今朝は
あまり辛くもなく思い出して目覚めた昨夜半からの雨
耐えながら雪にもならず
庭木に道に続いており
まるであなたのこと
追いかけては行かせないかのように
それは降る
そして自らの納得に沿って遮る
粥を作れば窓が曇る
その白濁の汁
匙ですくえば悔いが沈む
米粒それぞれ別れて揺れて
外の雨音 吸ったり返したりのよう
旅の本や 地図帖などひろげて
なぐさみ物語 自分で作る
粥の熱さが唇触れて
薄明りの空に雀の群れが飛ぶ