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ステイゴールドが2002年に種付けして2003年に生まれた初年度産駒からは牝馬に2頭の重賞勝ち馬が現れた。しかし、2年目の産駒ドリームジャーニーからは牡馬に大物、それも超のつくものが続出して流れは一転牡馬優勢となる(下表)。ゴールドシップ、フェノーメノの属する2009年生まれはステイゴールドの種付頭数が73、血統登録頭数は48と人気面で底を打った年で、そこからV字回復を遂げると逆に大物牡馬ブームは終息し、牝馬のレッドリヴェールが阪神ジュベナイルフィリーズ-G1に、今年はアドマイヤリードがヴィクトリアマイル-G1に勝った。現3歳、現2歳にも多くの産駒がいるので、流れはこの先どのように変わっていくか分からないが、今のところは牝馬に主力が移り、その中で特に優れたものは大舞台でディープインパクト産駒群に一撃をお見舞いするという形になってきたようだ。 |
| ステイゴールド平地重賞勝ち馬の牡牝分布 | ||
| 牡 | 生年 | 牝 |
| 2003 | コスモプラチナG3、ソリッドプラチナム | |
| ドリームジャーニーG1、サンライズマックスG3 | 2004 | アルコセニョーラG3 |
| 2005 | マイネレーツェル | |
| ナカヤマフェスタG1、シルクメビウスG3 | 2006 | |
| エクスペディションG3 | 2007 | |
| オルフェーヴルG1、ナカヤマナイトG2、オーシャンブ ルーG2、フェイトフルウォーG2、マイネルメダリストG2 | 2008 | バウンシーチューンG2 |
| ゴールドシップG1、フェノーメノG1 | 2009 | |
| マイネルミラノG3、ケイアイチョウサンG3 | 2010 | ウインプリメーラG3 |
| ツクバアズマオーG3、トゥイン クルG3、ステイインシアトルG3 | 2011 | レッドリヴェールG1 |
| グランシルクG3、ウインガニオンG3 | 2012 | ココロノアイG3、キャットコインG3 |
| レインボーラインG3 | 2013 | アドマイヤリードG1、クロコスミアG2 |
| ウインブライトG2 | 2014 | |
| ※G表記はパート1グレードのみ | ||
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○ヴィブロスのドバイターフ-G1は2着エシェムはともかく、3着リブチェスターがその後G1・3勝で欧州マイル戦線の主役を張り、4着ザラックもサンクルー大賞-G1に勝って凱旋門賞-G1に挑んだ。国際レーティング117はワールドベストレースホースランキングには掲載されないが、セックスアローワンスの4点を加えるとキタサンブラックやサトノクラウンに並ぶ評価ということになる。姉のヴィルシーナがジェンティルドンナを相手に長く苦労を重ねたの対して、こちらはG2やG3を負けてもG1はしっかり勝つという要領の良さがある。ただ、ヴィルシーナがジェンティルドンナのいない3歳時の重馬場のエリザベス女王杯-G1でレインボーダリアに敗れているところを見ると、距離が長い可能性とか、瞬発力のそがれる馬場での死角とか、そういったことは検討すべき課題ではあろう。 出走馬の父で最も若いのは2006年生まれのハービンジャーGB。このあたりの世代からサンデーサイレンスUSA系を脅かしたり発展させたりする存在が望まれるタイミングで、▲ディアドラが父に初めてのG1勝ちをもたらした。牝馬の方がこういった先端的な流行には敏感なのかもしれないし、たまたまなのかもしれない。ハービンジャーGBは4歳春の4連勝の仕上げがキングジョージ6世&クイーンエリザベスS-G1の11馬身差圧勝。娘も3連勝後に臨む大一番ということでは父が大パフォーマンスを演じたのと似た環境となる。 △ミッキークイーンは一昨年の秋華賞-G1以来2年以上G1勝ちから遠ざかっているが、この上半期の宝塚記念-G1の3着は日本で牡牝を通じて3番目に強いと見ることもできる。牝馬なので、一度頂点を極めたディープインパクト産駒に付きまとう燃え尽き症候群には陥りにくいだろうし、母ミュージカルウェイFRは重賞全3勝のうちG3ひとつを4歳秋に、残りの2つ、G3とG2を5歳秋に挙げた。そのような母の渋太さを見れば、もう一度ピークは来ると考えられる。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2017.11.12
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