イタリア観察サイト > イタリアの食材について >
イタリアンカッフェの話
イタリアンカッフェの話
スポンサードリンク
日本では、コーヒーをこだわる人は何にこだわるだろうか。
豆?挽き方?方式?もちろん、全て重要かとは思うが、中でも豆の種類というか産地は結構重要だったりすると思う。
缶コーヒーにだって豆の種類(生産地)が書いてあるくらいだから。
で、日本の喫茶店に入り、リストを見ると恐ろしく多くの種類があったりする。
イタリアでももちろんリストのようなものはあると思うが、そんなものは誰も見ない。
豆の種類なんて誰も気にしないし、書いてもない。
世界一のコーヒーが飲める国イタリア(と僕は思っている。ちょっとイタリア人みたいかな)では、何も考えなくても最高のコーヒーが出てくるのだ。
しかも0.8ユーロで。(2005年3月現在)
(専門家の方、おかしな話をしているかもしれませんが、ご容赦ください。そしてご指摘よろしくお願いします。)
一つだけイタリアンカッフェに対し残念なことがある。
ここにはアイスコーヒーがないのだ。
いや、あるにはあるのだが、一般的ではない。(カフェシェケラート)
僕はアイスコーヒーがおいしい季節になると、我が家で作ったエスプレッソに冷たいミルクと氷を入れて飲んでいる。最高にうまい。
イタリアンカッフェはアイスコーヒーと抜群に相性がいいと思っているのだが・・・。
口に入れる物に対し特に保守的な国イタリアが、アイスコーヒーを受け入れる日を、僕は首を長ーーくして待っている。
カフェマシン・エスプレッソマシンについてはエスプレッソマシンの館へ。
【代表的なイタリアンカッフェの種類】
代表的なイタリアンカッフェをご紹介。
・エスプレッソBARで「カッフェ」と言えばこれが出てくる。心配なら「エスプレッソ」か「カフェノルマーレ」と言おう。
ちなみに「エスプレッソ」というのは英語の「エクスプレス」つまり「特急」と言う意味。
強力な圧力と熱いスチームにより抽出され、あっという間に出来るから「特急」なのだ。
小さなカップに入れられ、濃い味と泡が特徴。
イタリア人はこの少量のカッフェに砂糖をガバガバ入れて、甘ーくて飲む。
・カフェモカイタリアで「モカ」と言えば専用の湯沸しポットのこと。
これ→
モカ産の豆のことではない。
で、このポットで入れたカッフェがこれ。
豆と水をセットし火にかけ、出来るのを待つ。
味は同じく濃いが、エスプレッソのような泡がない。
もちろん、BARではこんな時間と手間がかかるものはないので、これは家庭で作るもの。
・カフェアメリカーノそのまんま、アメリカン。
イタリア人はたいそうコレを馬鹿にしており、水で薄めたカッフェなんか飲めるか!と思っている。(作り方がちがうんですけどね)
イタリアでアメリカンを頼むと水で薄めたエスプレッソが出てくるので注意。
・カフェルンゴエスプレッソに少しお湯を加えた薄めのカッフェ。でもアメリカーノよりは確実に濃い(と思う)。
・カプチーノエスプレッソの上にスチーム等で泡立てたミルクをタップリ入れたもの。
フランスのカフェオーレとはこの点が大きく異なる。
ちなみに、カフェオーレとそっくりなカフェラッテというものがあるが、これは家庭で作るものであって、BARで頼むことはない。
もしミルクたっぷりがお好みなら「ラテマッキアート」というものがある。
・カフェマッキアートエスプレッソに少量のミルクを入れたもの。
通常、カプチーノ用のミルクを入れるのでミルクの少ないカプチーノと言う感じになる。
「カルド オ フレッド?」(暑いの?それとも冷たいの?)
と聞かれることがあるかもしれない。冷たいミルクか熱いミルクかを聞いているのだ。
冷たい方ならただのミルクが、熱い方ならカプチーノと同じ泡立てられたミルクが入れられる。
・ラテマッキアートカプチーノと同様の泡だてられたミルクたっぷりに、エスプレッソが加えられたもの。
ようは、ミルクタップリのカプチーノみたいなもんだ。
・マロッキーノ泡立てたミルクをカフェマッキアートより多めに入れ、その上にカカオパウダーをトッピングしたもの。
あるいは、ミルクの少ないカプチーノと表現すべきか。
場所によってはこれがメニューに無い(知られていない)ところもあり、どこでも飲めるものでもなさそうだ。
一度、とある田舎町に行ったとき、このカッフェを頼んだのだが、
「何それ?」と言われたことがある。
特徴は、小さなガラス製のカップに入れられてくることが多く、カッフェの茶褐色とミルクの白、そしてその上のパウダーが織り成すコントラストがなんとも美しい。
ちなみに「マロッキーノ」と言うのは和訳すると「モロッコ人」。
トッピングの茶色いパウダーがモロッコ人を連想させるとか。ホントか?
・カッフェコレット
・アフォガートセミフレッドみたいなものに、エスプレッソがかかったもの。
エスプレッソは熱いままかける。が、すぐさめる(当たり前か)
これ↓がアフォガート↓
・その他その他にも地方でしか口に出来ないものや、色々種類があるようだ。探せばいくらでもありそうだ。
|
|
|
|