ぼくはそのときどこにいるかというと
自分の家の
妻の寝ているシングルベッドのとなり
やや硬めのセミダブルベッドで
どんな顔をしているのやら
まあ お互い
はっきりと見つめ合ったら
事態はややこしくなってしまいますから
知らぬふりして
飛んで行きましょう
みんなこんなに無防備に
この時分には眠りこけているなんて
空からぱらぱらと毒撒いてやりましょうね
もっとよく眠れますように
詩は真面目な冒険の一つです
ときどきこう言っておかないと
いいですか
何も無いということになってしまいますよ
そのように詩は滅びているのです
ぼくがこうして
それだけでは何でもないことを
しているのも
ちぇ
まあ
なまぐさいものほしさですがね