コラムる

徒然なるままに、愛しのキャラクター達へ思いを馳せる。
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 16     「JOJOリターンズ」(ジョジョの奇妙な冒険・読本)レヴュ〜  
2003年4月に「ジョジョ6部・ストーンオーシャン」が完結してから3ヵ月後の6月に「21世紀BOX」から発売されたジョジョの研究本。『JOJOリターンズ』を購入しましたのでその本のレヴューをしたいと思います。
 
■満足度・・・まあまあ満足(個人的主観)
■厚さ(内容量)・・・適度
■値段・・・まあ妥当
■読み応え・・・有り!
■オススメ度・・・6部ファンならオススメ
 
先ず満足度についてですが、内容は「女主人公徐倫」の考察をはじめ、作中の不思議現象、施設や事件などを実際に現実で起こった事象と照らし合わせて解説したり、人物やスタンドの辞典、各巻のエピソードへの突っ込みなど幅広く項目が網羅されていて、色々な観点から「6部」を良く研究している編集になっているのは好感が持てます。キャラクター考察表としても元ネタ情報辞典としても使えます。
 
ただ徐倫を考察するならついでに承太郎とアナスイのプチ駆け引きの方へも触手を伸ばして欲しかったなあ。・・・というのがリトル本音。(欲張り?)
いえ、6部って女性主人公なだけに今までの「ジョジョ達」にはない愛情テイストがあると思うんです。(親子愛、男女恋愛共に)
特にラスト近くはどちらかっていうと承太郎の方が徐倫への愛が爆走しちゃっている気がするのは私だけでしょうか。「父親」としての承太郎の強さ、弱さ、そして徐倫の父親への屈折した感情をやがて昇華していく成長の様を文にまとめて欲しかったです。 
 
また各巻への突っ込みを記載した「オラダス」、内容の5割近くが「この行動は以前の誰の行動と同じor似てる」・・・という突っ込みは意味あるのかなあ、と思いました。
 
更に1部〜6部の歴史年表があるのは良いのですがリゾット・ネエロの生誕、初犯罪、パッショーネ入団の年月日が記載されていてアナスイやエルメェスの生誕年月日が記載されていないのは平たく不満だったんですけれど・・・(ちなみにエンポリオの生誕は記述されている)なんでそんなにリゾット三昧なのョ・・・
更に時々キャラクターを取り違えています。『ヴェルサスに止めを刺したのはエルメェス』とか。神父によって処刑されていたとはいえ「止め」というなら・・・アナスイだよね?
 
登場キャラクターのスタンド、名前のブランドや曲名の出自辞典の情報は素晴らしい出来です。曲名は収録アルバムジャケット写真、ブランドも写真付で紹介されていてわかりやすいです。キャラクターブランド名についてはブランド発展の経緯とキャラクター作りの経緯と関連付けて考察していて大変上手くまとまっているのですが上手く考察されすぎていて作者はここまで考えてキャラを生み出してはいないんじゃない?と思うほど。(笑)
 
キャラクターに焦点を当てて欲しい自分としてはイラストレーターさんの「ジョジョのイラストな冒険」の項目にチェキラ!!
このコーナーによると「一巡した世界でアイリンとアナキスが結婚するってことは徐倫とアナスイも結婚する運命だったってコト?!」・・と、突っ込みを入れているのですが・・そーなんですか??!
私、新世界での二人の関係はアナスイの頑張りが「時間の加速」と「神父の死」のどさくさで運命を変えたからだと思ってましたYO!
まあ、アナスイや徐倫が死んでしまうのは決まってたので「結婚する運命」だとはさすがに思いませんが、じゃあ徐倫がアナスイに「いいわ」と言ったのはマジに愛を受け入れたのだと、アナスイは徐倫の「運命の相手」だと思っていいわけですか?!神父の存在がなければ二人は結ばれる運命だったと思っていいわけですか???イエーイッやったー!!!万歳バンザーイッッ(←バカ)
・・・すみません。ただこの方向で騒いでみたかっただけです。
 
そんな個人的な祭りは置いておいて、この本は他にも多種多様な考察コーナーがあって読み応えは本当にあります。
6部が終わってサミシイ!6部に今一度思いを馳せたい!・・・そんなファンにはとてもオススメの一冊だと思いました。
詳しいコンテンツは「amazon」等のオンラインショップコーナーで調べる事ができるかと思います。(一応下にリンクを貼ってみました)
 
A5版/236ページ/1500円(税抜き)
 
 
 

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