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今年産駒がデビューしたファーストクロップサイアーにはサンデーサイレンスUSA直仔がなく、2013年に種牡馬入りしたサンデーサイレンスUSA直仔のサクラオールインには産駒の誕生が確認されていないので、2012年生まれの産駒が2014年にデビューしたマルカシェンクが実質的には恐らく最後のサンデーサイレンスUSA直仔の種牡馬ということになる。JBISによるとサンデーサイレンスUSA直仔で種牡馬となったものは1992年生まれから2003年生まれまでの11世代146頭がおり、そのうち日本産で自身に重賞(G/Jpn)勝ちのあるものは下表の74頭。春の天皇賞馬を送ったミスキャストや有能なダート種牡馬エイシンサンディが含まれていないが、よく知られるサンデーサイレンスUSA系種牡馬はおおむねカバーできている。これだけの大勢力でも、重賞勝ち産駒が2桁に達したものを太字にしてみるとわずか10頭に絞られる。浸透と拡大の時期を過ぎて、選択と集中のフェーズに入りつつあるといえるだろう。 |
| 明暗を分けつつあるサンデーサイレンス後継種牡馬群 | ||||||||
| 種牡馬 | 生年 | G/Jpn 勝産駒 | 種牡馬 | 生年 | G/Jpn 勝産駒 | 種牡馬 | 生年 | G/Jpn 勝産駒 |
| アグネスカミカゼ | 1993 | 0 | サンデーウェル | 1992 | 0 | バブルガムフェロー | 1993 | 5 |
| アグネスゴールド | 1998 | 0 | サンプレイス | 1995 | 0 | ハーツクライ | 2001 | 14 |
| アグネスタキオン | 1998 | 33 | サンライズペガサス | 1998 | 0 | ビッグサンデー | 1994 | 0 |
| アグネスフライト | 1997 | 0 | ジェニュイン | 1992 | 2 | フサイチゼノン | 1997 | 注4 |
| アドマイヤジャパン | 2002 | 0 | シックスセンス | 2002 | 0 | フジキセキ | 1992 | 42 |
| アドマイヤベガ | 1996 | 9 | ジョービッグバン | 1995 | 0 | ブラックタイド | 2001 | 3 |
| アドマイヤボス | 1997 | 4 | スウィフトカレント | 2001 | 0 | ブラックタキシード | 1996 | 2 |
| アドマイヤマックス | 1999 | 3 | スズカフェニックス | 2002 | 1 | ペインテドブラック | 1996 | 注5 |
| アドマイヤメイン | 2003 | 0 | スズカマンボ | 2001 | 3 | ペールギュント | 2002 | 注3 |
| イシノサンデー | 1993 | 0 | ステイゴールド | 1994 | 21 | ボーンキング | 1998 | 0 |
| ウインラディウス | 1998 | 0 | スペシャルウィーク | 1995 | 18 | マツリダゴッホ | 2003 | 3 |
| ヴィータローザ | 2000 | 0 | ゼンノロブロイ | 2000 | 11 | マルカシェンク | 2003 | 0 |
| エアシェイディ | 2001 | 注1 | ダイワメジャー | 2001 | 6 | マンハッタンカフェ | 1998 | 25 |
| エアシャカール | 1997 | 0 | ダイワレイダース | 1999 | 0 | マーベラスサンデー | 1992 | 6 |
| オレハマッテルゼ | 2000 | 1 | タヤスツヨシ | 1992 | 4 | ミレニアムバイオ | 1998 | 0 |
| キングオブダイヤ | 1992 | 0 | タヤスメドウ | 1995 | 注1 | メイショウオウドウ | 1995 | 0 |
| キングストレイル | 2002 | 注2 | ダンスインザダーク | 1993 | 28 | メジロベイリー | 1998 | 0 |
| グレイトジャーニー | 2001 | 注3 | チアズブライトリー | 1998 | 0 | ヤマニンセラフィム | 1999 | 1 |
| クワイエットデイ | 2000 | 0 | テイエムサンデー | 1996 | 1 | ヤマニンリスペクト | 1997 | 0 |
| ゴールドアリュール | 1999 | 9 | ディープインパクト | 2002 | 53 | リミットレスビッド | 1999 | 注1 |
| サイレントディール | 2000 | 0 | デュランダル | 1999 | 5 | リンカーン | 2000 | 0 |
| サイレントネーム | 2002 | 注4 | トウカイワイルド | 2002 | 0 | ロイヤルタッチ | 1993 | 0 |
| サイレントハンター | 1993 | 0 | ネオユニヴァース | 2000 | 15 | ロサード | 1996 | 1 |
| サクラプレジデント | 2000 | 2 | ハイアーゲーム | 2001 | 0 | ローゼンカバリー | 1993 | 0 |
| サマーサスピション | 1992 | 0 | ハットトリック | 2001 | 注4 | |||
| 重賞(G/Jpn)に勝って種牡馬となったもののみを対象。産駒は日本産の平地重賞(G/Jpn)勝ち馬のみカウント 注1:韓国で種牡馬、注2:愛国で種牡馬、注3:仏国で種牡馬、注4:米国で種牡馬、注5:新国で種牡馬 | ||||||||
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相手はひねってサクラプレジデントが送る2頭の重賞勝ち馬のうちの1頭○サクラゴスペル。父は朝日杯FSをわずかクビ差で逃し、3歳になるとスプリングS、皐月賞とネオユニヴァースの2着に連敗したが、札幌2歳S、札幌記念、中山記念と3つの重賞に勝った。それぞれG3級、G2級では最高級の重賞であるところにサクラの良血のお坊ちゃん的な良さが出ているように思うが、スペシャルウィークと同じサンデーサイレンスUSA×マルゼンスキー、牝系はスワンズウッドグローヴGBという名血が真価を発揮するのは種牡馬となってからという面もある。4代母ゴールドディガーは大種牡馬ミスタープロスペクターの母であり、そこに同属のシアトルスルーを配した祖母スループリンセスUSAは、産駒にスルージンフィズ、アイゴットリズムと2頭の米重賞勝ち馬がいる。多様な米国血脈と日本的な血をヘイルトゥリーズン、プリンスキロ、ナスルーラでうまくまとめた配合だけに、得意の中山なら一発がある。 オンファイアも下表から漏れたサンデーサイレンスUSA後継種牡馬。ブラックタイド、ディープインパクトの全弟だから、自身重賞未勝利組では最高級の良血だ。▲ウキヨノカゼの5歳で復活して重賞勝ちまで至ったあたりは、ディープインパクト産駒のリアルインパクトがオーストラリアで復活した例を縮小再現したようでもあり、ディープインパクト血統の第2のピークの迎え方の良い例となる。祖母の産駒にはワイルドソルジャー、ダノンカモン、クィーンズバーンの3頭の重賞勝ち馬がいて、3代母アキスフォーラックは米G1バニティH勝ち馬。 △リッチタペストリーはデインヒルUSA系×サドラーズウェルズ系の21世紀欧州型配合で、伯父にメルボルンC-G1のメディアパズル。サンデーサイレンスUSA系が意外に苦戦するこのレースでは、これくらい重厚なのがいいのかもしれない。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2015.10.4
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