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このレースでは過去10年間に馬券の対象となった30頭のうち、半分にあたる15頭が下表に示した通り5番人気以下だった。30頭の人気を単純に平均すると5.97人気となり、複勝配当の平均も589.7円と大変高いものとなる。なぜそんなことになるかというと、強い馬があまり出走してこなかったり、強いと思われた馬が実際にはそうでもなかったりといった場合が多いから。そのひとつの証拠として、格付けの基準となる年間レースレーティング(上位に入線した4頭の最終的なレーティングの平均)の3年平均(2016〜2018年)が112.67と牝馬限定戦と2歳戦を除くとG1の中で最も低い。3歳限定のG2と比べても、弥生賞の114.33、神戸新聞杯の115.92には大きく劣る。G1の基準となる年間レースレーティングは115。降格の警告がアジアパターン委員会から発せられるのは、それを3年連続5を超えて下回った場合なので、今のところG1の格は維持されているわけだが、低空飛行で安定してしまっている点で心もとないのは確かだろう。 |
| 馬券圏内の半分を穴馬が占めるNHKマイルカップ | ||||||||||
| 年度 | 着順 | 馬名 | 性 | 単勝 人気 | 単勝 配当 | 複勝 配当 | 父 | 父系祖父 | 母の父 | 祖母の父 |
| 2009 | 1 | ジョーカプチーノ | 牡 | 10 | 3,980 | 1,120 | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンスUSA | フサイチコンコルド | トウショウボーイ |
| 2 | レッドスパーダ | 牡 | 5 | 380 | タイキシャトルUSA | Devil's Bag | Storm Cat | Bates Motel | ||
| 3 | グランプリエンゼル | 牝 | 13 | 2,850 | アグネスデジタルUSA | Crafty Prospector | サンデーサイレンスUSA | ノーザンテーストCAN | ||
| 2010 | 2 | ダイワバーバリアン | 牡 | 5 | 340 | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンスUSA | Kingmambo | オジジアンUSA | |
| 2012 | 3 | クラレント | 牡 | 15 | 1,630 | ダンスインザダーク | サンデーサイレンスUSA | ダンシングブレーヴUSA | テスコボーイGB | |
| 2013 | 1 | マイネルホウオウ | 牡 | 10 | 3,430 | 730 | スズカフェニックス | サンデーサイレンスUSA | フレンチデピュティUSA | リアルシャダイUSA |
| 2 | インパルスヒーロー | 牡 | 6 | 510 | クロフネUSA | フレンチデピュティUSA | サンデーサイレンスUSA | ノーザンテーストCAN | ||
| 3 | フラムドグロワール | 牡 | 8 | 770 | ダイワメジャー | サンデーサイレンスUSA | ブライアンズタイムUSA | Northern Dancer | ||
| 2014 | 2 | タガノブルグ | 牡 | 17 | 1,940 | ヨハネスブルグUSA | ヘネシーUSA | スペシャルウィーク | Woodman | |
| 3 | キングズオブザサン | 牡 | 12 | 1,600 | チチカステナンゴFR | Smadoun | サンデーサイレンスUSA | Affirmed | ||
| 2016 | 3 | レインボーライン | 牡 | 12 | 660 | ステイゴールド | サンデーサイレンスUSA | フレンチデピュティUSA | レインボーアンバー | |
| 2017 | 2 | リエノテソーロUSA | 牝 | 13 | 950 | Speightstown | Gone West | Langfuhr | Gulch | |
| 3 | ボンセルヴィーソ | 牡 | 6 | 320 | ダイワメジャー | サンデーサイレンスUSA | サクラローレル | トニービンIRE | ||
| 2018 | 1 | ケイアイノーテック | 牡 | 6 | 1,280 | 370 | ディープインパクト | サンデーサイレンスUSA | Smarty Jones | Danzig |
| 3 | レッドヴェイロン | 牡 | 9 | 520 | キングカメハメハ | Kingmambo | ダンシングブレーヴUSA | テスコボーイGB | ||
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今年のハーツクライ産駒は4月終了時点の重賞勝ちがノーワンのフィリーズレビュー1勝と例年に比べると出足が鈍い。これは重賞初勝利がウインバリアシオンの2011年青葉賞-G2だった初年度産駒以来の低調さだが、逆にいえばウインバリアシオンのように左回りとなって目覚めるものがいるのかもしれない。○カテドラルはエルムS-G3のジェベルムーサの半弟で、母アビラGBはロックオブジブラルタルUSA産駒。2014年のこのレースの勝ち馬ミッキーアイルはディープインパクト×ロックオブジブラルタルUSAだから、祖父の代では共通する構成だ。アレッジド産駒の祖母アニマトリスは英オークス-G1で3着となり、夏にはマルレ賞-G2とノネット賞-G3を連勝した。3代母のクレオパトル賞-G3勝ち馬アレクサンドリーの子孫にはクリテリウムドサンクルー-G1のポリグロートや、エプソムCのアドマイヤカイザー、エディリードH-G1のスペシャルリングがいる。英ダービー馬クエストフォーフェイムGBと同じ牝系で、このレースの卒業生でいえばレインボーラインのように、ゆっくり大きく成長するのではないだろうか。 昨年のディープインパクト産駒は5頭が出走して6番人気のケイアイノーテックが勝ち、2番人気のギベオンが2着となった。天皇賞(春)-G1がそうなりかけたように、人気のディープインパクトを逆転するなら人気薄のディープインパクトと決め打ちするのもひとつの手だろう。▲ダノンチェイサーは前述のミッキーアイルと同じディープインパクト×ロックオブジブラルタルUSA。母は愛1000ギニー-G1、米でガーデンシティS-G1とG1・2勝の名牝で、4代母オプティミスティックラスの子孫にはコロネーションS-G1のゴールデンオピニオン、英愛でG1・3勝のアリススプリングスがいる名門。 △グランアレグリアの母はジャストアゲイムS-G1など米芝G12勝の名牝。その父タピットは現在の代表的米国血脈で、ディープインパクト産駒としては最新仕様といえる。欧州血統が強いダノンチェイサーとは対照的。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2019.5.5
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