ライフル射撃競技関係Q&A 15    戻る このページは過去のQ&Aでございますです。

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Q A
2つ質問させてください。

10月8日まるはちさん投稿に対するぐー様の回答「銃を静止させる努力の最終段階がフォロースルーになるように撃発の時間的タイミングを速くする」
ですが、この方法で何点までいけますか?

エアーライフルの総重量とバランスですがどうやって決めたらよろしいでしょうか。購入時の重量とルールいっぱいとでは700グラム強あります。ウエイト等で総重量、バランスを変えればよいパフォーマンスが期待できそうな感じもします、幻想でしょうか。

おせーて
- Monday, October 20, 2003 at 21:21:57 (JST)
》「銃を静止させる努力の最終段階がフォロースルーになるように撃発の時間的タイミングを速くする」ですが、この方法で何点までいけますか?

600点までと考えます。極端に考えないでくださいませ、そのようなうち方でも上級者はメンタルなプロセス上のことで実際には銃はしばらく10点圏内にとどまっていますから。

》エアーライフルの総重量とバランスですがどうやって決めたらよろしいでしょうか。

銃口の動きのコントロールが良くなる重量バランスです。骨格サポートの良好な人は骨盤に銃の重量感が出るように少し重量を増したほうが良いかもしれません。銃口の動きが照準状態で9点圏内にある人は、バランスをやや前に持ってきて静止慣性を求めることも考えられます。一般に左手の支持点のやや前方が良いと思われます。

》ウエイト等で総重量、バランスを変えればよいパフォーマンスが期待できそうな感じもします、幻想でしょうか。

中級者以下では幻想でしょう。重量を骨格に託すこととその状態でポジション全体がゆらゆらしないバランス技術を獲得することが優先でしょうね。


- Monday, October 20, 2003 at 22:51:09 (JST)
SBで20よりも19を使っている人が多い気がするんですが、なぜでしょうか?
るるる
- Monday, October 20, 2003 at 22:10:46 (JST)
値段が安いからと先輩のお下がりで射撃しているからと、20が明らかに19より優れているとは認められていないからでしょう。どちらでもあたりますが…

- Monday, October 20, 2003 at 22:53:30 (JST)
前の書き込みで、身長155cmの人がスーパーマッチのストックを使うほうのほうが問題です、とありますがなぜですか?
かりー
- Monday, October 20, 2003 at 22:14:27 (JST)
そんなに難しいことではありません。体格に対して銃が大きすぎてよいポジションが取れないからです。スーパーマッチの現在のストックの原型は1960年代後半ドイツのクリンガー選手(1968メキシコオリンピックチャンピオン=写真)にあわせて作られたと言われていますが、クリンガーさんは身長185cm位ありました。

- Monday, October 20, 2003 at 22:56:16 (JST)
うたらら先生にお聞きしたいんですけど、トークのとこにあります目隠し板についてなんですけど、サイトにつける目隠し板は全部だめなんでしょうか?また、めがねの枠についてもお聞きしたいのですが、、
当方の日本語読解力が、しょぼくてすいません。

宗男
ガダルカナル - Tuesday, October 21, 2003 at 17:41:21 (JST)


これは2006年以降(2年後)の、しかも予定の話ですからその辺誤解のないように…(インチキ投資顧問みたいじゃけど)
原稿によると、サイトには幅3cm以下の目隠し板が装着可能、メガネ枠には3cm以下の目隠し板と、高さ4cm顔の前まで伸びることのない遮眼帯がつけられる…というものになるそうです。


結局以下のとおりとなります(国内2005年から)

7.4.2.3.4

目隠し板を銃本体またはリアサイトに装着することは許される。目隠し板は幅30mm以内とし(A)、アイピースの中心から計測して照準に使用しない眼の方向に長さ100mm以内の物(B)とする。照準に使用する眼の側に目隠し板を使用することは禁止される。

7.4.2.3.4.1

リアサイトの目隠し板

7.4.7.6

帽子、キャップ、めがね枠またはヘッドバンドに取り付けるサイドブラインダー(側面目隠し板)は高さ40mm(A)を超えない物の使用が許可される。サイドブラインダーの前端は額の中心から伸ばされる直線を超えて前方に延びてはならない。(7.4.2.3.4参照)

7.4.7.6.1

照準に使用しない眼を覆う目隠し板は幅30mm(B)を超えない物が1個使用できる。

7.4.7.6.2



- Tuesday, October 21, 2003 at 23:57:10 (JST)
うちの娘はまだ10歳なのですがけなげにも射撃をしたいといっています。右利きですが、メガネを作りに行った時に眼鏡屋で左眼が利き目だと言われました。この場合銃等の装備は左用ではじめた方がやはりよいのでしょうが?
親ばか
- Friday, October 24, 2003 at 09:45:11 (JST)
理論的な答えはでていませんが、統計学的にはそのとおりです。
10歳ということなので当初は立射姿勢などは導入せず、枕うちで照準、撃発のコーディネーションが天性に近く自動化されることを目標に自由に遊ばせておくことをお勧めします。筋肉、骨格の成長過程を考えると12-3歳で銃身を立射スタンドに置いた立射などから初めて十分と考えます。それまでは少年団スポーツなどで基礎体力を養成するようにしたほうが健全かもしれませんね。立射はリラックスして骨格に重量をかける技術の習得が必要ですので発育(関節)がそれに耐えられる段階になるまで慎重に導入されたほうがよろしいかと考えます。関節への過度な負担はオスグット・シュラッテル病などの関節病の危険を含むのであまり技術的なことに走らないほうが無難と思います。


- Saturday, October 25, 2003 at 00:31:25 (JST)
伏射で左前腕部のジャケットに、グリップを握った右手が触れるのはルール違反でしょうか。(グリップそのものは触れていません)
ルール違反の場合、影響少なく姿勢を直す(左腕と右手が少し離れるようにする)にはどうすればいいでしょうか。

くり
- Saturday, October 25, 2003 at 17:02:55 (JST)
違反です。いまのポジションが良い場合、ジャケットを何らかの方法でへこませる、グリップを右側に振ってクリアランスをとる、銃を右側に傾ける、などの対処が考えられますが、多くの場合ジャケットの裁断が不良(腕の振り=ひねりが大きすぎるか左ひじのゴムの位置が内側によりすぎている)であることが原因です。姿勢が良好で銃の静止が獲得できている場合、ジャケットで対処することが第一(案)だと思われます。
ついでですが写真のように左手首の袖口がストックに触れることも違反です。(ほとんど文句言われていませんが)


200806追記

2009年規則から違反である旨、具体的に明記されます。



- Saturday, October 25, 2003 at 23:16:57 (JST)
Kのとき、構えると左の上腕が震えてくることがあります。セッティングがあってない気がするのですが、セッティングで直そうとする場合、やはりスリングを動かすべきなのでしょうか?
ぷぅ〜
東京 - Saturday, October 25, 2003 at 19:03:15 (JST)
上体が崩れないバランスが得られている場合、左上腕の筋肉は仕事をしませんのでお尋ねの現象は膝射では起こり得ないことです。
荷重が前(左脚)に多くかかってしまっている、枕の上に体重の多くがかかっていない、上体が崩れるのを力で姿勢を保っているなど根本的に姿勢そのものに原因があると考えられますのでセッティングでは解決しないと思われます。スリングを外側から強く引っ張っていませんか?


- Saturday, October 25, 2003 at 23:24:34 (JST)
エアの3Pで、試合中にハンドストップの位置やスリングの長さを調節するのは違反ですか?
まんぷく
- Thursday, November 06, 2003 at 00:46:29 (JST)
ハンドストップの位置、スリングの長さとも試合中に動かしても構いません。動かせないのはストックの長さ、チークピースの位置で、ストックの長さが変化しないならバットプレートの上下、左右のオフセットなどは動かしてもOKです。


- Thursday, November 06, 2003 at 19:00:21 (JST)
ARでは銃の後ろを重くしている人が多いのに、SBでは前の方を重くしている人が多い気がします。なぜですか?気のせいだったらすいません。
んばば
- Sunday, November 09, 2003 at 22:39:46 (JST)
確かにそういう傾向は見られますが、それが普通だと思わないでください。そうすることによって個人個人銃のコントロールが良くなるかどうかが着眼点ですから。

SBはフリーですので、ストックのバランスに関してはアジャスターなどの影響で後ろが重いですね。そのため人によっては前にバランスウェイトを追加して、銃全体のバランスと重量を調節します。フリーでは左肘がARに比較してより確実に骨盤の上に載せることが可能ですので、良いポジションが出来ているとある程度の重量の追加は高い可能性でプラスに作用します。
それに比べARはメカニズムの重量で相当の前バランスになります。それを補正するために後部にウェイトを追加したりしますが、多くの場合(たいがいは下手な人)バットプレートが上方に抜けるのを防止するために後ろにバランスを持ってきています。これはいまいち良い考え方ではありません。(この考え方も100%否定されることではありませんが)ウェイトを追加すると全重量が増加しますので、それに耐えられる骨格構造体が完成されていないと負の効果もおおいに考えられます。重量を増加させた結果腰の筋肉が痛くなるようでは、重量慣性による銃口のコントロールが可能なポジションとはいえません。また後部にバランスを持ってくると銃口の動きのスピードが増加することも考えられます。重量慣性による銃口の静止は求めても当然の要素ですが、銃の重量が骨格で支持されていることが基本要件になるでしょうね。


- Monday, November 10, 2003 at 10:35:43 (JST)
Pを撃っていると、マークスマンコートが前にせりだしてきて?、スリングの取り付け位置が左肘のほうにどんどん下がってくるのですが、この対策として何かありますでしょうか?レザーのコートのほうが持ちがいいのでしょうか?
cool
japan - Monday, November 10, 2003 at 13:33:06 (JST)
ジャケットが大きすぎるか腕繰りの付き方がよろしくないと想像できます。固いジャケットにありがちな症状で、寝るときに右前身ごろを体の下に敷く、ボタンをひとつ多く締める、背中を小さくするなどの処方が考えられますが根本的には裁断の方法の問題です。スリングを上腕骨の後部からまっすぐ前腕の方向に張るようにしてみて様子を見てください。左肘を若干手前に引いて姿勢を調整するとましになる場合もあります。いずれにせよやってみないと結果はわかりませんです。背中がせりあがって首の後ろに強く当たってくるようですとどのみちそのジャケットは伏射には不適と判断せざるを得ません。

》レザーのコートのほうが持ちがいいのでしょうか?

そんなことはありませんです。裁断の問題です。


- Monday, November 10, 2003 at 21:12:00 (JST)
腕繰りの付き方というのは、どのようなことを言っているのでしょうか?どうゆう付き方がよろしいのでしょうか?
宜しくお願いします。

cool
japan - Tuesday, November 11, 2003 at 13:29:17 (JST)
すいません文章で普遍的な判断基準を説明するには無理な部分もあります。
伏射を構えた状態でわざと左手を前にぐいぐい押しやってもジャケットと体とがずれない裁断というのが判断基準になると思われます。
立射を主眼としたジャケットは腕が内側に振られており、それで伏射を構えると左ひじがジャケットの肘の外側に位置してしまって、内側がグリップに当たると共に左肩の部分がねじれて体とずれてしまったり、伏射を主眼としたのジャケットでは腕がストレートにしかも腕を上げた感じで裁断されているので、立射の際左肘のポジションが決まらなかったり、左肩があまってしまったり…すなわち複雑すぎますです。体型によっては同じ裁断でも良否が出ます。
伏射だけを考えた場合スリングから伝わる力が背中の部分で分散されるような腕の付き方と、脇繰りの大きさが望まれます。脇繰りが大きいとスリングのテンションでジャケットそのものが動いてきますし、小さいと脈を拾って銃がとまりません。これらは体型や腕の太さによって基準が変化しますのでジャケットの統一的な判断基準というのも難しいです。
説明になってませんが…


- Tuesday, November 11, 2003 at 21:27:16 (JST)
Kのときの右足の痺れがなかなか取れないのですが、座り込みの練習は積んでいるつもりなのですが、なかなか痺れとは無縁の射撃ができません。ニーリングロールに座り込みの練習をする場合、痺れが来たらすぐに辞めて治す練習と、痺れが来てもずっと耐えて座る練習のどちらが効果的なのでしょうか?
 あと、以前ぐ先生が、アンシュッツ20**系のボルトキャップは最後まで締めない方がいいとおっしゃっておりました?が、その理由を教えていただけないでしょうか?

smell
神奈川 - Wednesday, November 12, 2003 at 12:30:10 (JST)
》ニーリングロールに座り込みの練習をする場合、痺れが来たらすぐに辞めて治す練習と、痺れが来てもずっと耐えて座る練習のどちらが効果的なのでしょうか?

すみません、科学的ではありません。経験則です。
我慢して座ってください。どうしようもなくなってからせめて20発程度集中した空うちを継続してから休むことをお勧めします。痺れてきてもお尻に落とした体重が浮き上がらないようにしてください。10分ほど体育会的にお考えください。

》アンシュッツ20**系のボルトキャップは最後まで締めない方がいいとおっしゃっておりました…

先生と言われるほど…
最後まで締めたらボルトが動かなくなりませんか?それに反動が荒れてた感じになりませんか?…きつく締めても特に害はありませんので締めたほうが安心感がある場合締めてください。緩めるといっても何回転も緩めるわけではありませんので念のため。


- Wednesday, November 12, 2003 at 19:20:38 (JST)
初めて質問させていただきます。横揺れを少なくする方法について教えていただけますか? 据銃しているとき銃の横揺れを目で知覚できます。自宅での構えの練習のときなど冷静なときにゆっくりとした呼吸のリズムに近い周波数で標的を中心に左右に振動します。この横揺れを左腕全体の脱力と右腕と右肩全体の重力に任せた脱力で少なくすることができるのでしょうか。さらにグリップを右手でややしっかり握ることでさらに少なくすることができるのでしょうか。いろいろなぐうたらさんの教室を覗き他の資料を読みましたが、自分の据銃姿勢に生きているのかどうか分かりません。揺れには多くの要素があるでしょうが一般的な対処法として考えられることをぐうたらさんの経験からご教示ください。
53の数字に思い入れのある53年生まれ <tradino@gol.com>
Yokohama - Friday, November 14, 2003 at 12:21:27 (JST)





↑立射のことですよね…

- Saturday, November 15, 2003 at 22:25:13 (JST)
》揺れには多くの要素があるでしょうが一般的な対処法として考えられることを・・・

単純すぎることを承知の上ですが、揺れにはその周波数により二つの種類に大別できます。1-2HZのゆっくりした揺れは姿勢全体のゆれから生じるもの、5-6HZを中心とした早い揺れは静止技術(脱力技術が中心となるテクニック)の不完全さによるものです。
前者の場合は主に姿勢のバランスや、体の反り角度、銃の体に対するセッティングを研究します。理屈では、頭部、銃器で構成される比較的上部に位置する重りの重心から降りる垂線が真後ろからみて腰の中心を通過することが必要です。姿勢を鏡で見てバランスを御検証ください。
後者の場合は、骨格構造体の洗練により脱力が可能な姿勢を追及することになります。例えば左肘の位置は出来るだけ銃の真下に近くないとリラックスすればするほど銃(左前腕)は体の前に落ちたがります。リラックス度を意識的に変化させると銃口が大きく移動してしまう場合は基本的にリラックスできる姿勢であるとは言いがたいので(リラックスすること自体の前提が出来ていない)、骨の組み合わせを研究してみてください。
銃口の揺れは集中力も含め多くの要素の複合によることは言うまでもありませんが、多くの場合、主として上記の二つの要素が問題を生じさせています。

》この横揺れを左腕全体の脱力と右腕と右肩全体の重力に任せた脱力で少なくすることができるのでしょうか。さらにグリップを右手でややしっかり握ることでさらに少なくすることができるのでしょうか。

射撃を観察しないと答えようがありませんが、それらの方法も有効な場合が多々あります。他にチークの圧力を上げてやったり、銃身の重りの位置を動かしたりして左手に重量感を得ることも考えられます。
いずれも基本的な姿勢がよくないと、姿勢そのものの持つポテンシャルを発揮するだけのものに過ぎません。また骨格構造体が理論的で安定して再構築できる場合、過度のリラックス感を求めることも問題となる場合があります。一般に570以下ではなるべくリラックスするように射撃したほうが良いでしょうね。


- Saturday, November 15, 2003 at 22:20:04 (JST)