今回はジョジョの奇妙な冒険6部・ストーンオーシャンの中盤に登場する敵キャラ「リキエル」とアナスイの類似点について考察してみたいと思います。
リキエルはDIOの息子ですがジョースターの血族、ジョナサンの息子でもあります。
私は個人的にリキエルを5部の主人公、「ジョルノ」に次いでジョースターの血が濃いDIOの息子だと思っています。
理由は彼が生きていくうえで一番重きを置いたのが「精神の成長」という理想だからです。
リキエルは幼少時より悩まされてきた瞼の重みとパニック症候群が自分自身気付かなかった才能=スタンド能力故だと教えてくれたプッチ神父を敬愛し、彼のために役立ちたいと考えます。結果神父と対峙する徐倫達の前に「敵」として現れるわけです。
リキエルにとっては徐倫達こそが倒すべき悪なわけです。
ここで「徐倫が好きだから」という理由だけで彼女に協力し、戦いを共にしているアナスイとリキエルの存在理由がとてもよく似ていることに注目したいと思います。
アナスイは基本的に徐倫以外どうなってもいい、と考えているキャラクターで世の中の平和には興味もないでしょうし、彼女がいなかったら戦いに多分参戦はしていなかったと思われます。
アナスイもリキエルも戦いにおける敵そのものに直接の怨恨、対立する理由はないのです。
何故彼らは戦うのか。
それは「信じた人の敵だから」です。
彼らはそれぞれ神父と徐倫、二人の理想と目的のために命をかけて尽くそうとします。
主人公と殺しあう間でありながら邪悪さのなかったリキエル。
反対に正義という概念が薄く殺人鬼とあだ名されたアナスイ。
どちらも、敵だったかもしれない、味方であったかもしれない。
もし、最初に出会った相手が違っていたら。
相反する立場に身を置き、物語内では合間見えることのなかった二人ですがお互いは辿る運命もまた似ていました。
魂を捧げたその心に一片の曇りも迷いもなく。
その最後の瞬間まで・・・。
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