葛藤
これは違うと言い聞かせる
恋などではない ましてや愛であるはずがないと
触れた指先が痺れるのも
側にいたいと願うのも
すべては親愛の情ゆえと
何度も何度も言い聞かす
甘い香りをかぐたびに
君の笑顔が目に浮かぶ
君の字を見るだけで
その姿まで見えてくる
それでも違うと言い聞かす
これは恋情ではなく友情だと
この想いを認めてはいけない
この想いを知られてはいけない
君のことが気になるのは
大事な人が側にいない
そんな理由のハズだから
そうでなければならないから
彼の人を裏切るわけにはいかないのだ
この葛藤すら すでに裏切りかもしれないけれど
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