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サンデーサイレンスUSA産駒がスプリントのG1級に初めて出走したのが1997年高松宮杯のチアズサイレンスだった。初めて2着となったのが延べ6頭目の2000年高松宮記念のディヴァインライトで、これは8番人気と人気薄だった。それから2年半後、2002年スプリンターズSではビリーヴがサンデーサイレンスUSAに初めてスプリントのタイトルをもたらした。その後ビリーヴは翌2003年の高松宮記念にも勝ち、同年のスプリンターズSはやはりサンデーサイレンスUSA産駒のデュランダルが勝った。2005年高松宮記念はアドマイヤマックス、2006年高松宮記念もオレハマッテルゼ、正規のG1となった2007年高松宮記念-G1はスズカフェニックスとペールギュントが1、2着を占めて馬連で40,250円、馬単で52,980円の大波乱となった。馬券的には大波乱だが、サンデーサイレンスUSAによる短距離部門攻略はこの時点で完成したといえる。日本がパート1国となってからのスプリントG1におけるサンデーサイレンスUSA系の種牡馬成績を下表に示した。この部門のエースだったのはフジキセキで4勝を挙げているが、これもブレークスルーまでには意外に時間を要し、産駒初出走は2002年高松宮記念のテンシノキセキで、初勝利はそれから6年後、延べ16頭目のファイングレインが初勝利だった。一方、ダイワメジャーは産駒初出走から3年目、延べ3頭目のコパノリチャードが2014年高松宮記念-G1に勝った。その後、勝利からは遠ざかっているが、2016年スプリンターズS-G1でソルヴェイグが3着、2018年高松宮記念-G1でナックヴィーナスが3着、昨年のこのレースとスプリンターズS-G1でレシステンシアが連続2着と実績を重ねている。ディープインパクトは2014年高松宮記念-G1に産駒が初めて出走し、その年のスプリンターズS-G1でレッドオーヴァルが3着となった。翌2015年の高松宮記念-G1で3着となったミッキーアイルは同年のスプリンターズS-G1で4着、2016年には高松宮記念-G1で2着、スプリンターズS-G1も2着と好走を続けるが、勝てないままに時は過ぎ、2020年になってグランアレグリアがスプリンターズS-G1を快勝した。ためにためただけあって、歴史的異才ともいうべき大物スプリンターが出現したことになるが、2007年からの15年間でサンデーサイレンスUSA系は7勝2着11回3着11回。振り返れば馬券圏内の3分の1を占めていたことになる。他系統にも比較的開かれた場所であったスプリントG1も数的不利(他部門に比べればですよ)をはねのけて馬券に絡んでいるということになる。 |
| サンデーサイレンスUSA系の スプリントG1成績 | ||||
| 種牡馬名 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
| フジキセキ | 4 | 4 | 1 | 19 |
| 勝ち馬:ファイングレイン、キンシャサノキセキ×2、ストレイトガール | ||||
| ディープインパクト | 1 | 3 | 2 | 19 |
| 勝ち馬:グランアレグリア | ||||
| ダイワメジャー | 1 | 2 | 2 | 15 |
| 勝ち馬:コパノリチャード | ||||
| サンデーサイレンスUSA | 1 | 1 | 2 | 11 |
| 勝ち馬:スズカフェニックス | ||||
| サクラプレジデント | 0 | 1 | 0 | 7 |
| マンハッタンカフェ | 0 | 0 | 1 | 14 |
| ジャスタウェイ | 0 | 0 | 1 | 3 |
| オンファイア | 0 | 0 | 1 | 1 |
| ステイゴールド | 0 | 0 | 1 | 1 |
| アドマイヤベガ | 0 | 0 | 0 | 6 |
| ハーツクライ | 0 | 0 | 0 | 5 |
| キンシャサノキセキ | 0 | 0 | 0 | 4 |
| ゴールドアリュール | 0 | 0 | 0 | 4 |
| ダンスインザダーク | 0 | 0 | 0 | 4 |
| キズナ | 0 | 0 | 0 | 3 |
| オレハマッテルゼ | 0 | 0 | 0 | 3 |
| ディープブリランテ | 0 | 0 | 0 | 2 |
| アグネスタキオン | 0 | 0 | 0 | 2 |
| ミッキーアイル | 0 | 0 | 0 | 1 |
| トーセンラー | 0 | 0 | 0 | 1 |
| リアルインパクト | 0 | 0 | 0 | 1 |
| アドマイヤオーラ | 0 | 0 | 0 | 1 |
| ドリームジャーニー | 0 | 0 | 0 | 1 |
| ネオユニヴァース | 0 | 0 | 0 | 1 |
| アドマイヤマックス | 0 | 0 | 0 | 1 |
| メイショウオウドウ | 0 | 0 | 0 | 1 |
| バブルガムフェロー | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 合計 | 7 | 11 | 11 | 132 |
| 2007年以降の高松宮記念G1とスプリンターズSG1を集計 | ||||
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ステイゴールドの系統はサンデーサイレンスUSA系にあって最もスプリントに縁がなさそうな印象があって、実際に芝1200mの重賞勝ち馬はいないのだが、昨年はこのレースでインディチャンプが3着となった。ダートならオルフェーヴル産駒のジャスティンがいますね。ドリームジャーニー産駒の○トゥラヴェスーラは母の父がアドマイヤジコーン。同馬は安田記念での大復活劇が印象に残りがちだが、その前後で高松宮記念2着、スプリンターズS2着の実績がある。そして、種牡馬としてはスプリンターズS-G1のアストンマーチャンを送り出したわけだが、これが本馬の母の全姉にあたる。オルフェーヴル産駒にいきなりブリーダーズCディスタフ-G1を勝つような力が備わっているところを見ると、その全兄ドリームジャーニーにも同様の驚異的なポテンシャルを期待できないことはない。 ▲レシステンシアは1200mで崩れないダイワメジャーらしさの一面を示している。デインヒル系スプリンターのリザードアイランド産駒の母はアルゼンチン産で芝2200mのフィルベルトレレナ大賞典-G1に勝った。祖母の父がポリグロートだから、デインヒル系×サドラーズウェルズ系の英愛クールモア血統の南米バージョンとなる。リザードアイランドの祖母ナンバーとサドラーズウェルズは名牝スペシャルを祖とする叔母と甥の関係。このあたりの技巧はヌレエフとナンバーの組み合わせにサンデーサイレンスUSAを重ねたメイショウマンボに通じるところもある。 △ナランフレグは4代母ホウヨウクインが天皇賞(秋)のホウヨウボーイを生んだ名牝。そこにノーザンテースト、タマモクロス、ブライアンズタイムと配合されたのが母。重賞入着はあっても勝てなかったファミリーだが、名血を揃えた配合。オルフェーヴル産駒のシャインガーネットはベルモントS-G1のサミング以来活躍馬の途切れないファミリー。 |
競馬ブックG1特集号「血統をよむ」2022.3.27
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