。
上半分が種あり、したが種無しです。
大きい房を好む常連さんが多いので、
房は大きめです。
売店の中に広げて、ばあちゃんが
選んでいます。「どれがいいかいのー」
明日の朝、持って行きます。

ブドウ園ではこんな作業もしています。

収穫真っ只中のブドウ園ですが、こんな作業もしています。

ブドウ作りは冬の剪定にはじまる・・・
のではなく、収穫から、と教わりました。
どうしても良い房の出来ない枝に印を
つけています。あちこちの枝にはこんな
テープが・・・今度の剪定で落とします。
冷夏の今年、良くない房もたくさん
出来ました。気の重い作業ですが、
こんな穴を掘るもの作業の一つです。

秋晴れの連休です。お客様もたくさんいらっしゃいました。

敬老の日の連休となった14日の朝の
ブドウ郷です。この日は最低気温21.5
度、最高気温は29.5度。さわやかな
秋晴れとなりました。
お昼過ぎ、樋口園も近郊や首都圏から
のお客様でいっぱいです。デラウエアの
ぶどう狩りはほぼ終わり、巨峰狩りに
続きます。

デラウエアのぶどう狩りは終わりましたが、巨峰狩りは楽しめます。

お彼岸も過ぎ、ブドウ園は巨峰など大粒のブドウの最盛期となりました。
気温もぐっと下がり、秋分の日の朝は10度を下回りました。ブドウのシーズンも
あとわずか。お客様と直接触れ合える時間も、もう少しですね。
ご近所のデラウエア専門の園では、棚の
下に袋は無く、入り口の扉も閉まっていま
す。樋口園でも最後は巨峰狩りのお客様
へのサービスとして、デラウエアも取って
いただきましたが、いよいよそれもなくな
ります。
デラウエアは夏休みでも楽しめるぶどう
狩りです。来年のお越しをお待ちしており
ます。
この夏の寒さをまともに受けた我が家の
稲です。ようやく頭をたれてきましたが、
実りは少なく、かなりの減収となるでしょ
う。

ブドウ園ではこんな作業も行っています。

ばあちゃんがすべてを仕切っている我が家では、ブドウはまだ清耕栽培〔草をきれいに
取り除いて栽培する〕です。現在果樹園では草生栽培〔草と共生しながら果樹を栽培する〕
が多くなっています。草を取るのが第一の仕事と考えて、数十年を過ごしてきた人たちには
草を生やす事などもってのほかです。でも、そのメリットはたくさんあります。第一、斜面にあ
るブドウ園では雨とともに土が流れて困ります。このまま十年たてば・・・と考えるとゾッとしま
す。そこで、ひそかに草生栽培に向けての準備をしています。ばあちゃんはそんな事をしても
「雨がふりゃすぐに戻っちゃうさ・・・」と言うのですが・・・

ブドウ園の下の方には流れて来た
土砂がたまり、棚が低くなってしまい
ました。溜まった土を10p程削り、
上へ運びます。
雨で浸食された溝を丁寧に埋めて
いきます。平らになった土にブドウに
とっても良い草の種をまく予定です。

ネコ車で何回の往復でしょう。おそらく200回程度。こうやって作った地面を維持し、
棚の針金を替えて上げれば、後20〜30年はこのまま行けるはず。ぶどう狩りの
お客様にも、もっと快適な園を作れると思っています。ばあちゃんに草生栽培を
理解してもらうのが一番の仕事となりそうです。

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