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ダイワメジャーは種牡馬生活5年目となる2012年に244頭に種付けし、翌2013年に生まれた産駒は163頭が血統登録された。いずれも現時点で生涯最多の数字で、これはエピセアロームの小倉2歳S-G3からカレンブラックヒルのNHKマイルC-G1に至る初年度産駒の早期の活躍に後押しされたもの。そのような量の増加が素直に成績アップにつながるのもこの種牡馬の美点で、2015年度は初めてディープインパクトを抑えて2歳種牡馬ランキングの首位に立った。その原動力となったのが牝馬の活躍で、それより前の4年間、ダイワメジャー牝駒による2歳、3歳の世代限定重賞は2011年小倉2歳S-G3のエピセアローム、2012年フェアリーS-G3のトーセンベニザクラ、2013年アルテミスSのマーブルカテドラルの3頭による3勝しかなかったが、下表の通りこのクラシック世代は昨年から2頭で3つの重賞に勝ったほか、2着2回、3着1回と活躍している。 |
| 2013年生ダイワメジャー牝駒の活躍 | ||||||||||
| 年月日 | 場競馬 | レース | 距離 | 馬場 | 着順 | 馬名 | 人気 | オッズ | 馬体重 | 増減 |
| 2015.7.26 | 函館 | 函館2歳S-G3 | 芝1200 | 稍 | 2 | メジャータイフーン | 3 | 8.0 | 470 | 0 |
| 7.26 | 函館 | 函館2歳S-G3 | 芝1200 | 稍 | 3 | ヒルダ | 10 | 25.2 | 462 | +6 |
| 8.3 | 新潟 | 新潟2歳S-G3 | 芝1600 | 稍 | 12 | ファド | 11 | 45.5 | 474 | -2 |
| 10.31 | 東京 | アルテミスS-G3 | 芝1600 | 良 | 2 | メジャーエンブレム | 1 | 2.2 | 494 | -2 |
| 11.7 | 東京 | 京王杯2歳S-G2 | 芝1400 | 良 | 10 | ヒルダ | 11 | 25.4 | 452 | +2 |
| 11.7 | 京都 | ファンタジーS-G3 | 芝1400 | 良 | 5 | タガノヴィアーレ | 7 | 17.7 | 526 | 0 |
| 12.13 | 阪神 | 阪神JF-G1 | 芝1600 | 良 | 1 | メジャーエンブレム | 1 | 2.5 | 494 | 0 |
| 12.13 | 阪神 | 阪神JF-G1 | 芝1600 | 良 | 11 | メジャータイフーン | 14 | 64.2 | 470 | 0 |
| 12.13 | 阪神 | 阪神JF-G1 | 芝1600 | 良 | 13 | クードラパン | 8 | 18.7 | 478 | +4 |
| 12.13 | 阪神 | 阪神JF-G1 | 芝1600 | 良 | 16 | ジェントルハート | 16 | 122.2 | 478 | -4 |
| 2016.1.11 | 中山 | フェアリーS-G3 | 芝1600 | 良 | 4 | クードラパン | 4 | 8.0 | 482 | +4 |
| 2.13 | 東京 | クイーンC-G3 | 芝1600 | 良 | 1 | メジャーエンブレム | 1 | 1.3 | 498 | +4 |
| 2.13 | 東京 | クイーンC-G3 | 芝1600 | 良 | 6 | ナックビーナス | 13 | 123.9 | 514 | +4 |
| 3.5 | 阪神 | チューリップ賞-G3 | 芝1600 | 良 | 15 | クリノラホール | 15 | 322.7 | 434 | -4 |
| 3.13 | 阪神 | フィリーズR-G2 | 芝1400 | 良 | 1 | ソルヴェイグ | 8 | 27.2 | 460 | -6 |
| 3.13 | 阪神 | フィリーズR-G2 | 芝1400 | 良 | 17 | クードラパン | 6 | 14.8 | 480 | -2 |
| 3.21 | 中山 | フラワーC-G3 | 芝1800 | 良 | 6 | アオイサンシャイン | 7 | 15.3 | 502 | -8 |
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ディープインパクト産駒は5頭でメジャーエンブレム包囲網というか追いかける立場なので包囲はできないとしても、簡単に引き下がるとは考えられない。○ラベンダーヴァレイは準オープンの灘Sなどダートばかりで5勝を挙げた長兄キラウエアがキングカメハメハ産駒であるほかは、兄姉がすべてディープインパクト産駒。ボレアスはレパードS-G3に勝ち、マウントシャスタは毎日杯-G3・2着、カミノタサハラは弥生賞-G2に、ベルキャニオンはプリンシパルSに勝った。唯一の姉であるパラダイスリッジは芝2000mで勝っている。フレンチデピュティUSA的資質ということにはなるのだろうが、母クロウキャニオンが兵庫ジュニアGP3着、カーリアン産駒の祖母クロカミIREが京王杯オータムH勝ち馬、ダマスカス系デザートワイン産駒の3代母ミルドUSAの孫には東海Sのハードクリスタルなどが出て、ダート向きの要素と芝向きの要素を交互に重ねた結果でもあるだろう。このきょうだいが発展普及させたディープインパクト×フレンチデピュティUSAの配合は今では大きな実を結び、ショウナンパンドラがジャパンC-G1を制し、弥生賞-G2のマカヒキも遠からずG1勝ちを果たすだろう。このレースでのフレンチデピュティUSAといえば、2008年に12番人気で勝った直仔レジネッタがおり、ひと波乱を願う穴党には貴重な存在。 ▲レッドアヴァンセは母エリモピクシーが京都牝馬S、愛知杯、福島牝馬Sなどで3着となった活躍馬で、兄たちはリディル(重賞2勝)、クラレント(重賞6勝)、レッドアリオン(重賞2勝)、サトノルパン(全兄、重賞1勝)とすべて重賞勝ちを果たしている。全姉のレッドベルダは未勝利で休養中だが、本馬がエルフィンSに勝っているのだから、牡馬だけが走る系統というわけでもない。母の全姉エリモシックはエリザベス女王杯勝ち馬で、祖母エリモシューテングは忘れな草賞勝ち馬。3代母デプグリーフUSAの子孫には1982年菊花賞2着のパッシングサイアーに始まり、金鯱賞のパッシングパワー、日経新春杯のエリモダンディー、函館記念3連覇のエリモハリアーまで、多くの“えりも”の活躍馬が出ている。母の父ダンシングブレーヴUSAは直仔にキョウエイマーチとテイエムオーシャンがいて、このレースとの縁は深い。リファールの近交となるのはジェンティルドンナをはじめ、ディープインパクト産駒の活躍馬に多く、優れた瞬発力が期待できる。 △シンハライトの全兄アダムスピークはラジオNIKKEI杯2歳S-G3に勝ち、半兄アダムスブリッジは若駒Sに勝った。その母シンハリーズGBは米デルマーオークス-G1勝ち馬で、その前のアメリカンオークス-G1では3着だった。2002年生まれということからも分かる通り、アメリカンオークス-G1の勝ち馬はシーザリオであり、同期生がそれから11年後の日本のクラシックに牡牝の有力馬を送り込んだことになる。シンハリーズGBが英国出身で米国で活躍できたのはその父である国境なき名馬シングスピールIREのお陰。配合的にはサンデーサイレンスUSAと名牝グローリアスソングを経由したヘイロー3×4の成功パターンとなる。 もう1頭のダイワメジャー産駒の重賞勝ち馬ソルヴェイグは3代母が大種牡馬リファールの半妹。そこにニジンスキー、ヌレエフ、ノーザンテーストCANの日本におけるノーザンダンサー3大血脈を重ねてパワーとスピードを確保つつ、サンデーサイレンス×ジャングルポケットで現代的な決め手を加えた。距離延長でも軽視不可。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2016.4.10
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