人物紹介 宮越 桜(みやこし・さくら) 17歳、女性。現在高校二年生。 黒髪のショートカットに黒い瞳をした、元気印の女子高生。 高校一年生まではおっとりした父と姉御肌な母の元で、ごく普通の中流家庭の子として育った。本編開始の一年前に両親が事故で他界、祖父が派遣した某人外執事に拉致られ現在に至る。 祖父は『揺りかごから墓場まで』をキャッチフレーズとする多角経営を行っている大会社宮越グループ会長であり、現在はお嬢様と呼ばれて差し支えのない状態。ただし、未だにお嬢様っぽく振る舞うのが苦手。長年のクセは抜けないので、このままでいいやと思い始めている。 面倒見が良く、身内に甘い性格をしている。そのあたりは母親似。素直でお人好しの部類に入るのは父親似。某執事と出会ってから声を張り上げることが多くなったのが目下の悩み。 本人も気づきかけているが、重隆に順応できるあたりそれなりの素養があったと思われる(主に度胸など)。普通すぎて逆に異常とは、某忍者の弁。 藤原 重隆(ふじわら・しげたか) 年齢不詳、男性。 銀髪に青い瞳を持つ狐顔の男。職業(一応)執事。 自分が面白いと思ったことを、さらに面白くなるように行うのがポリシー。実際気が向かないと何もしない。執事の仕事は面白い部類にはいるらしく、きちんとこなしてるようだ(ただしやり方が普通とは限らない)。 現在は桜の護衛役を主な仕事としているが、元は桜の祖父の護衛兼片腕である。桜の祖父に心酔し忠誠を誓っているようだが、それでも自分がやりたいと思ったこと以外はやらないため、本当の意味で重隆に命令できる人物はいないことになる。桜はなんだかんだと面白いのでお気に入り、要観察対象。 カレンダーの裏からにゅるりと飛び出す、ママチャリを汗一つかかずにマッハの速度であやつる、懐からありえないサイズのものを取り出すなど、その奇行さと人外っぷりにに制限はない。ゆえに桜の中での彼のカテゴリーはすでに『人間規格外』、もしくは『物理法則をねじ曲げる男』である。 本宮寺 忍(ほんぐうじ・しのぶ) 二十代半ば、男性。 後ろでくくれる程度に長い髪は茶色に染めている。瞳が切れ長で鋭い印象を与えがちだが、髪の色を明るくすることで優しげな雰囲気がプラスされている。いつもにこにこと笑い、テンションが高くノリがいい。 華やかな雰囲気をまとったその姿は、黒のスーツにカラーシャツと相まって、どうにも売れっ子ホストにしか見えない。しかしてその実態は忍者。一見ちゃらんぽらんに見えるが、仕事はきっちり完遂するタイプ。本編登場後、そのまま宮越家のお抱え忍者になった。 重隆と渡り合えるだけの実力はもちろんのこと、付き合えるだけの性格の悪さも持ち合わせているようだが、それをきれいに隠して見せないあたり本気でタチが悪い。泣き言を言ったり、軽口を言ったり、おちゃらけるのも相手をだます為の計算であり、仮面。その本心はほとんど見せない。実際の彼は多分に冷酷さを秘めた刹那的な人間。 ただ、桜は本気で気に入ったのでずっと良い兄貴分でいるつもりらしい。気に入った人間に優しいという点では、重隆と同類かもしれない。 物語TOPに戻る |