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Q1 何故,散歩をさせないといけないの?                一番上の目次に戻る
 わんこも生き物である。体を動かさないと色々な支障が生じる。そのようなことにならないように散歩をさせるのだが,では,どのような支障があるだろうか。

 一つ目は体の健康である。
 散歩などの運動をしないと,当然体の筋力が低下してしまう。特に足腰の筋力が弱まり,歩行機能などに影響が生ずる。例えば,こわ〜い股関節脱臼も足腰の筋力不足が一つの原因である。

 二つ目は,心の健康である。
 人間だって家から外に出れないと,気が滅入るし,ストレスが溜まる。それはわんこだって同じだ。散歩に出るときのあの嬉しそうな仕草は,外に出る喜びを表している。わんこの中には,室外で飼われ,しかも繋がれっぱなしで散歩にも連れて行ってもらえない哀れなわんこがいる。まさにこれは飼い殺し,動物虐待だ。どのわんこだって,飼い主に外の散歩に連れて行ってもらいたいのだ。散歩に連れて行ってもらえないわんこの目は,目に生気がないか,または全くその逆の,気が立って目がギラギラしてギャンギャン吠えるか,どちらかだ。本当にか可哀想である。

 三つ目は,縄張り意識である。
 わんこは自分のテリトリーを守ろうとする習性がある。家に入ろうとする不審者に吠えるのはそのためだ。しかし,この縄張り意識も度が過ぎれば困りものになる。
 散歩に連れて行かない,外に繋ぎっぱなし,このようにしていると,わんこのテリトリーは極端に狭まり縄張り意識が非常に強くなる場合がある。犬好きの私でも,とても近づけないわんこがいるが,大抵はこのような状態に置かれているわんこだ。本当に可哀想である。
 凶暴なわんこにしたければ,このように散歩に連れて行かなければいいのだ。
 
 このような理由から,盲導犬,介助犬,聴導犬などは別として,散歩をさせられない人はわんこを飼う資格は,絶対にない。
 ちなみに,わんこの本質への理解が日本より格段に高いヨーロッパの国には,わんこを外で繋いで飼うと50万円の罰金を科する国がある。
 散歩にも連れて行ってもらえない繋ぎっぱなしの哀れなわんこを見るたびに,飼い主を市中引き回しの刑に処したいぞ。私は。








Q2 わんこが引っ張っぱるが,これって元気が良くていいこと?   一番上の目次に戻る  
 あなたが綱引きの選手なら,トレーニングになっていいかも知れない。
 が,普通の飼い主にとっては,大きな問題行動である。
 引っ張る理由は,三つ考えられる。

 一つ目は,わんこが飼い主を引っ張ったときに,たまたま飼い主が喜んだが何かして,それをわんこは「飼い主が喜んでくれた。」と思って,散歩に出ると飼い主を引っ張るようになったというもの。

 二つ目は,リードの引っ張り合いがゲームのようで,遊び感覚で一生懸命に引っ張るというもの。

 三つ目は,ご存じ,アルファ・シンドローム(権勢症候群)と呼ばれる,ボス意識による引っ張り。

 これら三つは,それぞれ原因は違うが,飼い主を引っ張るという点で問題行動であることに違いはない。
 特に,三つ目のパターンは,飼い主とわんこの間に大きな問題を引き起こすので,早急な改善に取り組むべきである。二つ目のパターンも,放っておけばアルファ・シンドロームに変化する可能性が高い。何れにせよ,引っ張り癖は可及的速やかな改善が必要だ。
 躾も色々な躾があるが,散歩の躾は最も重要な躾であると考えている。それは,きちんとしたリーダー・ウォークをすれば,わんこは飼い主に服従するし,それが出来なければアルファが出やすく,最悪の場合,飼い主に噛みつくという問題に発展することになるからだ。






 

Q3 リーダー・ウォークはどのようにすればいいの?       一番上の目次に戻る
  飼い主主導の歩行をするだけである。
 わんこのペースに飼い主が合わせるのではなく,飼い主のペースにわんこを合わせさせる,だけであり,それはちょっとしたコツさえ分かれば,簡単である。
 リーダー・ウォークについては,あちこちで書いているが,躾の中でも最も重要な躾であり,躾の基本中の基本である。リーダー・ウォークのコツを会得できるかどうかが,飼い主とわんこがともに幸せになれるか否かの鍵を握っている。

 リーダー・ウォークの方法は,わんこが飼い主よりも前に出て歩こうとしたとき,あるいは飼い主とは別な方向に勝手に行こうとしたときに,飼い主がわんこの進む方向とは別な方向へ向きを変えて歩くだけである。ただ,飼い主が向きを変えるこのときに,リードが張ったままの状態では効果が少ない。
 向きを変えようとする瞬間に,リードを一旦緩め,向きを変えたときに緩めたリードを少しだけ素早くビシッと引っ張る。そうすると,一瞬,わんこの首にバシッというショックがかかる。このショックがわんこに不快なものとなる。
 飼い主と同じペースで,同じ方向に歩かないと不快なことが起きるとわんこが思うようになれば,リーダー・ウォークは成功である。方向を変える瞬間に,それまで張っていたリードを一瞬緩める,これがコツであり,一度やれば,簡単に覚える。

 リードを張ったままで漫然と向きを変えても効果はない。張ったままの状態は,わんこにとっては,ゲームか権力誇示の状態が続いているだけである。それで向きを変えても意味はない。
 リーダー・ウォークを早く覚えるわんこもいるし,そうでないわんこもいる。わんこはそれぞれ性格が違うのだから仕方がない。なかなか従ってくれないわんこもいる。しかし,そのようなわんこも根気強く続ければ,必ず覚えてくれる。

 我が家のドーベルマンのセーラは,向こう見ずな性格そのまんまで,なかなかリーダー・ウォークをきちんと覚えてくれなかった。ドーベルマンは半年もすれば体重が20キログラムを超すようになるが,家内はこのころ,リーダー・ウォークの訓練で手首が腱鞘炎になった(笑)。
 体重のあるわんこは,リードを手だけで張るとこのようなことになるので,両手を腰のところでがっちり固めて,体ごと引っ張るようにする。ま,できれば,コントロールが楽な小さなうちにリーダー・ウォークを覚えてもらったほうがいいにこしたことはない。

 なお,首輪は,訓練用のチョークカラーがあるので,わんこの性格によって使い分ければいい。少々のことではへこまない性格のわんこはチョークカラーを使って,結構,ナイーブなわんこはチョークカラーではショックが大き過ぎることがあるから,普通のカラーでいいと思う。

 ちなみに,チョークカラーの使い方であるが,あれは首を締め上げるためのものではない。
 犬の首は,締め上げてもある程度呼吸ができる構造であるので,チョークカラーが締まってもそれほど心配はないし,大きな苦痛にもならない。ハアハアゼエゼエ言いながらブルドーザーみたいに飼い主を引っ張っているわんを見れば分かる。
 チョークカラーは,ショックを与えるためのものだ。
 わんこが引っ張ったら,一瞬リードを緩めたあと,すかさずビシッと張って首にショックを与える,ということに使う。
 







Q4 お散歩中のウンチはどうするの?           一番上の目次に戻る
 ウンチは家でさせて,それから散歩にでかけるのが基本的なマナー。道路や公園はトイレではないもんね。
 それでも散歩中にわんこがウンチをしたら,必ず片付ける,これ,常識。飼い主の最低限のマナー,ナノダ。

 自分のわんこのウンチが汚いから片付けられないという人は,そもそもわんこを飼う資格がない。そのような人は絶対にわんこを飼ってはならない。

 ところで,ウンチを片付ける,という意味を誤解している飼い主もいる。
 自分のわんこがしたうんちを道端や公園の植垣,花壇,藪の中や,果ては川の中に捨てたりする飼い主がいるが,これは片付けたことにはならない。相変わらず,環境を汚しているだけだ。
 片付ける,というのは,きれいに拾って家に持ち帰る,あるいは,近くの公衆トイレで流して,街を汚さないことを言うんだよ,ショベルだけ持って散歩しているそこのオジサン!









Q5 散歩に出る前に家でウンチをさせるにはどうすればいい?  一番上の目次に戻る
 先般,NHKの「ご近所の?ちから」という番組が,フン害追放をテーマにわんこの放置ウンチの問題を取り上げていた。
 この中で,フン害を無くすには,そもそもわんこに外でウンチをさせないようにすべきだという話が出て,ここで有名な某ドッグトレーナーが家でウンチをさせる方法を紹介していた。
 その方法というのは,外でウンチをしたら,その時点で散歩を切り上げて家に帰る,というものだった。ん〜,同じ方法でも向き不向きがあるから,全てのわんこに効果があるとは思えないが,ま,試してみてもいいかも。

 ちなみに,我が家のリリーは,「go home」「お家に帰る?」といった言葉が大好きで,散歩の折り返し点で「お家に帰ろうね」などと言って,戻ってきた方向に向きを変えようものなら,尻尾ブルンブルンでスキップを始める。何故か早く家に戻りたいわんこなのだ。だからリリーには,その方法は逆効果だ。

 我が家の方法は,庭でウンチをしたら,うんと褒めるという基本的な方法である。おやつをあげたり,おもちゃで遊んであげることもある。散歩前に家でウンチをしたら,うんと褒めてもらえるということをインプットする。この方法でセーラは直ぐに覚えた。マコトにもって単純なヤツである。
 リリーの方もほとんど家でするが,年に何回かは家でのウンチを拒否し,外ですることがある。理由はよく分からない。女の子というのは難しいところがあるもんだ。人間もわんこも。
 最近では,家でのウンチを拒否したら,直ぐに散歩中止の判断を下し,リリーだけ留守番のお仕置きだ。買い物でも何でもいつも連れて行ってもらっているんだから,たまには番犬もしないとね。

 







Q6 お散歩のときに持っていく道具は?        一番上の目次に戻る
 ほかのものは忘れても,何はさておき,ウンチを拾う道具は必ず持っていく。

 我が家は,ビニール袋とトイレットペーパーがウンチグッズだ。万が一,わんこが散歩中にうんちをしたら,ビニール袋をひっくり返し,手袋のように持って,その手でトイレットペーパーを持ちウンチを拾うようにしている。トイレットペーパーでウンチをくるんで拾うと,見た目も汚くない。最後は,うんちをした場所をトイレットペーパーで綺麗にふき取って,うんち拾い完了である。
 
 そのほかには,おやつ少々,ロング・リード(運動のできる広い場所に行くときだけ),水飲みの容器(遠出のときだけ),現金少々,携帯電話,デジカメ(時々)である。

 ロングリードなどは別として,ウンチグッズなどの小物は大きめのポシェットにいつも入れて持ち歩いている。ポシェットだと両手が空いて便利である。

   







Q7 お散歩中,他のわんこに吠える              一番上の目次に戻る
 散歩中に他のわんこに吠える原因は,臆病な性格から吠える,攻撃的な性格から吠える,遊びたくて吠えることなどが考えられる。その吠え方を見れば,だいたい何が原因で吠えるのか分かる。我が家のセーラは,攻撃的な性格で吠える見本であろう。すれ違う相手が少しでも攻撃的な姿勢を見せると,猛然と吠えながら攻撃しようとしていた。ま,それも今では相当緩和されてきた。
 どちらにしても,他のわんこに吠えるのは飼い主としては困りものだ。相手の飼い主とお話もできないし,落ち着いた散歩ができない。

 先ほど書いたように,他のわんこに吠える問題は,我が家のセーラで嫌と言うほど経験したが,根気強く対処すればこの問題も何とか改善できることも経験した。
 その改善の方法は,色々なことを試してみた。
 他のわんこに吠えたら,その場でマズルを掴み,吠えることはいけないことを現行犯で教えたり,おやつを見せてこちらに気を引いたりした。
 そのうち,相性の良いわんことそうでないわんこがいることに気づいた。相性の良いわんことすれ違って吠えないときはうんと褒めてあげた。逆に,相性の悪いわんこが遠くに見えたら,直ぐにコースを変え,すれ違わないようにした。これを繰り返していたところ,かなり改善され,今では,相性の悪いわんこがこちらに吠えても,吠えようとはするが少し騒ぐだけで,そのまま進むことが多くなった。
 うちのノーテンキなセーラがこうだから,ほかのわんこはもっと早く覚えるだろう。










Q8 散歩の時間はどのぐらいがいい?              一番上の目次に戻る   
  一概に言えないのが散歩の時間だ。
 季節によっても違うし,エネルギッシュな犬種かそうでないか,あるいは大きさはどうかということや,年齢も勘案しなければならない。これらの要素をひっくるめて散歩の時間は決めることになる。

  






Q9 自転車の散歩はいい?                    一番上の目次に戻る
 レースに出るような特別なわんこは別にして,普通のわんこを自転車で引いて散歩をさせるのは,わんこの心臓に大きな負担がかかるのではないかと思う。また,自転車での散歩を見ていると不意の転倒事故が心配になる。
 何よりも,わんことのコミュニケーションが取れない。
 自転車でするのは,これは最早散歩とは言えない。単なる機械的な運動である。自転車ではわんこの微妙な健康状態や怪我にも気づき難い。私の「散歩」の定義は,わんこのストレスを発散させ,同時に適度な運動によって体を鍛え,併せてコミュニケーションを図る,というものであるので,自転車の散歩は散歩に入らない。
 それに,わんこを歩いて散歩に連れて行けば,飼い主の健康にも効果がある。
 








 
10 お散歩向きのコースは?                        一番上の目次に戻る
 1番目に人への迷惑が少ないところ,2番目に交通事故等の危険が少ないところ,3番目に衛生上問題のないところ,それに,できればロケーションがGoodのところがいい。

 1番目の人への迷惑の関係。
 散歩中,わんこの飼い主として,最も気を配るべきマナーである。
 商店街や駅前など,人通りが多くて混雑しているようなところでのわんこの散歩は,あかの他人にすれば大変迷惑な話である。
 わんこは人と比べて背が低いから,混雑しているところでは,わんこの直前にならないとまず見えない。突然,目の前にわんこがいることに気付いてびっくりする人もいる。避けきれなくてわんこを踏む人もいるかもしれない。迷惑であるし,危険だ。それに,何よりも,世の中には犬好きでない人も少なからずいる,ということを忘れてはならない。

 2番目の交通事故等の関係。
極端な例であるが,交通量が多く歩道もない狭い道路は人にもわんこにも危険である。
最もいいのは,車両が進入できない人専用の遊歩道であるが,数は少ない。
 普段は,できる限り歩車道が区分された,広い歩道を選ぶようにしたい。
 
 3番目の衛生上の問題。
 河川敷や公園には,放置ウンチがたくさんあるところがあるし,清掃の行き届いていない公衆トイレの周囲は不衛生である。
 また,水はけの悪い公園などの水溜まりはとても汚い。
 それから,電柱や曲がり角などには,マナー知らず・躾知らずの飼い主が,わんこに好き勝手にマーキングのおしっこをさせて汚いので,避けて通るべきだ。
 あと,夏の藪の中にはダニがいるので避ける。

 最後にロケーション。 
 いい景色,美しい風景,和む雰囲気は,わんことの楽しい散歩を更に楽しくさせてくれる。
 そのようなお散歩コースを求めて,我がHappyDog一家は西に,東に,出かけるのである。







Q11 お散歩のコースは決めておくべき?          一番上の目次に戻る

 お散歩の鉄則は,飼い主主導の散歩をすること。そのためには,散歩コースは決めない方がいい。

 散歩コースを決めると,わんこがそのコースを覚え,そのうち誰の主導で散歩をしているのか分からなくなる。「うちのわんこは,散歩の道を覚えてお利口さん。」というのは,既にわんこ主導の散歩になっている。
 散歩コースを飼い主の判断でどんどん変えて歩けば,必然的に飼い主主導の散歩になり,わんこは飼い主をリーダーと見なすので,我が家でも,決まった散歩コーというのを作らないようにしている。








Q12 お散歩に行く時間は決まった時間がいいか?      一番上の目次に戻る
 食事でも何でも,いつも決まった時間にしていると,わんこはその時間を覚える。意外と賢いのだ。それで,「うちのわんちゃんは食事の時間になると食器を持ってくるのよ。」と自慢する方が出てくる。わんこ主導の食事なってしまって,これはわんこが飼い主に「食事にしろ」と命令しているのだ。
 散歩も同じ。
 決まった時間に散歩に出ていると,そのうち,時間になれば首輪をくわえて飼い主のところに持ってきて,散歩に行くように促すわんこが出てくる。飼い主が命令をされているのだ。
 このようなことにならないようにするには,散歩に行く時間を決めないことだ。もし,わんこが散歩を要求するような素振りを見せたときは,散歩自体を取り止めることも必要である。

 我が家は,朝は私が散歩に連れて行くが,出勤の都合で散歩に行く時間は毎日決まってしまう。それでもわんこの方から散歩の要求を絶対にしないのは,今のところリーダー・ウォークが出来ているからだろうと思う。








Q13 お散歩はいつも決まった人が連れて行くべき?       一番上の目次に戻る
 お散歩は,人の方が上位にあることをわんこに知らしめる最もいい機会であることを繰り返し書いてきた。
 したがって,いつも決まった人だけではなく,家族全員が散歩に連れて行くの理想である。

 問題は子どものいる家庭である。
 子どもは,最初は大喜びでわんこを散歩に連れて行くが,直ぐに飽きて,多くの家庭は親が散歩の担当になる。こどもは散歩はしないで,ただわんこと遊ぶだけになる。その遊びも順位付けということなど意識しないで遊ぶから,いつしかわんこの方が自分が上だと認識するようになる。そうすると,子どもに唸ったり,噛みついたりするわんこが出てくる。
 もちろん,散歩だけの問題ではないが,散歩が服従訓練の効果が大きいことを考えれば,子どもにも時々は散歩をさせるべきである。








Q14 広い庭があれば散歩は不要?        一番上の目次に戻る

 敷地の境界線が見えないような広大な土地なら散歩は不要だろうが,いくら庭が広くてもそれだけではわんこは満足できない。家の外に連れ出さないと,特に精神的な面でストレスが溜まる,そうだ。
 







Q15 リードはどのようなものがいい?            一番上の目次に戻る
 わんこの力,体重に応じた,千切れない丈夫なものであればいい。 
 
 できれば,掴む側の末端に輪っかがあったら便利。
 その輪っかの中を犬の首輪側になる端を通し,大きな輪を作り,その輪を自分の肩からたすき掛けにすれば,リードを握らずに散歩ができる。両手が空いていい。

 暗い時間帯に散歩をする人には,光るリードが安全である。
 光るリードは2種類ある。反射式と自光式だ。安全性は自光式が高いので,こちらをお勧めしたい。
 我が家が使っているのはナショナルの自光式のリード。リード全体が光るから遠くからでも分かるし,自光式だから無謀運転をしている無灯火の自転車からも見える。
 ドーベルマンクラスには,やや強度に不安があるので,本来の革製のリードをまずして,それに巻き付ける形で自光式のリードを使っている。冬は日の出前,日没後の散歩が多いので重宝している。
 
 リードの長さは,散歩であれば,迷わずショート・リードにしたい。
 ただし,大型犬を飼っている人で非力な人は両手で持てる長さのリードが必需品である。

 






Q16 リードはどのように持つ?               一番上の目次に戻る
 リードは可能な限り短く持つ。
 散歩中は何が起きるか分からない。短くリードを持っていると,不意な出来事にも咄嗟に対応しやすくなる。

 リードを長く持つのは,何よりも他の人に大きな迷惑である。
 その飼い主がリードを長く持っているために,他の人が避けて通る,こういった光景を度々目にするが,人に迷惑を掛けないように散歩をするのは飼い主が守るべきマナーである。マナーの心がない人間が犬を飼うと,マナーのない犬が育つ。犬は飼い主に似るとはよく言ったものだ。犬が悪いのではなくて人が悪いのだ。 
 しかも,リードを長く持っていたら,犬が他の人に踏まれる,自転車にぶつかるという事故が起きやすくなるのに,そのような飼い主は,自分のわんこのことが心配ではないのだろうか。

 我が家のわんこ達のリードの長さは約50センチメートル。
 これを登山用のカラビナでベルト等に通す。右側にリリー,左側にセーラの2頭を繋ぐが,両手は空いているので,散歩をしながらデジカメを使えて便利である。
 このような,リードを手に持たない方法は,脚側歩行がある程度出来るようになってから。たすき掛けの持ち方も同じ。

 リードは常に張らないように,少しゆとりを持たせておく。
 わんこが引っ張ってリードが張るときは,Q3のリーダー・ウォークの訓練が必要になる。

 小型犬などは片手で持って十分であるが,力の強い大型犬で,飼い主が完全にコントロールできていない犬は,リードを体の前で両手に持ち,末端の方は手にぐるぐる巻いておく。







Q 17 首輪はどのようなものがいい?            一番上の目次に戻る
 犬の首のサイズに合ったものを選ぶ。
 首のサイズに合えば,大抵はわんこの大きさに応じた強度も備えている。

 ファッショナブルというだけで胴輪を付けている飼い主がいるが,お勧めできない。
 胴輪は犬のコントロールが出来ない。馬が馬車を引くときに,胴輪のようなものを付けているのでも分かるように,胴輪は引っ張ることに向いた仕組みになっている。まだ,脚側歩行もできないわんこに胴輪を付けたらどうなるか。きっと,飼い主を引っ張ることに生き甲斐を覚えるわんこに育つだろう。
 ドーベルマンのセーラとある犬のイベントに参加して,革製の立派な胴輪をいただいたが,一度も使っていない。

 リーダー・ウォークを訓練中のわんこはチョークカラーが効果的である。
 チョークカラーもいくつか種類があるので,わんこの性格に応じて選んだ方がいい。チェーンカラーは,我が家のドーベルマンのように少々のことではへこまない強い性格の犬向きである。
 ナイーブな性格のわんこには,ハーフチョークカラーや全くチェーンを使っていないものがいい。

 非力な女性などが力の強いわんをを散歩させるときは,ジェントル・リーダー又はヘッド・カラーと呼ばれる,わんこの頭部に掛けるカラーを是非お勧めする。
 我が家の家内がドーベルマンのセーラを散歩をさせるときは,万が一に備えて,このヘッド・カラーを付けて散歩に行く。ヘッド・カラーを付けておけば,非力な女性などでも,わんこが予期せぬ興奮状態に陥ったときに片手で容易に制御できる。
 向こう見ずな性格のセーラも,ヘッド・カラーにはお手上げだ(笑)
 なお,ヘッド・カラーを装着したときも通常の首輪とリードはしておく。ヘッド・カラーはフックで止めるようになっているが,強い力で外れることがあるからだ。セーラで経験済み。

 我が家は,室内ではわんこに達に首輪をしないので,着脱が簡単なハーフチョークカラーを散歩用の首輪に使っている。


 






Q18 脚側歩行は左側でないといけないの?           一番上の目次に戻る
 ドッグショーに出たり,嘱託警察犬を目指すのであれば左側。
 そうでなければ安全確保のために右側がいい。

 日本の道路は車は左,人は右が基本である。
 歩道のあるところは問題は無いが,歩道のないところの散歩は,左側にわんこを連れているとわんこが車に轢かれる危険がある。交通事故防止のためには,わんこを右側にした方がいい。

 我が家の1頭目のリリーは,その理由から右側で脚側歩行を覚えさせた。
 が,2頭目のセーラは,残念ながら右側に2頭連れて散歩できないので,左側で脚側歩行を覚えさせた。やはり,左側のセーラの方が危ないと思うことが多い。
 大きなセーラでこうなんだから,運転者から見えにくい小さなわんこは更に危ない。


 







 
Q1 何故,散歩をさせないといけないの?
Q2 わんこが引っ張るが,これって元気が良くていいこと?
Q3 リーダー・ウォークはどのようにすればいいの?
Q4 お散歩中のウンチはどうするの?
Q5 散歩に出る前に家でウンチをさせるにはどうすればいい?
Q6 お散歩の時に持っていく道具は?
Q7 散歩中,他のわんこに吠える
Q8 お散歩の時間はどのぐらいがいい?
Q9 自転車の散歩はいい?
Q10 お散歩向きのコースは?
Q11 お散歩のコースは決めておくべき?
Q12 お散歩に行く時間は決まった時間がいいか?
Q13 お散歩はいつも決まった人が連れて行くべき?
Q14 広い庭があれば散歩は不要?
Q15 リードはどのようなものがいい?
Q16 リードはどのように持つ?
Q17 首輪はどのようなものがいい?
Q18 脚側歩行は左でないといけないの?
わんこQ&A
わんこのお食事