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ヴィブロスの勝利により秋華賞-G1・3連覇を果たしたディープインパクト産駒は、初年度産駒が3歳に達して以降のこの6年で秋華賞に21頭が出走し、4勝2着2回となった。下表1の通り牝馬限定戦に強く、牡馬混合戦でも牝馬が強く、1200m以下と3000m以上に勝ち鞍がない。牡馬の3000mでの争いとなる菊花賞は先週から一転して苦手分野であるのは確かで、下表2にある3度の馬券圏内突入は苦手なりにがんばっていると見るか、2着は2度あるのでそろそろ勝ち馬が出ても不思議ではないと考えるか、2通りの捉え方ができる。 |
| 1)ディープインパクト産駒の 国内芝GT勝ち | |
| レース | 勝利数 |
| 高松宮記念 | |
| 桜花賞 | ☆☆☆☆ |
| 皐月賞 | ★ |
| 天皇賞(春) | |
| NHKマイルC | ★ |
| ヴィクトリアマイル | ☆☆ |
| 優駿牝馬 | ☆☆☆ |
| 東京優駿 | ★★★ |
| 安田記念 | ★ |
| 宝塚記念 | ☆ |
| スプリンターズS | |
| 秋華賞 | ☆☆☆☆ |
| 菊花賞 | |
| 天皇賞(秋) | ★ |
| エリザベス女王杯 | ☆☆ |
| マイルチャンピオンシップ | ★★ |
| ジャパンC | ☆☆☆ |
| 阪神ジュベナイルF | ☆☆ |
| 朝日杯フューチュリティS | ★ |
| 有馬記念 | ☆ |
| ★は牡馬、☆は牝馬の勝利 | |
| 2)苦戦が続く菊花賞のディープインパクト産駒 | ||||||||
| 年度 馬場 | 着 順 | 人 気 | 馬名 | 母の父 | 騎手 | タイム | 前走 着順 | |
| 2011 良 | 3 | 3 | トーセンラー | Lycius | 蛯名 | 3.03.5 | セントライ | 2 |
| 10 | 5 | フレールジャック | Nureyev | 福永 | 3.04.5 | 神戸新聞杯 | 3 | |
| 2012 良 | 4 | 10 | ベールドインパクト | ドクターデヴィアスIRE | 四位 | 3.03.5 | 神戸新聞杯 | 10 |
| 6 | 3 | ロードアクレイム | トニービンIRE | 福永 | 3.03.8 | 神戸新聞杯 | 2 | |
| 7 | 12 | ダノンジェラート | Pivotal | 三浦 | 3.03.9 | セントライ | 3 | |
| 9 | 2 | マウントシャスタ | フレンチデピュティUSA | 川田 | 3.04.2 | 神戸新聞杯 | 3 | |
| 10 | 8 | エタンダール | モンジューIRE | 松岡 | 3.05.0 | セントライ | 4 | |
| 11 | 13 | ニューダイナスティ | Dynaformer | 浜中 | 3.05.4 | セントライ | 9 | |
| 13 | 16 | アーデント | Kaldoun | Mデムーロ | 3.05.9 | セントライ | 8 | |
| 2013 不 | 2 | 5 | サトノノブレス | トニービンIRE | 岩田 | 3.06.0 | 神戸新聞杯 | 3 |
| 4 | 8 | ラストインパクト | ティンバーカントリーUSA | 川田 | 3.06.3 | 神戸新聞杯 | 7 | |
| 14 | 13 | インパラトール | Storm Cat | リスポリ | 3.08.2 | 西宮S1600 | 2 | |
| 17 | 17 | ヒラボクディープ | Storm Cat | 蛯名 | 3.10.2 | セントライ | 13 | |
| 2014 良 | 6 | 9 | サトノアラジン | Storm Cat | 浜中 | 3.01.9 | 神戸新聞杯 | 4 |
| 8 | 5 | トーセンスターダム | エンドスウィープUSA | 武豊 | 3.02.1 | 神戸新聞杯 | 7 | |
| 10 | 12 | ワールドインパクト | Pivotal | ブドー | 3.02.2 | セントライ | 10 | |
| 2015 良 | 2 | 2 | リアルスティール | Storm Cat | 福永 | 3.03.9 | 神戸新聞杯 | 2 |
| 5 | 3 | サトノラーゼン | Intikhab | 岩田 | 3.04.4 | セントライ | 7 | |
| 12 | 13 | アルバートドック | Unusual Heat | 藤岡康 | 3.05.3 | 神戸新聞杯 | 7 | |
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○ディーマジェスティは母の父がブライアンズタイムUSAであり、秋を迎えていよいよブライアンズタイムUSA的な馬になってきたように見えるので、ディープインパクト産駒の周りに巡らされた超長距離の壁を越える可能性は一番高いのではないだろうか。サンデーサイレンスUSA系とブライアンズタイムUSA系の組み合わせによる菊花賞制覇というとスリーロールス(父ダンスインザダーク)の例もある。サドラーズウェルズ産駒の祖母シンコウエルメスIREの産駒にはステイヤーズS2着、エリザベス女王杯3着のエルノヴァがおり、3代母の産駒には英・愛ダービーのジェネラス。春以上の強さを期待できる。 この距離になって▲エアスピネルは春の実績馬のなかで最も嫌われそうだが、母はラインクラフト、シーザリオと同期という辛い立場で秋華賞を勝ち、近親の多くの活躍馬のうちには菊花賞馬エアシャカールもいる。軽視不可。 △ジョルジュサンクが不気味。ヴィクトワールピサには多様な引き出しがありそうだし、母の父ラムタラUSAとサンデーサイレンスUSA系の組み合わせは春の天皇賞馬ヒルノダムールを思い起こさせる。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2016.10.23
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