コラムる

徒然なるままに、愛しのキャラクター達へ思いを馳せる。
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 7     徐倫とアナスイの恋のから騒ぎ/中編(ジョジョ・ストーンオーシャンより)  
ジョジョ6部の後編は脱獄した外の世界が舞台となり、看守「ミューミュー」を倒した徐倫はエンポリオと医療棟で合流したエルメェスと共に出発します。
しかしその際、湿地帯で共に戦ったアナスイへは一言もなし。置いてけぼりです。
男子棟にいるウェザーやアナスイに知らせるのは難しいとはいえ、ウェザーに「星の痣サーチ機能」が付かなかったら多分、同じく置いてけぼりを食ったグェスのように徐倫とは永遠の別れになっていたのは確実です。哀れなりアナスイ。もしかしたらアナスイは徐倫を追ってあてもなく脱獄してしまうかもしれませんが・・・捕まって終わり、のような。
 
一方アナスイはウェザーから徐倫がもう刑務所にはいない事を知らされ、彼女を追って自分も脱獄する事を決意します。(置いてけぼりにされたのだとは気付かない様子?)
脱獄後のアナスイはいちず?の一言。口を開けば徐倫は無事か、彼女はどこだと徐倫の話題が口癖のように。
離れ、安否のわからない苛立ちが思いを募らせるのでしょうか。
「木よりも頭の悪そうな女の子」をウェザーがナンパしてきても全く興味を示しません。
 
しかし徐倫の方は「星の痣」の知らせ&リキエルの言葉でウェザーが自分たちの近くに来ていることは気付いてもアナスイについては只の一回も考えをまわさずじまい。
隣にいるエルメェスよりかずっとアナスイの方が徐倫に協力する理由があると思うのですが・・・。
やはりアナスイの求愛の真剣さをイマイチわかってない、という事でしょうか。
F・Fの感動的なフォローも水泡に帰した感じです。
 
そんな二人ですが、再会はというとこれが意外にも結構劇的でした。
神父に扮したヴェルサスに攻撃された徐倫を間一髪で助けるというピンチに現れる王子様さながらにアナスイは彼女の前に現れます。
ここでの彼はめずらしく徐倫と顔をあわせません。彼女の気持ちを重んじてか、自分にも何か思うところがあるのか、遠い目をしながら自身とウェザーについて語るアナスイ。ちょっと・・・いや、大分カッコイイです。それまでのアナスイの情けなさっぷりの反動で余計にかっこよく見えます。(失言)
 
ようやく愛しの徐倫と合流を果たして、ここが彼の恋路のターニング・ポイントといえるかもしれません。
ウェザーの死を悲しむ徐倫に対しこの場面での主要キャラ達の立ち位置も個人的には要チェックでした。
同性であり親友であるエルメェスも、もっと近くにいていい気もしますが彼女は何故か?車の陰で男泣きをしていますし、「音楽室」でウェザーとずっと一緒だったエンポリオにいたっては失神中。
この時の徐倫の悲しみに際してはアナスイの独壇場でした。
今まで憂き目をみていたアナスイに対しての作者様のご褒美でしょう・・・か?
 
次にチェックすべきは神父を追っての車中の出来事。
うたたねをする徐倫と彼女の寝顔にときめくアナスイのエピソードですが車内の4人の座り位置がかなり変です。
先ず子供のエンポリオが運転をしています。何故・・・?
大人3人が誰も運転できないという事は考えにくいのでこれはヘリコプターの時のようにエンポリオが「僕が運転したい」と言ったのでしょうか?
そうだとしても何故助手席がエルメェスなのでしょうか。
本来なら徐倫が座っていても良さそうなものです。まあ、疲労の激しい徐倫を休ませるために後部座席に座らせたのだとしても何故隣がアナスイなのでしょうか。
普通に考えるなら運転がエンポリオなら助手席=アナスイ、徐倫の隣=エルメェスとくるのが妥当ではないでしょうか。
アナスイは彼女の隣にすわるべくいろいろ画策をめぐらせたのでしょうか。
一番良心的に解釈するならウェザーショックの冷めやらない徐倫と、ウェザーと一緒だったアナスイがそれぞれ深い思いもあるだろうとエルメェスが気を利かせて自分が助手席に乗ったのだという考え方も出来ますが。
 
さて、徐倫の隣席をGETしたアナスイ、美味しい事は続くもの?で、疲れた徐倫は彼にもたれてうたた寝を始めます。
彼女の可愛らしさに感動しつつも胸のポケットから隠し持っていた「婚約指輪」を取り出すアナスイ。・・・て、胸の足型ってポケットだったんですか!!??
ぎょーん。びっくり。
そりゃあ、アナスイの服から何かを取り出させようとしたら他にギミックは無いですけれど・・・。
 
指輪を寝ている彼女の指にこっそりはめようとするアナスイですが(コラコラコラッ)
しかし指輪は起きた彼女にあっさり投げ捨てられてしまいます。無意識事件とはいえアナスイ大泣き。ウェザーの死に際して涙も浮かべなかったというのにこの男は・・・。
 
「対 C−MOON戦」
父・承太郎の到着を待つか否かで揺れる徐倫。アナスイは「当然神父は今討つ!」
と彼女の迷いを一蹴します。
最大のライバルの到着を待たずに点を稼いで置こうと言う腹でしょうか。
・・・と、言う冗談はさておいてアナスイは徐倫が表面上迷っている、と見えても心の中では既に決心を固めている事を見抜いているのだと思います。
徐倫もアナスイの言葉に異議を唱えません。
心なしか・・・徐倫のアナスイへの態度が素直になってきている様な・・・気のせいでしょうか。
 
そんな折、車外の様子がおかしい事に気が付く4人。自分たちの車の様子も変です。
神父の新スタンドの影響が出始めていました。
傾く車を捨て、外に飛び出す4人。
アナスイがダイバー・ダウンで地面に潜行、自分たちをつなぎとめます。
ここで飛び出すのが一歩遅れたエルメェス、飛んできた柱に頭をしこたま打って戦線離脱・・・・。
同時に味方キャラ二人以上のバトル展開を得意としない荒木先生の頭数減らしでしょうか。
いや、エルメェス姐さんには後に「承太郎を連れてくる」という役目があるのであえて後方に下がった、と見るほうがファンとしては正しい物の見方です。(多分)
どちらにしろ離脱組にアナスイがラインナップされていなかった事を幸いとしておきます。でもエルメェスがしばらくいなかったのは寂しかったです・・・。
 
落ちていったエルメェスを案じる徐倫に対し、宇宙センターへ向かう事を勧めるアナスイ。ついでに決意を固めた徐倫の横顔に見惚れていたりもします。(エルメェスの事はどうでもいいのか!?←いいらしいです)
ここでアナスイにとって徐倫のどこが一番燃え要素なのかが発覚します。
彼は徐倫のまっすぐに前を見つめる「瞳」が好きなのだそうです。
瞳の表情はその人の心を映しだすものだと思うのですが、アナスイは彼女の中にある「ジョースターの血」、黄金の魂の輝きに魅かれているようです。
これについては後にアナスイ自身が語る事になりますが・・・。
 
さて、宇宙センターのゲートに到着したアナスイと徐倫(と、エンポリオ)
早速出迎えたスタンドC−MOONと対峙します。
C−MOONの目的は徐倫のみ。自分の近くにいたエンポリオをアナスイに預け徐倫は一人立ち向かいます。
 
エンポリオを託されたアナスイの適当なエンポリオの持ち方が少し笑えます。
C−MOONの能力は触れたものを「180度裏返させる事」、殴られ手や足が裏返ってしまった徐倫の様を見てアナスイ&エンポリオ、共に大絶叫・・・。アナスイ、叫んでる場合か!!と、いうよりエルメェスと比べて態度豹変しすぎ!!
結局この攻撃は徐倫の機転により難を逃れるのですが、徐倫をサポ−トしようと近づいたアナスイは逆に吹き飛ばされ徐倫に助けてもらう始末。嗚呼・・・
 
しかしアナスイに全く見せ場がないわけではなく、C−MOONをおさえた徐倫のストーン・フリーに自分のスタンドを潜行させてダメージの肩代わりを引き受けたりします。
この行動には徐倫もさすがに感動・・?
そろそろ彼女にもアナスイの献身的かつ無償の恋心が真実のものであると届き始めたのでしょうか。
例えどれほどへタレでほとんど役に立たないのが現実であっても。
 
C−MOONを抑えたところで本体、神父の登場。
物語はいよいよ佳境に向かいます。
 
<後編へ続く>
 
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