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ワールドベストレースホースランキングなどでおなじみになったオフィシャルレーティングの距離区分は短い方からS、M、I、L、Eの順に5つに分かれている。Sはスプリント、Mはマイルだが、これら2つの境界はダート・小回りコース主体の北米と、その他の地域では異なっている。日本や芝主体の欧州などでSは1000m〜1300m、Mは1301m〜1899mとなっているのに対し、北米ではSは1000m〜1599m、Mは1600m〜1899mで、Sのカバーする部分が大きい。これはダートだからというよりも、多くの競馬場が1周1マイル≒1600mの小回りで、伝統的にそこで行われるワンターンのレースをスプリント、1周する1600m以上のレースをルートと呼んで分けてきたためだろう。日本で1400mはMに属するわけだが、ダートを北米的なものと見れば1400mと1600mは異なるカテゴリーと考えることもできるし、逆に東京ダートなら1400mも1600mもワンターンだからどちらもスプリントともいえる。実際、過去に遡るとスプリント系の根岸S-G3とルート系のチャンピオンズC-G1や東海S-G2の活躍馬のここでの成績は拮抗している。スプリントの延長である場合もあるし、そうはならない場合もあるということのようだ。 |
| サウスヴィグラスUSA産駒の活躍〜ダート重賞勝ち馬一覧 | ||||||||||
| 馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 母 | 母の父 | 主な重賞勝ち | 場所 | 距離 | 通算戦勝 | 重賞 勝数 |
| コーリンベリー | 2011 | 牝 | 栗 | コーリンラヴィアン | ミシックトライブUSA | 2015 JBCスプリント | 大井 | 1200 | 29-8 | 3 |
| サブノジュニア | 2014 | 牡 | 黒鹿 | サブノイナズマ | カコイーシーズUSA | 2020 JBCスプリント | 大井 | 1200 | 44-12 | 1 |
| ヒガシウィルウィン | 2014 | 牡 | 栗 | プリモタイム | ブライアンズタイムUSA | 2017 ジャパンダートダービー | 大井 | 2000 | 44-15 | 1 |
| ラブミーチャン | 2007 | 牝 | 栗 | ダッシングハニー | アサティスUSA | 2009 全日本2歳優駿 | 川崎 | 1600 | 34-18 | 5 |
| タイニーダンサー | 2013 | 牝 | 鹿 | キハク | アサティスUSA | 2016 関東オークス | 川崎 | 2100 | 23-6 | 3 |
| テイエムサウスダン | 2017 | 牡 | 鹿 | ムービングアウト | Langfuhr | 2022 根岸SG3 | 東京 | 1400 | 18-9 | 5 |
| ナムラタイタン | 2006 | 牡 | 栗 | ネクストタイム | アフリートCAN | 2011 武蔵野SG3 | 東京 | 1600 | 52-21 | 1 |
| ヒロシゲゴールド | 2015 | 牡 | 青鹿 | エフテーストライク | ブラックタキシード | 2021 北海道スプリントC | 門別 | 1200 | 33-7 | 1 |
| キタサンサジン | 2012 | 牡 | 栗 | キタサンヒメ | カコイーシーズUSA | 2017 東京スプリント | 大井 | 1200 | 41-7 | 1 |
| エイシンヴァラー | 2011 | 牡 | 鹿 | エーシンラージシー | シンボリクリスエスUSA | 2018 黒船賞 | 高知 | 1400 | 56-17 | 1 |
| ハルサンサン | 2008 | 牝 | 鹿 | ハルワカ | ワカオライデン | 2012 TCK女王盃 | 大井 | 1800 | 23-5 | 1 |
| トーホウドルチェ | 2005 | 牝 | 黒鹿 | トーホウウインド | ブライアンズタイムUSA | 2010 マリーンC | 船橋 | 1600 | 37-7 | 1 |
| ハニーパイ | 2010 | 牝 | 鹿 | チャームカーニバル | アサティスUSA | 2012 エーデルワイス賞 | 門別 | 1200 | 10-3 | 1 |
| アークヴィグラス | 2016 | 牝 | 栗 | キセキノショウリ | フジキセキ | 2018 エーデルワイス賞 | 門別 | 1200 | 22-7 | 1 |
| ストロングハート | 2015 | 牝 | 栗 | ファーストレディ | スマートボーイ | 2017 エーデルワイス賞 | 門別 | 1200 | 25-5 | 1 |
| 成績は2月15日現在、キタサンサジンは障害6戦1勝を含む | ||||||||||
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昨年暮れのドウデュースの朝日杯フューチュリティS-G1制覇以来、ハーツクライ産駒の2019年生まれ世代が勢いを増していて、マテンロウレオがきさらぎ賞-G3に勝つと翌週はダノンベルーガが共同通信杯-G3に勝った。この勢いは上の世代にも波及し、東海S-G2を○スワーヴアラミスが、東京新聞杯-G3をイルーシヴパンサーが制した。勢いには便乗しておくべき。ハーツクライ産駒は芝向きが多く、本馬も母ベイトゥベイUSAがカナダの芝でG2とG3に勝ち、その父スライゴーベイはサドラーズウェルズ系の芝G1勝ち馬、祖母の父ウィズアプルーヴァルはカナダ三冠の芝ダート二刀流ということで、芝向きと出て不思議のない血統ながら、ダート転向が出世につながった。ハーツクライ産駒で米国に渡ったヨシダが芝のターフクラシックS-G1勝ちのあと、ダートに転じてウッドワードS-G1に勝った例もあるので、決めつけない方がいいということかもしれない。 近年のダート界で目立つのはエーピーインディ系の勢力拡大で、昨年はカジノフォンテンとテーオーケインズ、▲ミューチャリーの3頭で大レースを5勝した。ミューチャリーは祖母がチューリップ賞2着のゴッドインチーフ、米国の名門ネイティヴストリート系で優駿牝馬-G1のヌーヴォレコルトが出た活気ある分枝。 △サンライズノヴァはこのレースで3頭の産駒が4勝を挙げるゴールドアリュール産駒。叔父サンライズバッカスは2007年のこのレースの勝ち馬。同郷のサンライズホープはエーピーインディ系だけに侮れない。 |
競馬ブックG1特集号「血統をよむ」2022.2.20
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