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かつて20世紀から21世紀へと移るころ「ワールドレーシングチャンピオンシップ(旧称ワールドシリーズレーシングチャンピオンシップ)」というシリーズがあったのを記憶されている方もおられると思う。クイーンエリザベス2世カップ-G1(香港)、シンガポール航空国際カップ-G1(シンガポール)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS-G1(英国)、アーリントンミリオンS-G1(米国)、バーデン大賞-G1(独国)、愛チャンピオンS-G1(愛国)、凱旋門賞-G1(仏国)、コックスプレート-G1(豪州)、カナディアン国際S-G1(加国)、ブリーダーズカップターフ-G1(米国)、ブリーダーズカップクラシック-G1(米国)、ジャパンカップ-G1(日本)、香港カップ-G1(香港)の最大で13レースがシリーズに組み込まれ、そのポイントを争った結果、初代のダイラミ(1999年)から、ファンタスティックライトUSA(2000、2001)、グランデラIRE(2002)、ハイシャパラル(2003)、スラマニとエパロ(2004)、ヴェンジェンスオブレイン(2005)が世界チャンピオンとなった。リスクと利益のバランスを考えると超一流馬に世界行脚を求める企画は無理があるように思えるが、それでもゴドルフィンの肝煎りとあって初期にはそれなりに盛り上がを見せた。前記したレースは個別に見ればほとんどが今でも一流の内容を保っているが、「ワールドレーシングチャンピオンシップ」当時の豊かな国際色をとどめているかというと何とか健在といえるのはもう香港カップ-G1くらいしかないように見える。特に今年の場合は日本馬が熱心に挑戦したおかげでカラフルになったレースも少なくない。「世界チャンピオン戦」はどんなに高賞金を用意しても、地理的、時期的にアドバンテージがあっても、だんだんと老いていくのは避けられないのではないだろうか。 |
| 過去のジャパンカップにおけるトニービンの影響 | |||||
| 年 | 着 | 馬名 | 性齢 | 人気 | 続柄 |
| 1993 | 3 | ウイニングチケット | 牡3 | 4 | 父 |
| 1994 | 3 | ロイスアンドロイス | 牡4 | 8 | 父 |
| 1995 | 7 | ロイスアンドロイス | 牡5 | 8 | 父 |
| 1997 | 2 | エアグルーヴ | 牝4 | 2 | 父 |
| 1998 | 2 | エアグルーヴ | 牝5 | 2 | 父 |
| 2001 | 1 | ジャングルポケット | 牡3 | 2 | 父 |
| 2002 | 5 | ジャングルポケット | 牡4 | 3 | 父 |
| 2003 | 10 | ダービーレグノ | 牡5 | 18 | 父 |
| 2004 | 5 | ナリタセンチュリー | 牡5 | 4 | 父 |
| 10 | ハーツクライ | 牡3 | 3 | 母の父 | |
| 2005 | 2 | ハーツクライ | 牡4 | 2 | 母の父 |
| 4 | リンカーン | 牡5 | 9 | 母の父 | |
| 18 | ストーミーカフェ | 牡3 | 14 | 父の母の父 | |
| 2006 | 2 | ドリームパスポート | 牡3 | 5 | 母の父 |
| 10 | ハーツクライ | 牡5 | 2 | 母の父 | |
| 2007 | 14 | ドリームパスポート | 牡4 | 6 | 母の父 |
| 18 | ヴィクトリー | 牡3 | 8 | 母の父 | |
| 2008 | 5 | オウケンブルースリ | 牡3 | 4 | 父の父 |
| 12 | アドマイヤモナーク | 牡7 | 16 | 母の父 | |
| 15 | トーセンキャプテン | 牡4 | 13 | 父の父 | |
| 2009 | 2 | オウケンブルースリ | 牡4 | 2 | 父の父 |
| 2010 | 4 | ジャガーメイル | 牡6 | 7 | 父の父 |
| 7 | オウケンブルースリ | 牡5 | 6 | 父の父 | |
| 2011 | 2 | トーセンジョーダン | 牡5 | 6 | 父の父 |
| 3 | ジャガーメイル | 牡7 | 14 | 父の父 | |
| 5 | ウインバリアシオン | 牡3 | 7 | 父の母の父 | |
| 10 | オウケンブルースリ | 牡6 | 12 | 父の父 | |
| 2012 | 3 | ルーラーシップ | 牡5 | 2 | 母の父 |
| 6 | トーセンジョーダン | 牡6 | 10 | 父の父 | |
| 7 | ビートブラック | 牡5 | 8 | 父の母の父 | |
| 10 | ジャガーメイル | 牡8 | 11 | 父の父 | |
| 14 | オウケンブルースリ | 牡7 | 17 | 父の父 | |
| 2013 | 3 | トーセンジョーダン | 牡7 | 11 | 父の父 |
| 4 | アドマイヤラクティ | 牡5 | 4 | 父の母の父 | |
| 2014 | 2 | ジャスタウェイ | 牡5 | 3 | 父の母の父 |
| 5 | ハープスター | 牝3 | 2 | 祖母の父 | |
| 7 | ワンアンドオンリー | 牡3 | 8 | 父の母の父 | |
| 14 | トーセンジョーダン | 牡8 | 16 | 父の父 | |
| 2015 | 3 | ラブリーデイ | 牡5 | 1 | 祖母の父 |
| 4 | ジャングルクルーズ | セン6 | 17 | 父の父 | |
| 7 | ワンアンドオンリー | 牡4 | 13 | 父の母の父 | |
| 9 | ダービーフィズ | 牡5 | 18 | 父の父 | |
| 15 | カレンミロティック | セン7 | 16 | 父の母の父 | |
| 16 | アドマイヤデウス | 牡4 | 10 | 父の母の父 | |
| 2016 | 3 | シュヴァルグラン | 牡4 | 6 | 父の母の父 |
| 8 | ワンアンドオンリー | 牡5 | 14 | 父の母の父 | |
| 17 | フェイムゲーム | セン6 | 15 | 父の母の父 | |
| 2017 | 1 | シュヴァルグラン | 牡5 | 5 | 父の母の父 |
| 16 | ワンアンドオンリー | 牡6 | 15 | 父の母の父 | |
| 2018 | 2 | キセキ | 牡4 | 4 | 父の母の父 |
| 3 | スワーヴリチャード | 牡4 | 2 | 父の母の父 | |
| 4 | シュヴァルグラン | 牡6 | 5 | 父の母の父 | |
| 5 | ミッキースワロー | 牡4 | 8 | 母の父の父 | |
| 8 | ウインテンダネス | 牡5 | 10 | 父の父の父 | |
| 13 | ノーブルマーズ | 牡5 | 12 | 父の父 | |
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ディープインパクト産駒の牡馬にも複数のG1勝ちを収めるものが増えてきた昨今であるが、まだG1・2勝目に苦労するものの方が多い。ということは、このレースで相当の実績を残すディープインパクト産駒だが、牡馬を狙うならG1未勝利がいい。○ジナンボーは母がアパパネだから父母とも同じ勝負服の三冠馬で、重賞勝ちは2頭合わせて15という豪華な組み合わせ。こちらも血統表5代目にトライマイベストIREとヴァイスリージェントというE.P.テイラー・ブランドのノーザンダンサー直仔が並んでいる。 ▲スワーヴリチャードは昨年の大阪杯-G1勝利のあと不振とまではいえないモタつきが続く。父の母の父がトニービンIRE。これがグレイソヴリン系。母の父アンブライドルズソングの母の父カロもグレイソヴリン系。祖母の父ジェネラルミーティングはボールドルーラー系、3代母の父リヴァーマンはネヴァーベンド系とさまざまなナスルーラ系種牡馬が織り込まれ、6代母の父もナスルーラという配合。これらが噛み合えばこのレース向きの瞬発力につながる。 △ユーキャンスマイルもトライマイベストIREとニジンスキーのE.P.テイラー血統を装備。もう一段階の成長は見込んでいい。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2019.11.25
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