おどけ山

はじめて「おどけ山」という山名を見た時は、どんな形の山なのか気になって仕方がなかった。それに、「おどけ」という言葉の持つ軽い響きと期待感。これは、どうしても登りたいものだと思った。一番最初は、一人だった。秋の土曜日に期待を込めて登った。麓の名無村から見上げると、形の良い三角形で、とてもおどけているようには見えない。しかし、山頂のふっくらとした丸みを見ていると、何となくおどけたように見えてくるから不思議だ。もっとも、山名の由来は、「おどけさん」と呼ばれた仙人(?)が住んでいたという伝承からきているらしいのだが。山の中腹まで林道が走っていて、山の直下に駐車場がある。そのためか最近では東西の御荷鉾山や赤久縄山と一緒に登られている。山頂まで、わずか20分である。秋も良いが、絶対にお薦めなのは、春。それも、五月のゴールデンウィークあたり。若葉の緑と、斜面の山桜が見事で、この山桜を見たいがために毎年行くのである。山桜は白ばかりと思っていたが、ここのものは、薄いピンク色をしていて、はじめて見た時は思わず座り込んで休んでしまった。山の周囲にも山道を生かした遊歩道などがあり、ハイキングにはうってつけの山である。

車を利用すれば、御荷鉾三山と赤久縄山には簡単に登れます。東西の御荷鉾は、少し歩きますがおどけ山と赤久縄は山頂直下の駐車場から20分程度、道も良く整備されていて、楽しいハイキングになります。藤岡インターから国道462号を万場町まで走り、富岡、万場線を「みかぼ高原荘」に向かいます。道は、「高原荘」を過ぎてから「御荷鉾スーパー林道」に、塩沢峠でぶつかります。「林道」を右に行けば、おどけ山。さらにその先には東西の御荷鉾があります。左に行けば、赤久縄山です。林道はどちらへも降りられますが、未舗装道路が多く、一般車では赤久縄山〜東御荷鉾山間の往復のみで、そのまま万場町へ降りるのをおすすめします。


また、見に来て下さいね。お待ちしてます。

低山ハイキングに興味のある方はメール下さい。GUNMA.MCN