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1991年11月に阪神競馬場に新スタンドが完成し、直線に坂が設けられると、それまでの阪神3歳Sは牝馬限定の阪神3歳牝馬Sとなり、勝ち馬ニシノフラワーは翌年には桜花賞とスプリンターズSに勝った。2001年から年齢呼称変更に伴ってレース名が阪神ジュベナイルフィリーズとなり、2006年には3〜4角の外回りコースが新設され、芝1600mはそれまでとは違った最後の直線が470mを超える広大なものとなった。新コースとなって最初の勝ち馬ウオッカは翌年に牡馬相手に東京優駿に勝ったほか、古馬となってG1・5勝の大活躍をしたのは周知の通り。その後の勝ち馬からも全部が全部超大物とはいえないまでも、下表の通り多くの活躍馬が現れた。ここ3年に関しては2015年生まれアーモンドアイ、2016年生まれグランアレグリア、2017年生まれデアリングタクトとこのレースの不出走組から超大物が現れているが、ラッキーライラックや一昨年の2着馬クロノジェネシスは牡馬相手のG1勝ちを果たしているのだから、名牝への登竜門としての役割が薄らいだというわけではない。 |
| 阪神JF勝ち馬のその後 | ||||
| 年度 | 勝ち馬 | 父 | 新 | その後の主な重賞勝ち鞍 |
| 2006 | ウオッカ | タニノギムレット | ☆ | ジャパンC-G1、天皇賞(秋)-G1、安田記念-G1×2、ヴィクトリアマイル-G1、東京優駿 |
| 2007 | トールポピー | ジャングルポケット | 優駿牝馬 | |
| 2008 | ブエナビスタ | スペシャルウィーク | ジャパンC-G1、天皇賞(秋)-G1、ヴィクトリアマイル-G1、優駿牝馬、桜花賞 | |
| 2009 | アパパネ | キングカメハメハ | ヴィクトリアマイル-G1、秋華賞-G1、優駿牝馬-G1、桜花賞-G1 | |
| 2010 | レーヴディソール | アグネスタキオン | チューリップ賞-G3 | |
| 2011 | ジョワドヴィーヴル | ディープインパクト | ||
| 2012 | ローブティサージュ | ウォーエンブレムUSA | キーンランドC-G3 | |
| 2013 | レッドリヴェール | ステイゴールド | ||
| 2014 | ショウナンアデラ | ディープインパクト | ||
| 2015 | メジャーエンブレム | ダイワメジャー | NHKマイルカップ-G1、クイーンC-G3 | |
| 2016 | ソウルスターリング | Frankel | ☆ | 優駿牝馬-G1、チューリップ賞-G3 |
| 2017 | ラッキーライラック | オルフェーヴル | ☆ | 大阪杯-G1、エリザベス女王杯-G1×2、チューリップ賞-G2 |
| 2018 | ダノンファンタジー | ディープインパクト | ローズS-G2、チューリップ賞-G2 | |
| 2019 | レシステンシア | ダイワメジャー | ||
| ☆は父が当該年度産駒デビューの新種牡馬 | ||||
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サンデーサイレンスUSAの娘シラユキヒメは、珍しい白毛一族の祖から優れた競走能力を持つファミリーの起点となった。最初の重賞勝ち馬ユキチャンをはじめ牝馬優勢の女系一族であった点も発展を支えたといえるが、孫の牡馬ハヤヤッコはレパードS-G3で白毛として世界初の正規グレード勝利を挙げ、○ソダシは初めて芝のグレード勝ち馬となった。クロフネUSA×キングカメハメハの組み合わせはありふれていそうに見えて実は本馬が初めての重賞勝ち馬。祖母からサンデーサイレンスUSAが入っているので、万能の3乗と素直に捉えるのが良さそうだ。牡牝の三冠馬誕生をはじめ、コロナ禍にありながら競馬場だけは陽気なニュースが続くが、白毛G1制覇が実現すれば世界中が驚くのではないだろうか。 ▲メイケイエールは母がハービンジャーGB産駒シロインジャーで、祖母が前述のクロフネUSA産駒ユキチャン。3代母はシラユキヒメだからソダシと同じファミリー。父のミッキーアイルは本馬の活躍により新種牡馬による重賞勝ち一番乗りの栄誉に浴した。サンデーサイレンスUSA3×4に加えデインヒルUSA4×4という外国の重賞勝ち馬のような近交にもなっており、ソダシをより現代的に発展させた最先端モードの配合ともいえるが、血統表4代目に登場する16頭の祖先のうち10頭がノーザンダンサーの血を引くというのはなかなか凄まじい。5代母のストームアンドサンシャインは米国でテストS-G2、ポストデブS-G3に勝った活躍馬で、ソダシともどもしっかりした牝系の支えがある点には留意しておきたい。 △エイシンヒテンは異能のディープインパクト直仔エイシンヒカリの初年度産駒。母エイシンサンバレーは関東オークス3着の実績があり、ダマスカス直系の快足エイシンワシントンUSAの代表産駒の一頭。ディープインパクト、ストームキャット、ダマスカスという要素を拾い上げるとキズナに重なる像が見えてくる。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2020.12.13
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