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2017年に2歳産駒がデビューしたファーストクロップサイアーは(1)ロードカナロア、(2)ヘニーヒューズUSA、(3)オルフェーヴル、(4)エイシンフラッシュ、(5)ノヴェリストIRE、(6)ハードスパンUSA、(7)ストロングリターン、(8)エスポワールシチー、(9)モンテロッソGB、(10)ローズキングダムというランキング(中央+地方)だった。首位ロードカナロアの収得賞金4億3546万円は過去10年の新種牡馬では2010年産駒デビューのディープインパクトと翌年のダイワメジャーに次ぐもので、ヘニーヒューズ3億3399万円、オルフェーヴル2億5693万円のトップ3を合計すると10億円に達し、これは過去10年で最高。更に8位エスポワールシチーまでが1億円超えを達成していて、それを見れば過去10年で最高水準の新種牡馬群であったことが分かる。 |
| ルーキー種牡馬2強の比較 | ||
| ロードカナロア | 項目 | オルフェーヴル |
| 250 | 種付頭数 | 244 |
| 188 | 生産頭数 | 156 |
| 180 | 血統登録頭数 | 153 |
| 137 | 出走頭数 | 118 |
| 442 | 出走回数 | 336 |
| 52 | 勝馬頭数 | 21 |
| 37.96% | 勝馬率 | 17.80% |
| 70 | 勝利回数 | 26 |
| 23 | 入着頭数 | 30 |
| 32 | 2歳勝馬頭数 | 8 |
| 2 | 2歳種牡馬順位 | 6 |
| 2 | 重賞勝馬 | 2 |
| 2 | 重賞勝鞍 | 4 |
| \501,843,000 | 1着賞金 | \297,218,000 |
| \160,907,000 | 重賞賞金 | \202,313,000 |
| \775,121,000 | 収得賞金 | \463,456,000 |
| 1.12 | AEI | 0.78 |
| 1.06 | 重賞AEI | 3.33 |
| 4月3日現在、中央+地方、2歳時からの累計、JBISサーチによる | ||
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ロードカナロアは産駒3頭をこの舞台に送り込んできたという点でオルフェーヴルとはまた違った種類の期待にしっかりと応えているわけで、中でも○アーモンドアイの決め手は本命馬にとっても最大の脅威となる。母のフサイチパンドラはサンデーサイレンスUSA直仔でエリザベス女王杯と札幌記念に勝った名牝。繁殖入り後は毎年産駒を送り出したが7年目の本馬が初めての重賞勝ち馬となった。ヌレエフ産駒の祖母ロッタレースUSAは不出走。バックパサー産駒の3代母セックスアピールの子孫には、英2000ギニー馬エルグランセニョール、デューハーストS-G1のトライマイベスト、ナンソープS-G1のバハミアンパイレート、ブリーダーズCマイル-G1のドームドライヴァー、ユナイティドネーションズS-G1のチンチョンなど多くの名馬が出た。4代母ベストインショウの子孫にもベルモントS-G1のジャジルとラグズトゥリッチズ、ピーターパンS-G2のカジノドライヴUSA、愛オークス-G1のピーピングフォーンらがいる。名門に良血だけを積み重ねられて奥が深く、相手は一気に強くなるが格負けすることはない。 ▲デルニエオールはドリームジャーニーとオルフェーヴルの全妹で、本馬を生んだ3日後に母のオリエンタルアートが死んでしまったので、最後の黄金と名付けられた。目つきや尻尾を上げ気味に疾走する姿はオルフェーヴルそっくりだし、血統的な格でいえばオープンや重賞レベルまで来ればG1でも即勝ち負けになりそうなものだが、若駒Sのリヤンドファミユやデイリー杯2歳S-G2・2着のアッシュゴールドといった全兄の成績を見る限り簡単に信用できない面もあって、期待と不安が半々。 昨年のディープインパクト産駒はG1・3勝、3歳限定G1は1勝に終わった。これは初年度世代と同じ数字だが、全体の戦力を考えれば大変な不振と見ていい。現3歳世代は牡馬に不動のチャンピオンがいて、このレースには6頭出しだから、反転攻勢に向かうと考えるのが自然だが、大の得意であったはずの大阪杯-G1でアルアインもサトノダイヤモンドも、ハーツクライ産駒とハービンジャーGB産駒に完敗を喫した。たまたまの落ち込みかもしれないし、あるいは馬場や流れといった外的な要因の変化がディープインパクト産駒の瞬発力が生きない方向に進んでいる可能性もある。2011年のマルセリーナから4連勝して大の得意であるはずのこのレースで流れを変えられるのかどうか。変えるとすれば、母モシーンAUSが豪G1VRCオークス勝ちという異色の血の△プリモシーンではないだろうか。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2018.4.8
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