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日本の近代競馬の土台を作ったのは1907(明治40)年に輸入された小岩井農場の基礎牝馬群であり、1926(大正15)年から1932(昭和7)年にかけて輸入された下総御料牧場の基礎牝馬群だった。今年も小岩井牝系からはヘレンサーフGBの子孫にNHKマイルC-G1のマイネルホウオウが現れ、宝塚記念-G1に勝ったゴールドシップの8代母は1931(昭和6)年に下総御料牧場に輸入された星旗USAだった。それ以外の多くはキズナのように母が輸入馬だったり、エピファネイアのように祖母が輸入馬だったりするわけだが、その中間あたりに位置するのが、戦後の一時期、競走馬資源補充のためにオーストラリア、ニュージーランドやアメリカから輸入された牝馬の子孫となる。 スプリンターズS-G1・2着のハクサンムーンは6代母が1952年、ニュージーランドで生まれたミスブゼンNZ。◎メイショウマンボは7代母が1950年生まれの米国産馬ダイアンケーUSAだ。 さて、現代のメイショウマンボに戻ると、菊花賞馬ダイコーター以降は大物の現れていなかったダイアンケーUSA系に、ミスタープロスペクターとノーザンダンサーを重ねたのがメイショウアヤメ。これが新しい起点になった。グラスワンダーUSA、スズカマンボと重ねることで現代的なノーザンダンサーとヘイルトゥリーズンの近交とし、更にミスタープロスペクターと名牝スペシャルの血を共有するキングマンボとジェイドロバリーUSAを3代目に並べることで、鮮やかな父母相似形となった。ノーザンダンサーの母の父にしてミスタープロスペクターの父系祖父ネイティヴダンサーも、ダイアンケーUSAと同じ1950年生まれ。同じ米国に発して60年あまり別々にあった流れが、ここで1本にまとまり、大河小説のひとつのクライマックスに至ったと言えるだろうか。 相手には○デニムアンドルビー、以下、▲アロマティコ、大穴で△エディン。 |
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突如目覚めたダイアンケー系 |
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ダイアンケーUSA Dianne K.(USA)(牝、鹿、1950、父Lillolkid)1952年2月輸入 8勝 ユキロウ(牡、鹿、1958、ヒンドスタンGB)(公)2勝 スプリングS、全日本3歳優駿、ニューイヤーH、 | 大井記念 ダイコージ(牡、鹿、1959、ヒンドスタンGB)4勝(公) 東海桜花賞 ダイユウ(牝、鹿、1960、ライジングフレームGB) | オウジャ(牡、黒鹿、1967、ヒンドスタンGB)6勝 CBC賞、愛知杯 | マルイチジョウオー(牝、栗、1972、シンザン)2勝 | ダイアンベンチャ(牝、鹿、1978、ヴェンチアGB) | ウイルムーン(牝、鹿、1987、ミルジョージUSA)1勝 | | メイショウアヤメ(牝、鹿、1995、ジェイドロバリーUSA)3勝 2着:4歳牝馬特別(西) | | メイショウモモカ(牝、栗、2002、グラスワンダーUSA) | | メイショウマンボ(牝、鹿、2010、スズカマンボ)現役 優駿牝馬G1、秋華賞G1、 | | フィリーズレビューG2 | ダイアナスキー(牝、鹿、1991、マルゼンスキー) | ケイアイベール(牝、栗、1996、サクラユタカオー) | マイネレーツェル(牝、鹿、2005、ステイゴールド)フィリーズレビュー、ローズS ヒヤク(牝、鹿、1961、トサミドリ) | シンダイアンケー(牝、鹿、1967、シンザン)3勝 | ハシラベンダー(牝、鹿、1975、シャローゲイUSA)3勝 | メモリーバイス(牡、栗、1985、パーソナリティUSA)5勝 新潟大賞典 ダイコーター(牡、鹿、ヒンドスタンGB)12勝 菊花賞、スプリングS、NHK杯、きさらぎ賞、神戸杯、 | 2着:皐月賞、東京優駿 セカイイチオー(牝、鹿、1963、ティエポロITY)[競]セカイイチ 6勝(公) 2着:毎日杯 | ウラカワチェリー(牝、黒鹿、1972、シンザン)9勝 北九州記念、阪神牝馬特別 ダイセイ(牝、鹿、1970、シンザン) | ハシクランツ(牡、栗、1976、ネヴァービートGB)8勝(公) 大阪杯、鳴尾記念、2着:菊花賞 ハシダイアン(牝、栗、1971、シンザン)2勝 ハシローディー(牡、鹿、1979、ボールドリックUSA)5勝 鳴尾記念、中京記念、京都4歳特別 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2013.11.10
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