バットプレートのフックですが、Pでは内側に向く人、
外側に向く人それぞれありますが、どちらがベストなのでしょうか?
ある方から、フックが内側に行ってしまうのは、片付けが浅いから
良くないと聞きましたが本当でしょうか。 |
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》Pでは内側に向く人、外側に向く人それぞれありますが、どちらがベストなのでしょうか?
銃の静止に寄与し、反動の改善に役立つ使い方がベストです。どれが良いかということを単体で論ずることはできますが、ポジションの中でどこに肩付けするかによっても違います。日本人の場合、鎖骨上にバットプレートを置くのは大多数の場合で困難で、体格の制限から射角を深めに取る必要がありますが、例えばその角度が大きい場合は鎖骨は弾道線に対して急角度をなしバットプレートの安定ポジションは肩峰の内側に近い部分となります。その状態でフックを銃口軸に対してまっすぐに装着するとフックは上腕内側に当たって反動がよくありません。この場合は一般に少々内側に曲げることとなります。また射角が比較的浅い場合はバットプレートの底面が肩峰の内側底部と鎖骨の付け根の間の平坦部につけられ、フックをまっすぐにつけた状態で脇の下のラインに沿ってバットプレート全体を安定して付けることができます。
》フックが内側に行ってしまうのは、片付けが浅いから良くないと聞きましたが本当でしょうか。
まず、フックがバットプレートを外側に押しやるほど体側に強く当たることは問題外かも知れません。競技銃の場合銃身軸より外側(上から見て右側)にバットプレートのオリジナルポジションが設定されています。(キャストオフ)競技銃ではバットプレートがストックの軸からオフセットできるので、優先されるのはバットプレート単体での安定した肩付けになり銃のセッティングはそこを基本に出発します。銃の体に対する位置はセッティングで合わせていきますので、肩付けの浅い深いということは議論の対象にはなりません。個人の内的感覚の中で浅い、深いという感覚は重要ですがベストポジションが体格と射撃角度によってほとんど決められますのでその差はせいぜい5mm程度です。ストックが長すぎる場合右ひじが自然な体側の位置より前に出ますので鎖骨の角度が弾道線に対してより直角に近くなり、鎖骨上の深い肩付けが可能ですが、鎖骨上の肩付けは左右エラーが前後エラーも同時に引き起こすのでよほどの方で無い限り推奨されることはありません。 |
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