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今年はみなさんご存知の世界的な事情により、ケンタッキーダービー-G1が9月に延期されて米国三冠は6月のベルモントS-G1、9月のケンタッキーダービー-G1、10月のプリークネスS-G1という史上初の変則的な構成になった。英国のダービー-G1も今のところ7月(または8月)に延期して行われる見込みで、7月施行となれば240年の歴史の中で第一次世界大戦中の1917年(ニューマーケットでの代替開催)以来、史上2度目となる。日本でもほぼあらゆるイベントが中止や延期を余儀なくされたなか、無観客とはいえここまでスケジュール通りに競馬が開催されてきたことはありがたいというほかない。 |
| 86分の17 東京優駿が1、2番人気で決着した例 | ||||||
| 年度 | 1着 | 人気 | 父 | 2着 | 人気 | 父 |
| 2005 | ディープインパクト | 1 | サンデーサイレンスUSA | インティライミ | 2 | スペシャルウィーク |
| 1999 | アドマイヤベガ | 2 | サンデーサイレンスUSA | ナリタトップロード | 1 | サッカーボーイ |
| 1995 | タヤスツヨシ | 1 | サンデーサイレンスUSA | ジェニュイン | 2 | サンデーサイレンスUSA |
| 1993 | ウイニングチケット | 1 | トニービンIRE | ビワハヤヒデ | 2 | シャルードUSA |
| 1991 | トウカイテイオー | 1 | シンボリルドルフ | レオダーバン | 2 | マルゼンスキー |
| 1985 | シリウスシンボリ | 1 | モガミFR | スダホーク | 2 | シーホークFR |
| 1980 | オペックホース | 2 | リマンドGB | モンテプリンス | 1 | シーホークIRE |
| 1972 | ロングエース | 1 | ハードリドンIRE | ランドプリンス | 2 | テスコボーイGB |
| 1965 | キーストン | 2 | ソロナウエーIRE | ダイコーター | 1 | ヒンドスタンGB |
| 1964 | シンザン | 1 | ヒンドスタンGB | ウメノチカラ | 2 | ヒンドスタンGB |
| 1963 | メイズイ | 1 | ゲイタイムGB | グレートヨルカ | 2 | ヒカルメイジ |
| 1958 | ダイゴホマレ | 2 | ミナミホマレ | カツラシユウホウ | 1 | プリメロGB |
| 1957 | ヒカルメイジ | 1 | Bois Roussel | カズヨシ | 2 | タークスリライアンスFR |
| 1951 | トキノミノル | 1 | セフトIRE | イツセイ | 2 | セフトIRE |
| 1942 | ミナミホマレ | 2 | プリメロGB | アルバイト | 1 | シアンモアGB |
| 1938 | スゲヌマ | 2 | プライオリーパークGB | タエヤマ | 1 | トウルヌソルGB |
| 1934 | フレーモア | 1 | シアンモアGB | テーモア(牝) | 2 | シアンモアGB |
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○コントレイルは母の父がアンブライドルズソング。サンデーサイレンスUSA系との組み合わせではジャパンカップ-G1のスワーヴリチャード、菊花賞-G1のトーホウジャッカルを送っており、ディープインパクト産駒には朝日杯フューチュリティS-G1のダノンプラチナがいて、米国の大御所にふさわしい実績を築きつつある。祖母フォークロアはブリーダーズCクラシック-G1連覇のティズナウの娘で、自身もブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ-G1に勝った。3代母の父ストームキャットはディープインパクトとの相性の良さで定評がある。2歳時の合同フリーハンデの評価に限れば、ホープフルS-G1よりも東スポ杯2歳S-G3でより高いレーティングを獲得していた。比較的苦手かもしれない中山2000mのG1を連勝して待望の東京。更にパフォーマンスを上げてくる可能性は高いが、流れ次第では2400mをこなし切れない懸念がなくはない。 優駿牝馬-G1でのウインマイティーのあわや勝つかの3着は種牡馬ゴールドシップの可能性の片鱗を示したものだった。フィジカルな面での可能性のほかに、気性面に由来する意外性は今後も大レースで侮れないものとなるだろう。▲ブラックホールは母の父が日本ダービー馬キングカメハメハで、祖母ブルーリッジリバーは桜花賞2着馬。ノーザンテーストCAN産駒の3代母スカーレットブルーの曾孫にはマニカトS-G1など豪G12勝のブレイブスマッシュがいる。4代母スカーレットインクはサンデーサイレンスUSAの血を得ることで一大牝系を築いている。 △ヴァルコスはディープインパクトの甥にあたり、思い切り良く長距離志向を前面に出した血統。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2020.5.31
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