Q1 わんこと人の食事の違い 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わんこのお世話をする中で,最も重要なものが”食事”である。 これは人も同じ。美味しいものを食べるとホントに幸せな気持ちになる。お腹が空くと元気がなくなるし,怒りっぽくもなる(難しい案件を上司に報告するテクニックとして,昼食前は避け昼食後の時間を狙うのは私だけではないだろう。)。 ただ,わんこと人の食事には次のような大きな違いがある。これを理解しないとわんこを幸せにすることは難しい。 1 わんこは食事の量を自分でコントロールできない。 2 わんこには味覚がない。 3 人は食べられてもわんこには毒になるものがある。 4 人は規則正しい食事の時間・回数が求められるが,わんこにはさして関係ない。 詳しくは下の各Q&Aへ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q2 わんこは自分での食べる量を調整できるの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
できない。 わんこは、オオカミであった野生時代のなごりで,そこに食べ物があれば本能的に全部食べようとする。野生では,食べ物が簡単に手にいることはないので,食べるときに食べておかないと生き残れない。だから,食べ物があれば,いつでも,どこでも全部食べるのが,わんこが先祖代々受け継いできた習わしである。 「うちのわんちゃんは食いしん坊で恥ずかしゅうございますわ。」とおっしゃるオーナーさんがいたら,何の何の,それが本来のわんこのあるべき姿です。偉い。伝統文化を受け継ぐその本能を褒めてあげましょう。 我が家のセーラも,まさしくオオカミの血筋を正しく受け継ぐ本能の塊である。ほっとけば食うわ,食うわ,いくらでも食い続ける。しかも,ガツ,ガツ大きな音をさせながらである。 たまに食が細いわんこがいないでもないが,やはり,ガツ,ガツいくらでも食べるのが犬社会の本流なのだ。したがって,食べる量をコントロールできないのがわんこ本来の姿だ。 だがしかし,それは野生のときの姿であって,いくらでも食べ物がある今の飼い犬には当てはまらない。飼い主が食事量をコントロールしないと,わんこは勝手にいくらでも食べてしまって肥満犬への道をたどる。 食事量をコントロールできないのはわんこだけでなく,ヒトにもいるけどね(笑) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q3 わんこには味覚があるの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わんこには味覚は無いらしい。したがって,わんこは食べ物の美味しい,美味しくないは分からない。 同じドッグフードを毎日毎日喜んで食べるのもこのため。もしもわんこに味覚があったら絶対にドッグフードは食べないだろう。私はドッグフードを変えたとき,それを食べてどのような味がするのか必ず確認する。これまで「これは旨い」と思ったドッグフードは一つもない(笑)。それでもわんこが美味しそうに食べるのは味覚がないためだろう。 ということは,自家製の食事を作ってあげるとき,味付けをするのはナンセンスということになる。 一方で,わんこは臭いの世界に生きる動物である。人間とは比べものにならない奇跡ともいうべき臭覚を持っている。その臭覚で食べ物の臭いをかぎ分ける。おいしい食べ物は必然的にいい臭いがするので,わんこも直ぐ反応する。ドッグフード以外のご馳走を与えればその臭いを記憶し,いい臭いのするそちらの方を欲しがるようになる。 「うちのわんちゃんは牛肉やマグロが好きでドッグフードは食べないザンスノ」なんてのたまっているパターンだ。しかし,これはわんこのためには良くない。栄養のバランスを考えた手作りの食事であればそれでいいのだが,それを調整するのは結構難しく面倒である。カネもかかる。ドッグフードは栄養のバランスを考えて作られているので,時間的にも経済的にも現時点ではこれが最も良いと思う。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q4 人の食べ物をわんこにあげていいの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いけない。 人には美味しい食べ物でも,わんこには毒になるものがある。そのほかにも食べさせるのが好ましくないものもある。 人の食べ物をどんどんわんこに食べさせて,「美味しいだろう」と言っている御仁があっちこっちにいるし,「うちの子は何でも食べるのよ」なんて悦に入っているお方も多い。実に危ない。ハンバーグを食べさせれば赤血球が破壊されて死に至ることがあるし,ケーキやアイスクリームを与え続けると間違いなくカロリー過多で肥満に繋がる。詳しくは「Q5 わんこに食べさせてはいけないものは?」にあり。 塩や刺激のある調味料も好ましくない。野生のオオカミが味付けした食べ物を食べているか考えてみよう。 逆に野生からイメージするのが生肉であるが,普通の生肉をわんこに与えると下痢を起こす可能性がある。肉を生のままで食べさせたいときは,人も生で食べられる新鮮な肉を食べさせる。牛刺し,鶏刺しの肉である。 我が家は,誕生日などに時々肉を食べさせるが,ほとんどはお湯で湯がいてから食べさせている。 人の食べ物をわんこにやると,当然のことながら人の食べ物を欲しがるようになる。するとどうなるか? 人が食事をしているときに,その食べ物を欲しがるようになって,大騒ぎするわんこがいる。欲しがるから可愛そうになってまたあげる,そして,この繰り返しが続くようになる。結果として,人が落ち着いて食事ができない,わんこは健康を害することに繋がる。 肉は人も食べる。だから,肉を食べさせるときは,必ず,人の食事が終わってから,わんこ用のいつもの食器に入れて食べさせる。絶対に人が食べているときに,人の食器の中から取りだしてあげるようなことをしない。その区別を明確にしないと,わんこは人が食べているときに,人の食べ物を欲しがるようになる。 散歩の時の拾い食い防止のためにも,人の食べ物の味をわんこに覚えさせたらいけないと思う。 人の食べ物はわんこにはやらないこと,これが人にもわんこにも幸せをもたらすことになる。 このルールは家族全員が守らないと,まったく効果はない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q5 わんこに食べさせてはいけないものは? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q6 人の食事は規則正しくとるのがいいけど,わんこはどうなの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
関係ない。 人は朝昼晩の3食をできるだけ規則正しく食べるのが体のために良いとされている。 しかし,わんこはそうではない。いつでもいいのだ。決まった時間でなくともいいのだ。 野生のオオカミはどうか?いつ食べ物にありつけるか分からない生活だ。野生の世界の食事は極めて不規則なのだ。だから,朝ご飯を夜にやるというような極端なことをしない限り,わんこの食事はある程度不規則でいいのである。 かえって,人がリーダーであることをわんこに教えるためにも,規則正しく食事を与えない方がいい。ひどい例になると「うちのわんちゃんは,食事の時間になると吠えて教えるのよ。時間が分かってお利口でしょう。」と自慢する人がいる。ギャイーーンである。それは,あなたに「ご飯の時間だ。さっさと準備せい!」と命令しているのです。これではわんこ主導の食事になってしまっている。あくまでも,人がリーダーとしての立場で食事を与えるべきである。 そのためにも,「飼い主が食事を出してくれたときが食事の時間」とわんこに認識させるために,厳格に時間を守り規則正しく食事を与えるのはやめた方がいい。わんこが「いつ食事にしてくれるのかな?」「わっ,ママが食事の時間にしてくれた。嬉しい。」と思うようにする。でないと,わんこの方にアルファが出る。食事をやっているのに自分の言うことを聞いてくれないという方は,このようなところに思い当たるフシはないだろうか。 我が家では,家内がわんこの食事係をやっているが,一言でも吠えたらその時の食事は与えない,というしつけを子犬のときにした。我が家の食事の時間は,朝の7時半ごろから9時ごろの間である。この間は,リリーとセーラは座って家内の方を黙ってじーと見つめ食事が出てくるのを待っている。このひとときが,家内が最も幸せを感じるときらしい。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q7 わんこの食事の回数は何回がいいの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1日の食事の回数はわんこの成長に応じて変える。 犬種などによっても違うかも知れないが,我が家での回数はだいたい次のとおりであった。
幼犬は成長するために多くの栄養を必要とするものの,まだ消化機能が十分発達していない。そこで,食事を小刻みに与えて,効率的に栄養を消化吸収させる。そのために1日の回数が多くなる。 その後は,子犬の成長に併行して食事の回数は減らしていく(1回当たりの量は増える)。 「わんこの履歴書」に貼り付けたリリーとセーラの成長速度のグラフのように,この体格の犬種は生後8〜9月頃まで急激に成長する。したがって,食事もたくさん必要ということになる。ドッグフードもパピー用の高カロリーのものを与える。 我が家では,リリーが4歳半,セーラが3歳のときから,それまでの1日2回をやめて1日1回にした。理由はウンチの回数である。ある本を見ていたら,食事を1日1回にすればウンチも1回になる,と書いてあった。我が家のわんこは1日2回の食事で朝夕1日2回のウンチをしていた。毎日朝夕2頭のわんこのウンチを片付けるのは結構タイヘンである。 そこで,ウンチを1日1回にすべく食事を1回に減らすことにしたのである。それを1年ほど続けているが,まぁーったく変わらない。1日2回のウンチを続けている。1年目当たりから食事を1日1回にすれば効果があったかもしれないが,リリーとセーラの体に染み込んだ1日2回のウンチの習慣は直りそうにない。 ウンチを1日1回にしたい方は,早いうちに食事を1回にした方がいいかも知れない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q8 わんこの食事の量はどのぐらいやればいいの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そのわんこの成長過程及びそのときの体重に応じて適量の食事を与えないと,オーバーサイズやその逆,あるいは健康傷害に至る場合もあるので注意が必要だ。 与える量は体重を目安にするが,同じ体重でも子犬の場合は成長時期によって違ってくる。体重10キロの成犬と成長過程のドーベルマンの10キロでは,自ずと食事(動物の場合「食餌」と言うようだが,それではあまりにも素っ気ないので,私は「食事」としている。)の量は違ってくる。ドッグフードの袋に書かれた説明は成犬を対象としたものがあるので,くれぐれも同一に解釈しないように注意が必要だ。 パピー用のドッグフードであれば,その袋の後ろに成長過程の子犬に与える量が書いてあるので,これを参考にして与える。 成長過程では,成長に伴ってわんこが必要とする食事の量もどんどん変化していくので,どのぐらいやったらいいのかということで迷うことがる。その時の目安になるのがウンチである。 ウンチが固ければ少な過ぎ,緩ければ与え過ぎ,バナナであればgood!である。簡単で結構いい目安になる。 ちなみに,成犬になった最終体重を基準にした各段階の標準給与用は、その犬種の専門書にも書いてある。
例えば,スタンダード・プードルでは、最終体重を34キロとした場合、次のように示されている。。34キロだから雄の場合である。
もちろん、これは目安であって、運動量,親犬の大きさなどによっても違ってくる。 ドーベルマンの協会では,最近のドッグフードは栄養価が高いので、オーバーサイズ防止のため、食事をやりすぎないように注意を促している。 子犬は驚くような早さで成長していくが,ある日それが急に止まる分岐点がある。 「わんこの履歴書」に貼り付けたリリーとセーラの成長速度のグラフでお分かりのように,ドーベルマン等の体重のクラスのわんこは生後8〜9月頃まで急激に成長するものの,その後は緩やかな成長に移行する。 ここの分岐点が,これまでとは逆に食事量を減らすターニングポイントになる。 成長期のように増やし続けて,あるいは同じ量を与えて肥満にしてしまう飼い主がいるので,成長期は体重測定を定期的に行って,成長停止の分岐点を見つけ,それ以後は食事の量を減らすようにする。 私の友人のラブは肥満のために通院治療を受ける羽目になってしまった。
犬の場合、肥満になると運動嫌いになる、すると更に太る、しまいには動くことがおっくうになるという悪循環をたどる。 そうさせるのもさせないのも飼い主である。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q9 わんこの水はどうするの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
水は十分に与える。 わんこの放熱は口でしかできないので,特に暑い時期はこまめに与えるようにする。また,特にドライフードの場合は,食事の後は十分に水を飲ますようにする。 水は,いつでも水を飲めるように容器に水を入れて置いておく方法もあるが,我が家のセーラは,その方法だといくらでも飲んで下痢を起こす。このため,その都度,そのときに飲む量だけを入れて与えている。 この方法が衛生上も良いような気がする。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q10 わんこの食事は何がいいの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
我が家はドライタイプのドッグフードである。 栄養のバランス,経済性,歯垢対策など全般的なことを考えると,わんこの主食にはドライタイプのドッグフードが最も適している。もちろん,ドライタイプのドッグフードには多くの製品が出ており,そのすべてが良いという訳ではないが(ドッグフードの選び方は,「Q12 ドッグフードはどこのものがいいの?」へ)。 もちろん愛情を込めた手作りの食事もいいけど,毎日となると結構これがタイヘンだ。時間と経費がかかるのだ。材料を買ってくる,仕込む,調理する,盛りつける,というのは一定の時間を必要とするし,思った以上にお金がかかる。しかも,これを毎度毎度繰り返すのは面倒このうえない。更にはわんこに食べさせてはいけないものを入れないように気をつけなければならないし,栄養のバランスも考えないといけない。 その点,ドッグフードは栄養のバランスを考えて作られ,手作りの食事に比べたら時間的にも経済的にも優れており,この点で最も良いと思っている。 栄養素の計算が出来て,時間も予算もあれば私も自分で作りたいと思う。それは多分多くの人が思っていることだろう。食事を手作りしている人が羨ましいよ〜。出来れば我が家のリリーとセーラにも手作りの食事を毎日食べさせてあげたい。 主食のドッグフードのほかに食べさせるものは,お誕生日,お正月等に食べさせるお湯で湯がいた肉,ウェットタイプのドッグフードなどである。これには大喜びのリリーとセーラだ。 また,しつけのときのご褒美に,ドッグフードのほかにジャーキー,ビスケットなどを使っている。すべて犬用製品であり,人用の食べ物は与えない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q11 わんこがドッグフードを食べなくなったらどうする? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
病気でない限り無視する。 それまでよく食べていたのに,急に食欲が無くなったということが時々ある。そういうときは,まず,病気を疑ってみる。 病気でないときは,我が家では次の対応をとっている。 食事を出しても少ししか食べない,全く食べないときは,いつまでもその食器を置いたままにしないで,さっさと片づける。そのようにすることで,その時に食べないと食事は下げられてしまうということを覚えさせる。 まずいやり方は,食べないわんこを気遣って色々と優しく声を掛けることである。相手が人ならいいが,わんこの場合は別である。飼い主の気をいつも引いていたいわんこは,食べなければ飼い主がかまってくれるという風に認識し,いわゆる食いつきの悪さがいつまでたっても治らない。 まずいやり方がもう一つ,ドライフードを食べないからと言って,肉などのご馳走を代わりに出すことだ。ドライフードを食べなければ,それ以上のご馳走が出てくると考えて,ますますドライフードを食べなくなる。 我が家の実際の話であるが,リリーがある日からだんだんと食欲が無くなった。それが1週間以上続いた。おかしいと思って口の中をチェックしてみると,歯ぐきが少し赤く腫れていた。歯肉炎である。そう言えば,忙しくてリリーの歯磨きをしばらくサボっていた。どうもそれで歯肉炎になったようである。 そこで,動物病院でもらった歯磨き液を使って歯磨きを再開したところ,2,3日して歯肉炎の腫れが引き,その後はいつものとおり食べるようになった。 この件で,わんこの食欲を保つためには,歯磨きが大切と実感した次第である。今は2日に1回のペースで歯磨きをしている。 ちなみに,セーラは生まれてこの方,食欲不振になったことは一度もない。恐るべきドーベルマンの胃腸である。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q12 ドッグフードはどこのものがいいの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先ず,安価なものは避けるべきである。1キロ袋であれば1,000円前後以上を目安にしたい。 わんこの飼い主は、わんこの命を預かる者として、ドッグフードは何を原料にして、どのように製造されているかを知ることが必要と思う。 それを知って驚く人もいる。生き物の食べ物なのに,衛生管理などに不信を抱かせるようなことがあるからだ。 ドッグフードの肉の材料のほとんどは、by−products、つまり人間用の食肉加工の途中で出る、人間用には適さない血、肺、腸などの残り部分、副産物が使われており、しかも、オイルは、レストランなどで使用された廃油(しかもその管理はずさん)が使用されていることが多い。 さらに、添加物として、防腐剤、着色料、硬化剤、安定剤、抗酸化剤等多くのものが使われている。 これらを考えると、ドッグフード選びは、わんこの健康どころか命にかかわる大切なことである。我が家のわんこ達はノーテンキでアホちゃんではあるが,一応,ドッグフード選びには慎重を期してきた。 アメリカではAAFCO(アメリカ合衆国飼料検査官協会)が示したドッグフードの安全基準があり,各メーカーはこれを目安に製造を行っている。 しかし,日本の場合,私が以前調べたところでは,法的な安全基準は作られていなかった。飼料安全法なるものがあるが、これは犬、猫などのペットは対象から除外されている。また、日本ペットフード工業会なるものがあるが、どうも今ひとつ、安全管理のために実際に何をしているのかよく分からない。また、その工業界の傘下団体のようなペットフード公正取引協議会は、安全管理ではなく、企業間競争を調整するところのようだ。 日本のドッグフードは、最終的には各メーカーの自己判断によって作ら、売られているのが実態だ。飼い主は,ドッグフードの袋に書かれた表示を見て判断するしかないのであるが,その表示とてヒジョーに難解であるし,メーカーの自己申告であり,どこまで信用していいのか分からない。 昨今の牛肉や鶏肉の偽装表示事件の頻発を見ていると,人の食品でさえいとも簡単に偽装表示するのだから,いったい安全基準さえないドッグフードはどのようになっているのだろうかと疑念を抱き,不安を感じるのは私だけではないはずだ。 輸入品について少し。 ヒルズ、ユカヌバ、ソリッド、ナチュラルチョイスなどなど、これらは輸入品である。これら輸入品にも2種類がある。正規ルート輸入品(日本語版・日本向け製品)と併行輸入品(英語板・アメリカ国内向け製品)だ。 正規輸入品は、輸送期間を考えて製造されているので、フードの酸化防止のために包装がしかっりと作られている。あるメーカーの輸入品を比べたところ,正規ルート輸入品は袋が六重,並行輸入品が四重であった。また,これは見た目では分からないが油脂分も抑えてあるそうだ。触ってみると,そう言えば油っぽさが幾分少ないような気がする。 どちらを買えばいいか? 安いのは並行輸入品であるが,人にどちらがいいか聞かれたら正規輸入品を購入するようにお薦めしている。 ちなみに我が家は,平行輸入品を1年半ほど前から使っている。 それまで,先ほど書いたメーカーの製品をはじめとして,動物病院で勧められた驚くほど高いドッグフード(もちろん直ぐ止めた)など色々な種類のドッグフードを試してきたが,経済的なメリット面もあることから並行輸入品に変えた。 ただし,並行輸入品にするのであれば,商品の回転の速い店を選ぶこと,小売店より卸売店で分けて貰えればなお良し。そして,開封後,早く食べ終わるようなわんこの条件であること,が必要である。並行輸入品は通常20キロ前後以上の大型の袋である。これを早く食べ終わるのは、やはり、ブリーダーや大型犬を複数飼っている家庭などであろう。 我が家は、リリーとセーラが50ポンド(22.6キロ)袋を4週間以内に空ける。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Q13 食事は好きに食べさせていいの? 一番上の目次に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人が食べてもよいという許可を与えてから食べさせる。 好き勝手に食べさせると、好き勝手に行動するわんこに育つ。 食事はしつけの大きな機会である。 しかも,わんこからすれば,これ以上ないご褒美だから,しつけの効果も早い。 先ず,わんこを座らせ,その前にドッグフードの食器を置き,待てを命令する。待てに従ったら,待てを解除して食べさせる。 この訓練は子犬が来たその日から始める。もちろん子犬だから最初からうまくはできない。根気が必要だ。子犬の顔の前に手の平を出して,待て,の命令をかける。当然,子犬はドッグフードを食べたくて待てどころではない。それでも一瞬動きが止まるときがあるので,その時に,よし,と言って手の平を引きドッグフードを食べさせる。タイミングさえ良ければ子犬は直ぐに覚える。ただし,待ての時間は,少しずつ伸ばしていく。最初から欲張って長くしようとすると失敗する。 このしつけは,服従訓練でもある。 なお、ドッグフードを食べ残した時は、そのまま食器を置いておかない。必ず片づける。しつけ面の関係からであるが、衛生上も問題がある。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||