アレカラ

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手を伸ばせば届く距離なのに　なぜ私の腕は持ち上がらないの？
動け動けと願うのに　私のカラダは動かない
雨の中　あなたの顔が曇ってゆく
なぜそんな　辛く苦しい顔をするの？
手を伸ばして触れたいのに　やっぱりここから動けない

あれから一度も　あなたの笑顔を見てないね
なんで笑わなくなっちゃったの？
あれから
あれから
アレカラっていつだっけ？
夢の中で誰かが叫ぶ
早く早く　目を覚ませと

変な話　変な話
夢の中で目を覚ませと言われるなんて
ねぇあなた　笑って見せて　安心させて
あなたはここに　いるのだから
アレカラ側にいるのだから
ねぇあなた　もう一度
あなたはここにいなくちゃならないんだから

アレカラ手が届かないの
ねぇあなた　これも夢？
アレカラ笑顔を見てないの
あれから
あれから
アレカラっていつ？
考えたくない
覚えてなんてない
あなたに手が届かない
あなたの笑顔が消えた
知らないフリを続ける

アレカラ――



アトガキ
とあるサイトさんの小説を見て、触発されて書いたものです。
小説自体は、好きな人を目の前で交通事故で亡くした少年が、辛すぎて悲しすぎて、死んだと言う事を認められずに、その人が死んだという現実から目隠しして日々を過ごしている……というものでした。
周りも気づいてるんだけど、思い出したら傷つくからと『その人』が生きているフリをし続けるんですよね、少年にあわせて。
最後では全てを思い出して、『現実』を受け入れる事になるんですけど……すごく切ないんですよ！
書き方がすごくお上手で、ひどく切なくなるんだけど大好きなんです……。
って、これじゃあ、アトガキじゃなくて感想文だ！！（汗）


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