★★ネタばれ注意★★

げえむの話

果てしない物語達に思いを馳せる。
●各項目評価度数は10点満点。
総合評価(気に入り度)は100点満点でレビューしています。●
 
 
33
「ファイナルファンタジー10」(PS2・スクエア)/RPG
■満足度・・・7
■操作性・・・7
■グラフィック・・・9
■ストーリー・・・8
■オススメ度・・・8
 
異世界(?)に飛ばされた主人公が一人の少女と出会い、彼女の旅に同伴しながらやがて大きな運命と向き合い、戦っていくストーリーです。
画面が大変に美しく、特にムービーの美麗さ、細かさは私がプレイしたゲームの中では最高のものでした。
 
各キャラクターの設定、関係、かなり良く作りこまれていて感情移入がしやすく好感が持てました。
ストーリー面の設定各所が同シリーズの「8」と重なる部分があり、前シリーズで不完全燃焼気味だった所が直されている感じです。
 
物語の序盤が限られたフィールド内でしか動けない事、基本的に「A地点からB地点」へ指示された通りでしかマップ移動が出来ない事はプレイ当初は不満でしたが。後半ラスボス手前になるとマップ移動の自由度が格段に上がるので全体的にはバランスが取れていたと思います。
キャラクターデザインに難を言うなら服装が薄着のキャラと厚着のキャラの差が激しく、「この世界の気候はどうなっているんだろう?」と思ってしまいました。(これは絵が細かく、現実に近いリアルさがあるため逆に漫画的な部分に違和感を感じてしまっただけかもしれません。)
ムービーが長い上にスキップ出来ないのは毎度の事ながら痛かったですが・・・。
 
ゲームシステムの方ですが、通常画面からバトル画面への移行も時間が短く、ストレスがありません。モンスターのやられ方も丁寧に作りこまれていました。
ただ武器、防具が自分で整理できない事、同じ名前の武器や防具をくり返し手に入れる事になるのに自分が同じアイテムを何個所有しているのかが、わかりにくいシステムになっていたのは残念でした。
またヒロイン・ユウナの技「召喚獣」を呼び出すムービーがスキップできないのはストレスを感じました。彼女は成長させる利点の高いキャラクターなのに使うのが億劫になってしまいました。
(せめて「8」の時のようなムービー中にボタン連打による「応援システム」があれば不満も解消された気もしますが・・・)
 
続編となる「10−2」がとても気になる位、やり終えた後キャラクターに感情移入をしていました。
全ての面で大変レベルが高いので、この作品をやった後は他のソフトを通常価格で買うのが嫌になってしまいそうでした^^
 
総合評価・・・80点
関係ありませんが「暴力・グロテスク有り表示」の無いプレステソフトは死体の顔を描いてはいけないのでしょうか?
作中に出てくる大量の「祈り子様(死体)」が不自然に全部後ろ向き(うつ伏せ)なのが、かえってものすごく怖かったデス。(笑・・・)
 
 
 
34
「ポポロクロイス物語」(PS・ソニー)/RPG
■満足度・・・7・5
■操作性・・・6
■グラフィック・・・6
■ストーリー・・・7
■オススメ度・・・7
 
アニメにもなったのでタイトルをご存知の方も多いのではないでしょうか。
敵、味方共に可愛いらしいフォルムの素敵なファンタジーの世界です。
 
ポポロクロイス王国に住むピエトロ王子は世界のどこかにいる母を探して仲間と共に旅に出ます。
キャラクターと世界観が非常に良く確立されていてプレイする程に物語に引き込まれます。
 
バトル面ですが基本的に敵の現れる場所のほとんどが「迷路」になっているので迷いながら先に進まなければならず、しかも敵との遭遇率がとても高いので物語進行に多少じれったさを感じるかもしれません。
 
けれど訪れた町を調べたり、お土産を買ったり、更にお土産を自分の部屋に並べる事が出来たりするのが楽しいです。
 
後半になる程とても強い敵がでてくるので(しかも技が凶悪)、セーブ場所を間違えると大変なことに。(笑)
 
シナリオが良く出来ていてボリュームもあり、現在は廉価版も出ているのでプレイして損はない作品だと思います。
 
総合評価・・・78点ゲーム中のアニメーションを観ると、この第1作目のピエトロがシリーズ中一番「大人っぽい」のが笑えます。
 
 
35
「ポポローグ」(PS・ソニー)/RPG
■満足度・・・8
■操作性・・・6・3
■グラフィック・・・6・3
■ストーリー・・・8
■オススメ度・・・7・5
 
「ポポロクロイス物語」の第2弾です。システム、ストーリー共にポポロシリーズの最高の出来なのではないかと個人的に思っています。
 
丁度時期的に「ポポロクロイス物語」がテレビアニメ化され、世界観がより定まったためか制作スタッフ側も勝負どころをわかってきたというか(笑)
ジャケットからして可愛いんですけれど、とにかくキャラクターも、世界も、敵も(!?)
全てが可愛いです。特に父、パウロのキャラクターが本当に素敵です。
 
前回母を救うために奔走したピエトロ王子は今回父を探すため仲間と共に再度旅に出かけます。
 
「傭兵制度」という新たなシステムを導入したこの作品では共に戦う仲間をより多彩に選ぶ事ができます。
前作多少じれったかった戦闘画面の切り替えも若干修正されています。
(必殺技の映像は前作の方が迫力あった・・・か・・・も?)
また今回も「おみやげ」をピエトロの隠し部屋に飾れるのですが、なんと前回「ポポロクロイス物語」のセーブデーターがメモリーカードに入っていると前回入手したおみやげグッズも一緒に飾る事ができるんです!
(すごく芸細だと感動しました)
 
プレイ終了後のお楽しみ要素もあり、何度でも遊べる作品です。
文字通り、「夢は終わらない」・・・という感じです。
 
総合評価・・・80点 ピエトロの私室のバルコニーでパウロがピエトロに言うセリフがもう、じ〜んと来ました。
36
「ポポロクロイス物語2」(PS・ソニー)/RPG
■満足度・・・6
■操作性・・・6・5
■グラフィック・・・6・8
■ストーリー・・・6
■オススメ度・・・6
 
「1」が母、「ポポローグ」が父、そしてこの「2」はいよいよ想い人、ナルシアをテーマに据えた作品です。
全体的なシステムに大きな変更はありませんが、高い完成度と丁寧な作りで安心してプレイする事ができます。
 
ただ、魅力的な多くのキャラクターが今回も登場するのですが、どのキャラクターの描き方も少々中途半端な印象を受けました。
特に「ガボ」と言う名の竜の子供はかなりの思わせぶりな設定を匂わすのですが結局作中でその設定が明かされる事は無いようなので自分的には消化不良感が残りました。
また、ナルシアのもう一つの人格「カイ」の扱いも、カイを一個のキャラクターとして見ていた私としては大変意外でした。
 
複雑な設定を持つキャラクターを多く登場させ、世界を壮大にしたために、かえって一番大切なピエトロとナルシアのテーマに今一集中しきれなかったのが残念でした。(私だけかもしれませんが)
 
しかし時折挿入されるアニメーションの出来が素晴らしく、初めて「ゲームにアニメが入っていても良いかも。」と思いました。
アニメ制作をガイナックスが担当しているのですが、本当に巨大物の描写の迫力は圧巻です。
 
おなじみ「お土産」システムも健在で全シリ−ズを通してプレイした人には嬉しいオマケ要素になっています。
 
総合評価・・・70点「ブタさん貯金箱システム」は残しておいて欲しかったなあ〜。
 
 
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Last updated: 2005/7/1