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故山野浩一さんが1970年に始めたフリーハンデで最初に110の壁を超えた2歳馬は1972年の阪神3歳Sに勝った牝馬のキシュウローレルで、後年の換算によるレーティングは112に達した。牡馬なら114相当の数値となり、これを超えたのはようやく1976年、朝日杯3歳Sの勝ち馬マルゼンスキーであり、牝馬は更に下って2008年ブエナビスタの113まで待たねばならなかった。キシュウローレルは翌年に紅梅賞に勝ったものの4歳牝馬特別(西)、桜花賞ともに2着に終わり、4歳時にオープンと早鞆Sに勝ったが、成績としては4戦4勝の2歳時で完結した名牝だったといえよう。 |
| 名牝列伝の趣もある勝ち馬一覧 | ||||
| 年度 | 勝ち馬 | 父 | 人気 | その後の重賞勝ち(太字はG1級) |
| 1991 | ニシノフラワー | Majestic Light | 1 | 桜花賞、スプリンターズS、マイラーズC |
| 1992 | スエヒロジョウオー | トウショウペガサス | 9 | |
| 1993 | ヒシアマゾン | Theatrical | 2 | エリザベス女王杯、京都大賞典、オールカマー、ローズS、 ニュージーランドT4歳S、クリスタルC、クイーンS、クイーンC |
| 1994 | ヤマニンパラダイス | Danzig | 1 | |
| 1995 | ビワハイジ | Caerleon | 4 | 京都牝馬特別 |
| 1996 | メジロドーベル | メジロライアン | 2 | 優駿牝馬、エリザベス女王杯×2、秋華賞、オールカマー、 府中牝馬S |
| 1997 | アインブライド | コマンダーインチーフGB | 7 | |
| 1998 | スティンガー | サンデーサイレンスUSA | 3 | 京王杯スプリングC×2、4歳牝馬特別(東)、京都牝馬特別 |
| 1999 | ヤマカツスズラン | ジェイドロバリーUSA | 1 | クイーンS、マーメイドS、全日本サラブレッドC |
| 2000 | テイエムオーシャン | ダンシングブレーヴUSA | 1 | 桜花賞、秋華賞、札幌記念、チューリップ賞 |
| 2001 | タムロチェリー | セクレトUSA | 7 | |
| 2002 | ピースオブワールド | サンデーサイレンスUSA | 1 | |
| 2003 | ヤマニンシュクル | トウカイテイオー | 6 | 中山牝馬S |
| 2004 | ショウナンパントル | サンデーサイレンスUSA | 8 | |
| 2005 | テイエムプリキュア | パラダイスクリークUSA | 8 | 日経新春杯G2 |
| 2006 | ウオッカ | タニノギムレット | 4 | 東京優駿、ジャパンカップG1、天皇賞(秋)G1、安田記念 G1×2、ヴィクトリアマイルG1、チューリップ賞 |
| 2007 | トールポピー | ジャングルポケット | 3 | 優駿牝馬 |
| 2008 | ブエナビスタ | スペシャルウィーク | 1 | 桜花賞、優駿牝馬、ジャパンカップG1、天皇賞(秋)G1、 ヴィクトリアマイルG1、京都記念G2、チューリップ賞 |
| 2009 | アパパネ | キングカメハメハ | 2 | 桜花賞G1、優駿牝馬G1、秋華賞G1、ヴィクトリアマイルG1 |
| 2010 | レーヴディソール | アグネスタキオン | 1 | チューリップ賞G3 |
| 2011 | ジョワドヴィーヴル | ディープインパクト | 4 | |
| 2012 | ローブティサージュ | ウォーエンブレムUSA | 5 | キーンランドCG3 |
| 2013 | レッドリヴェール | ステイゴールド | 5 | |
| 2014 | ショウナンアデラ | ディープインパクト | 5 | |
| 2015 | メジャーエンブレム | ダイワメジャー | 1 | NHKマイルCG1、クイーンCG3 |
| 2016 | ソウルスターリング | Frankel | 1 | 優駿牝馬G1、チューリップ賞G3 |
| 1991年より阪神3歳Sを阪神3歳牝馬Sに改称。2001年より阪神ジュベナイルフィリーズに改称。2006年より外回り | ||||
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もう一頭のオルフェーヴル産駒○ロックディスタウンはノーザンダンサーの近交となるが、それ以上に母の父ストームキャットの存在が大きい。ストームキャットとディープインパクトの相性の良さが他のサンデーサイレンスUSA系にも当てはまるのかはまだ未知の部分が残るが、2012〜2014年の北米リーディングブルードメアサイアーの座に君臨しているのだから、相手によらず優秀といえるのも確かだし、実際に本馬の半姉にはスペシャルウィーク産駒のタガノエリザベート、ステイゴールド産駒のキャットコインといったいずれもサンデーサイレンスUSA系の重賞勝ち馬がいる。祖母ローミンレイチェルはバレリーナH-G1などに勝った名牝で、直仔にはサンデーサイレンスUSAの代表産駒の一頭であるゼンノロブロイがいる。 エイシンヒカリ、キズナ、リアルスティール、サトノアラジン、アユサン、ラキシスなど性別、距離を問わず既に豊富な実績のあるニックスがディープインパクト×ストームキャット。▲マウレアは桜花賞馬アユサンの全妹で、母バイザキャットUSAの産駒としてはアユサン以来のディープインパクトの牝駒となる。祖母バイザファームはトップフライトH-G1など米重賞5勝の名牝で、産駒ストームブローカーは米G3勝ちの活躍馬。ディープインパクト産駒のこのレース3勝目があるかもしれない。 △マドモアゼルは祖母デインハーストがフライングファイヴ-G2など欧州重賞4勝のスプリンター。父ブラックタイドとスプリンター血統の相性の良さがあるかもしれない。 |
競馬ブックG1特集号「血統をよむ」2017.12.10
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