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JRAのオフィシャルレーティングを3歳以上の芝G1について抜粋してみると、今年最も高い評価を受けたのはアーモンドアイだった。ジャパンカップ勝ちの122に牝馬減量のぶんの2キロ=4点を加えると126となり、天皇賞(秋)-G1で123を得たレイデオロを抑えて実質首位となる(下表参照)。一番強いのが3歳牝馬という年にあって、しかも、それが勝ち逃げしたあとのグランプリ。このようなケースでは多くの馬にチャンスが生じる。 |
| 2018年 芝GTレースのレーティング | ||||||||||||||||||
| 日付 | レース | 場所 | 距離 | 1着馬 | 斤量 | R | 秒差 | 2着馬 | 斤量 | R | 秒差 | 3着馬 | 斤量 | R | 秒差 | 4着馬 | 斤量 | R |
| 3/25 | 高松宮記念 | 中京 | 1200 | ファインニードル | 57 | 116 | 0.0 | レッツゴードンキ | 55 | 111 | 0.1 | ナックビーナス | 55 | 110 | 0.2 | ダンスディレクター | 57 | 113 |
| 4/1 | 大阪杯 | 阪神 | 2000 | スワーヴリチャード | 57 | 121 | 0.1 | ペルシアンナイト | 57 | 119 | 0.2 | アルアイン | 57 | 118 | 0.4 | ヤマカツエース | 57 | 115 |
| 4/8 | 桜花賞 | 阪神 | 1600 | アーモンドアイ | 55 | 115 | 0.3 | ラッキーライラック | 55 | 111 | 0.4 | リリーノーブル | 55 | 110 | 0.7 | トーセンブレス | 55 | 106 |
| 4/15 | 皐月賞 | 中山 | 2000 | エポカドーロ | 57 | 118 | 0.3 | サンリヴァル | 57 | 114 | 0.6 | ジェネラーレウーノ | 57 | 111 | 0.6 | ステルヴィオ | 57 | 111 |
| 4/29 | 天皇賞(春) | 京都 | 3200 | レインボーライン | 58 | 118 | 0.0 | シュヴァルグラン | 58 | 117 | 0.1 | クリンチャー | 58 | 116 | 0.2 | ミッキーロケット | 58 | 115 |
| 5/6 | NHKマイルC | 東京 | 1600 | ケイアイノーテック | 57 | 114 | 0.0 | ギベオン | 57 | 113 | 0.0 | レッドヴェイロン | 57 | 113 | 0.2 | ミスターメロディUSA | 57 | 111 |
| 5/13 | ヴィクトリアマイル | 東京 | 1600 | ジュールポレール | 55 | 112 | 0.0 | リスグラシュー | 55 | 111 | 0.0 | レッドアヴァンセ | 55 | 110 | 0.1 | アエロリット | 55 | 109 |
| 5/20 | 優駿牝馬 | 東京 | 2400 | アーモンドアイ | 55 | 115 | 0.3 | リリーノーブル | 55 | 111 | 0.6 | ラッキーライラック | 55 | 108 | 0.9 | レッドサクヤ | 55 | 105 |
| 5/27 | 東京優駿 | 東京 | 2400 | ワグネリアン | 57 | 119 | 0.1 | エポカドーロ | 57 | 117 | 0.2 | コズミックフォース | 57 | 116 | 0.2 | エタリオウ | 57 | 116 |
| 6/3 | 安田記念 | 東京 | 1600 | モズアスコットUSA | 58 | 118 | 0.0 | アエロリット | 56 | 113 | 0.1 | スワーヴリチャード | 58 | 116 | 0.2 | サトノアレス | 58 | 115 |
| 6/24 | 宝塚記念 | 阪神 | 2200 | ミッキーロケット | 58 | 120 | 0.0 | ワーザーNZ | 58 | 119 | 0.5 | ノーブルマーズ | 58 | 114 | 0.5 | ヴィブロス | 56 | 110 |
| 9/30 | スプリンターズS | 中山 | 1200 | ファインニードル | 57 | 116 | 0.0 | ラブカンプー | 53 | 111 | 0.1 | ラインスピリット | 57 | 114 | 0.2 | ダイメイプリンセス | 55 | 109 |
| 10/14 | 秋華賞 | 京都 | 2000 | アーモンドアイ | 55 | 115 | 0.2 | ミッキーチャーム | 55 | 111 | 0.4 | カンタービレ | 55 | 109 | 0.5 | サラキア | 55 | 108 |
| 10/21 | 菊花賞 | 京都 | 3000 | フィエールマン | 57 | 117 | 0.0 | エタリオウ | 57 | 116 | 0.2 | ユーキャンスマイル | 57 | 114 | 0.4 | ブラストワンピース | 57 | 113 |
| 10/28 | 天皇賞(秋) | 東京 | 2000 | レイデオロ | 58 | 123 | 0.2 | サングレーザー | 58 | 120 | 0.2 | キセキ | 58 | 120 | 0.4 | アルアイン | 58 | 118 |
| 11/11 | エリザベス女王杯 | 京都 | 2200 | リスグラシュー | 56 | 113 | 0.0 | クロコスミア | 56 | 112 | 0.5 | モズカッチャン | 56 | 108 | 0.5 | レッドジェノヴァ | 56 | 108 |
| 11/18 | マイルチャンピオンシップ | 京都 | 1600 | ステルヴィオ | 56 | 118 | 0.0 | ペルシアンナイト | 57 | 117 | 0.2 | アルアイン | 57 | 114 | 0.2 | カツジ | 56 | 114 |
| 11/25 | ジャパンC | 東京 | 2400 | アーモンドアイ | 53 | 122 | 0.3 | キセキ | 57 | 122 | 0.9 | スワーヴリチャード | 57 | 117 | 0.9 | シュヴァルグラン | 57 | 117 |
| R=レーティング、JRAの重賞・オープン特別競走レーティングから抜粋、秒差は勝ち馬からの差、牝馬(斜体)はセックスアローワンス4点を加える | ||||||||||||||||||
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同じキングカメハメハ産駒の○レイデオロには母の父シンボリクリスエスUSAという強い味方がついている。ロベルト系がこのレースでサンデーサイレンスUSA系に優位を保っていたのは、中期的には調子のピークがシーズン末に近い傾向があるためで、短期的にはサンデーサイレンスUSA系が華麗な切れ味を披露し終わったあとにまだ渋太く伸びることができたため。2003年有馬記念でのシンボリクリスエスUSAの9馬身差圧勝は2013年のオルフェーヴルと並んで有馬記念史上の双璧といえる大パフォーマンスだった。3代母ウインドインハーヘアIREがディープインパクトの母という牝系にミスタープロスペクター×ロベルトのニックスを重ねた明快な良血でもある。 このレースにおけるステイゴールド産駒は2009年ドリームジャーニー、2011年オルフェーヴル、2012年ゴールドシップ、2013年オルフェーヴルが勝ったほか、2012年には10番人気のオーシャンブルーが2着となったこともある。実際には、ステイゴールド産駒が有馬記念-G1に強いというよりは、一時期に集中してステイゴールド産駒に天才児が現れたと考えるべきかもしれない。しかし、今年は春にレインボーラインの天皇賞-G1制覇があり、ゴールドシップの天皇賞(春)-G1以来3年ぶりの牡馬のG1勝ちとなったので、少し流れは戻ったといえる。ステイゴールド産駒の▲パフォーマプロミスは母が優駿牝馬のシルクプリマドンナの半妹で、その父タニノギムレットはブライアンズタイムUSAを経てロベルトに至る有馬記念血統。祖母バウンドトゥダンスUSAはノーザンダンサー直仔で、瞬発力のサンデーサイレンスUSA、力のノーザンダンサーとすると、両者の組み合わせはこのレースで大きな力を発揮する。3代母トゥルーリーバウンドは2歳時にアーリントンワシントンラッシーS-G2、3歳時はアシュランドS-G2と、ともにG1に近いG2に勝った。4代母ナタシュカの子孫には世界中で活躍馬が出ており、先週9番仔ゼルクが初勝利を挙げた名牝ヘヴンリーロマンスもこの一族。 2004年のタップダンスシチーUSAは凱旋門賞-G1・17着から有馬記念に臨んで2着となった。海外遠征は負けたらお金にならないが、負けても実になることはある。△クリンチャーはキングジョージ6世&クイーンエリザベスSのハービンジャーGBと同じ牝系で、母の父はこのレースに実績のあるブライアンズタイムUSA。父はサンデーサイレンスUSA的な華麗な瞬発力には欠けるが、チーフズクラウン、グロースターク5×4と、起爆剤さえあれば優れた力を発揮する血統構成。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2018.12.23
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