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都会とは呼び難いが人口47万を超える、いわゆる地方主要都市である姫路の町からこ
の村にやってきた。今までの仕事とは文字通り畑違いの農業一年生である。
姫路と言っても郊外へ出れば農村、漁村。農家に来たとて違和感があるわけではない。
しかし、行政区が村であることで、驚いたり、感心したりすることも多い。私は「村」を決して
バカにしているわけではない。いや、むしろ今流行の合併とやらで、どこかの市の一部に
なってしまうよりは、今のままで居てくれた方が嬉しいのだ。
断っておくが、榛東村は村とは言え、人口1万4千余り、周辺の「町」よりもむしろ人口は
多い。広馬場と呼ばれるこのあたりにも、しゃれたアパートやモダンな住宅がずいぶん増
えた。人口も村が発足して以来減った事が無い。
仕事も今までの商売とはまったく違う。しかし、近頃は農業もある意味では憧れの職業
かも知れない。新規に就農する人たちも結構いるが、なかなか農業だけで食って行く事は
難しい面もある。食う物は有っても、今の世の中金が無くては生きていけないシステムにな
っている。
ともあれ、家内の実家のブドウ園をするために、今までの商売を捨ててこの村に乗り込
んで来たそんな男が、何を感じ、何を考えているのか。思いつくままに書いてみたい。おそ
らく月日と共に、書く内容も違ってくると思うのだが・・・
気まぐれ、随時の更新となるだろう。
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