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ただでさえ長期安定政権が続くダート中距離、しかも、前年の勝ち馬がその後更に力をつけ、一昨年の勝ち馬も不振から完全復活を遂げたとなると、伏兵の付け入る隙はないように思える。それでも、過去11回の結果を見ると、1番人気と2番人気で決まったことが1度もないように、なぜか両雄並び立たずという決着になりやすい。JBCクラシックで2着トランセンドの3 1/2馬身後ろにはシビルウォーがいたこと、南部杯ではトランセンドとエスポワールシチーの間に2頭が食い込んでいたことを見ても、一角崩し、あるいは大逆転の可能性は決して低くない。 |
| 黄金のゴールドビューティ系 |
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GOLD BEAUTY ゴールドビューティ(1979年生、父Mr. Prospector)米で3、4歳時12戦8勝。フォールハ イウェイトHG2、テストSG2、トゥルーノースHG3、2着:ヴォスバーグSG1 メイプルジンスキーUSA MAPLEJINSKY(牝、1985、Nijinsky)アラバマSG1、モンマスオークスG1 | SKY BEAUTY スカイビューティ(牝、1990、Blushing Groom)CCAオークスG1、マザーグースSG1、 | | エイコーンSG1、アラバマSG1、ラフィアンHG1、ゴーフォーワンドSG1、シュヴィーHG1、ヘムステッドH | | G1、メートロンSG1、アディロンダックSG2、レアパフュームSG2、ヴェーグランシーHG32回、2着:シュ | | ヴィーHG1、3着:スピナウェイSG1、3着:ヘムステッドHG1 | | HURRICANE CAT ハリケーンキャット(牡、2003、Storm Cat)ホーリスヒルSG3 | Our Country Place(牝、1992、Pleasant Colony)不出走 | | COUNTRY HIDEAWAY カントリーハイドアウェイ(牝、1996、Seeking the Gold)ファース | | | トフライトHG22回、ヴェイグランシーHG3、ベッドオロージズBCHG3、2着:バレリーナHG12回、3着 | | | :ラフィアンHG1 | | | BOCA GRANDE ボカグランデ(牝、2004、A.P. Indy)デムワゼルSG2、カムリーSG2、2着:テ | | | ストSG1、3着:マザーグースSG1 | | | VACATION ヴァケーション(牡、2005、Dynaformer)ハンシンカップSG3、 | | Matlacha Pass マトラチャパス(牝、1997、Seeking the Gold)2勝 | | | PINE ISLAND パインアイランド(牝、2003、Arch)アラバマSG1、ガゼルSG1、2着:CCAオー | | | クスG1、2着:マザーグースSG1 | | ホームスイートホームUSA Home Sweet Home(牝、1999、Seeking the Gold)未勝利 | | | バーディバーディ(牡、2007、ブライアンズタイムUSA)兵庫チャンピオンシップ、ユニコーンSG3、 | | | 3着:フェブラリーSG1、3着:帝王賞、3着:東京大賞典 | | PLEASANT HOME プレザントホーム(牝、2001、Seeking the Gold)ブリーダーズCディスタ | | フG1、ベッドオロージズBCHG3、2着:スピンスターSG1、2着:バレリーナSG1 | サイレンスビューティ Silence Beauty (JPN)(牝、1997、サンデーサイレンスUSA) | TALE OF EKATI テールオブエカティ(牡、2005、Tale of the Cat)ウッドメモリアルSG1、シガ | ーマイルHG1、ジェロームBCHG2、フューチュリティSG2 DAYJUR デイジュール(牡、1987、父Danzig)ナンソープSG1、スプリントCG1、アベイドロンシャン賞G1、 キングズスタンドSG2、テンプルSG2、2着:ブリーダーズCスプリントG1 |
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米国のライバル物語といえば西のスワップスと東のナシュアの対決が代表的。三冠ではスワップスがナシュアを抑えてケンタッキーダービーに勝ち、スワップスの出ないプリークネスSとベルモントSをナシュアが制した。夏に組まれたマッチレースでナシュアが雪辱し、その後はそれぞれ地元で無敵の強さを示した。○トランセンドは4代母アイアンエイジUSAがスワップスの全妹だから、バーディバーディとの絡みでいえば、3代血統表に載らないあたりでスワップス対ナシュアの戦いが再現されることになる。それはともかく、3代母の産駒サクラサニーオー以来、すっかり日本に根を下ろした牝系で、特にブルーハワイの一族は安田隆行厩舎とともに成長してきたといっても過言ではない。Mr.プロスペクターもヘイルトゥリーズンもなく、どちらかといえば古風な血を集めて、それでいてドバイで健闘できるのだから、種牡馬としても楽しみは大きい。 ▲エスポワールシチーは母がブライアンズタイムUSA×ブレイヴェストローマンUSAで、父がサンデーサイレンスUSA直仔。ダンスインザダーク産駒の菊花賞馬スリーロールスもこのパターンに該当するので、日高にとっては大きな武器となる配合といえる。3代母コンパルシチーの産駒にクリスタルCのリンカーンシチー、4代母リンネスの孫に阪神3歳Sのゴールドシチーと京王杯AHのクラウンシチーがいる友駿HCの主流といえるファミリーで、6代母ヒロイチは昭和30年のオークス馬。6歳秋に再び立ち直ってきた渋太さは、チップトップUSAに至る在来牝系に由来するものだろう。 昨年に続き今年もリーディングサイアーの座を確定的にしているキングカメハメハは、先週末(11月27日)までのJRAの勝ち鞍165のうち82がダートで、この数はネオユニヴァース(78)やクロフネ(64)を抑えて断然のトップ。29日までの地方での勝ち鞍を加えると今年ここまで251勝をダートで挙げたことになる。一方、重賞勝ちはゼロで2着と3着が1回ずつ。要するに細かい稼ぎが多いわけだが、数が伸びれば質も追いついてくる可能性はある。△トウショウフリークは宝塚記念G1で牡馬を蹴散らしたスイープトウショウの半弟。あっといわせる力は秘めているだろう。 |
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2011.12.4
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