■満足度・・・7
■操作性・・・7
■グラフィック・・・9
■ストーリー・・・8
■オススメ度・・・8
異世界(?)に飛ばされた主人公が一人の少女と出会い、彼女の旅に同伴しながらやがて大きな運命と向き合い、戦っていくストーリーです。
画面が大変に美しく、特にムービーの美麗さ、細かさは私がプレイしたゲームの中では最高のものでした。
各キャラクターの設定、関係、かなり良く作りこまれていて感情移入がしやすく好感が持てました。
ストーリー面の設定各所が同シリーズの「8」と重なる部分があり、前シリーズで不完全燃焼気味だった所が直されている感じです。
物語の序盤が限られたフィールド内でしか動けない事、基本的に「A地点からB地点」へ指示された通りでしかマップ移動が出来ない事はプレイ当初は不満でしたが。後半ラスボス手前になるとマップ移動の自由度が格段に上がるので全体的にはバランスが取れていたと思います。
キャラクターデザインに難を言うなら服装が薄着のキャラと厚着のキャラの差が激しく、「この世界の気候はどうなっているんだろう?」と思ってしまいました。(これは絵が細かく、現実に近いリアルさがあるため逆に漫画的な部分に違和感を感じてしまっただけかもしれません。)
ムービーが長い上にスキップ出来ないのは毎度の事ながら痛かったですが・・・。
ゲームシステムの方ですが、通常画面からバトル画面への移行も時間が短く、ストレスがありません。モンスターのやられ方も丁寧に作りこまれていました。
ただ武器、防具が自分で整理できない事、同じ名前の武器や防具をくり返し手に入れる事になるのに自分が同じアイテムを何個所有しているのかが、わかりにくいシステムになっていたのは残念でした。
またヒロイン・ユウナの技「召喚獣」を呼び出すムービーがスキップできないのはストレスを感じました。彼女は成長させる利点の高いキャラクターなのに使うのが億劫になってしまいました。
(せめて「8」の時のようなムービー中にボタン連打による「応援システム」があれば不満も解消された気もしますが・・・)
続編となる「10−2」がとても気になる位、やり終えた後キャラクターに感情移入をしていました。
全ての面で大変レベルが高いので、この作品をやった後は他のソフトを通常価格で買うのが嫌になってしまいそうでした^^
総合評価・・・80点
関係ありませんが「暴力・グロテスク有り表示」の無いプレステソフトは死体の顔を描いてはいけないのでしょうか?
作中に出てくる大量の「祈り子様(死体)」が不自然に全部後ろ向き(うつ伏せ)なのが、かえってものすごく怖かったデス。(笑・・・)
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