笑った後 靴下脱いで 木製サンダル からから唄わせ 置き時計の針 二分進めた
昨夜の残りの花火を集めて やれやれ 遠くに離して見つめて 空の花瓶に植えてもみている
にわか雨には咲かないよ そんな花瓶じゃ咲かないよ 濡れ髪もう一度 昨日へ送って ひとときうつむき 涙せき止めた
止まない雨には鳴咽も安らかでね しばらくの しばらくの 夏やら他いろいろに 別れ惜しむことが 自分だけに香る それがやけに きれいに見える