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週刊競馬ブックで連載中の「合同フリーハンデ」。オールタイム・ランキングはその開始期から現在までをまとめて並べ直したもので、下の表はそこからダートのレーティングによってランク入りした馬を抜粋した。ただし、アグネスデジタルのようにダートで120のレーティングがあっても最高が芝の126というケースは含まれていない。クロフネを筆頭に最近の馬が上位を占め、80年代生まれは南関東の女傑ロジータが辛うじて食い込んだだけで、あとはホクトベガやアブクマポーロといったダート交流重賞初期の代表的名牝名馬が比較的古い部類。これはダート競馬が若い、まだまだ発展途上の領域であるため。そして、その発展の方向は、ダートにおける世界挑戦の結果からも分かるように、スピードの追求ということで間違いなさそうだ。それにつれ、このランキングの上位に芝ダート兼用馬やサンデーサイレンス系などの芝血統が多いことからも推測されるが、これまでの芝血統/ダート血統といった区別はだんだんと意味をなさなくなり、強いか弱いか、速いか遅いかが馬場適性に優先するようになる。当たり前といえば当たり前の話で、Mr.プロスペクターやストームキャットは欧州の芝でも米国のダートでも主流となっていて、典型的欧州血統とされるサドラーズウェルズでさえ、エルプラドによって米国ダートへの進出を果たした。例外はダート下手のデインヒル系だけといってもいい。 昔はダート血統は米国、芝血統は欧州からの輸入馬という認識で間違いなかった。しかし、それは、米国血統がダート向きで欧州血統が芝向きということよりも、米国競馬にはスピードの不足するものが、欧州競馬にはパワーの不足するものが日本向けに放出された結果、それぞれ日本のダートと芝に適性を示したということだったのではないだろうか。日本の血統改良に貢献した先人に対しては失礼な仮説で申し訳ないが、サンデーサイレンスの時代を経験した今になって考えるとそう的外れでもないと思う。そこで、芝・ダートを意識の外に置いて1600mならどれかということで◎にはデアリングハートを選んでみた。サンデーサイレンス×ダンチヒの配合からは短距離の女王ビリーヴ、マイラーズCに勝ち安田記念3着のミレニアムバイオ、京成杯のヤマニンセラフィムらの重賞勝ち馬が出ている。半兄のエクトンパークはまだG1だったころのスーパーダービー勝ち馬で、同じく半兄ピットファイターは度重なる骨折の合間の僅かなチャンスを生かして武蔵野Sなど3つの重賞に勝った。これまでNHKマイルC2着、ヴィクトリアマイル3着と僅かな差で大レースに手が届いていないが、芝では少しスピードが不足し、地方のダートでは逆にスピードが殺されるなら、今回の舞台設定が最適という可能性が高いのではないだろうか。 |
| 合同フリーハンデ・オールタイム・ランキング =ダートのみ抜粋= | |||||
| ランク | レート | 馬名 | 性 | 生年 | 父 |
| 01 | 130 | クロフネUSA | m | 1998 | フレンチデピュティUSA |
| 02 | 126 | ヴァーミリアン | m | 2002 | エルコンドルパサーUSA |
| 03 | 125 | カネヒキリ | m | 2002 | フジキセキ |
| 04 | 124 | アジュディミツオー | m | 2001 | アジュディケーティングUSA |
| 05 | 123 | アドマイヤドン | m | 1999 | ティンバーカントリーUSA |
| 06 | 122 | タイムパラドックス | m | 1998 | ブライアンズタイムUSA |
| 07 | 121 | ウイングアロー | m | 1995 | アサティスUSA |
| 07 | 121 | ゴールドアリュール | m | 1999 | サンデーサイレンスUSA |
| 07 | 118 | トゥザヴィクトリー | f | 1996 | サンデーサイレンスUSA |
| 07 | 121 | パーソナルラッシュUSA | m | 2001 | ワイルドラッシュUSA |
| 11 | 120 | シーキングザダイヤUSA | m | 2001 | Seeking the Gold |
| 11 | 120 | ナイキアディライト | m | 2000 | ディアブロUSA |
| 11 | 120 | フィールドルージュ | m | 2002 | クロコルージュIRE |
| 11 | 120 | メイショウボーラー | m | 2001 | タイキシャトルUSA |
| 15 | 119 | イーグルカフェUSA | m | 1997 | Gulch |
| 15 | 119 | エスプリシーズ | m | 1999 | カコイーシーズUSA |
| 15 | 119 | カネツフルーヴ | m | 1997 | パラダイスクリークUSA |
| 15 | 119 | スターキングマンUSA | m | 1999 | Kingmambo |
| 15 | 116 | ネームヴァリュー | f | 1998 | Honour and Glory |
| 15 | 119 | ビワシンセイキ | m | 1998 | フォーティナイナーUSA |
| 15 | 119 | ブルーコンコルド | m | 2000 | フサイチコンコルド |
| 15 | 116 | ホクトベガ | f | 1990 | ナグルスキーCAN |
| 15 | 119 | ユートピア | m | 2000 | フォーティナイナーUSA |
| 24 | 118 | アロンダイト | m | 2003 | エルコンドルパサーUSA |
| 24 | 118 | サイレントディール | m | 2000 | サンデーサイレンスUSA |
| 24 | 118 | ストロングブラッド | m | 1999 | トウカイテイオー |
| 24 | 118 | トーシンブリザード | m | 1998 | デュラブUSA |
| 24 | 115 | ファストフレンド | f | 1994 | アイネスフウジン |
| 24 | 118 | フリオーソ | m | 2004 | ブライアンズタイムUSA |
| 24 | 118 | メイセイオペラ | m | 1994 | グランドオペラUSA |
| 31 | 117 | アブクマポーロ | m | 1992 | クリスタルグリッターズUSA |
| 31 | 117 | サンライズバッカス | m | 2002 | ヘネシーUSA |
| 31 | 117 | トーホウエンペラー | m | 1996 | ブライアンズタイムUSA |
| 31 | 117 | ノボトゥルーUSA | m | 1996 | Broad Brush |
| 31 | 117 | ビッグウルフ | m | 2000 | アフリートCAN |
| 31 | 117 | ボンネビルレコード | m | 2002 | アサティスUSA |
| 31 | 117 | ミラクルオペラ | m | 1997 | オペラハウスGB |
| 31 | 117 | リージェントブラフ | m | 1996 | パークリージェントCAN |
| 31 | 117 | レギュラーメンバー | m | 1997 | コマンダーインチーフGB |
| 40 | 116 | カフェオリンポスUSA | m | 2001 | Grand Slam |
| 40 | 116 | シーチャリオットUSA | m | 2002 | Seeking the Gold |
| 40 | 116 | ジンクライシスUSA | m | 2001 | Subordination |
| 40 | 116 | スターリングローズ | m | 1997 | アフリートCAN |
| 40 | 116 | ヒシアトラス | m | 2000 | ティンバーカントリーUSA |
| 40 | 116 | マイネルセレクト | m | 1999 | フォーティナイナーUSA |
| 40 | 116 | ミツアキタービン | m | 2000 | ライブリマウント |
| 47 | 112 | ゴールドティアラUSA | f | 1996 | Seeking the Gold |
| 47 | 115 | サカラート | m | 2000 | アフリートCAN |
| 47 | 115 | サンフォードシチー | m | 1995 | ヤマニンゼファー |
| 47 | 115 | ノボジャックUSA | m | 1997 | フレンチデピュティUSA |
| 47 | 115 | ハギノハイグレイド | m | 1996 | コマンダーインチーフGB |
| 47 | 115 | マキバスナイパー | m | 1995 | ペキンリュウエン |
| 47 | 112 | ロジータ | f | 1985 | ミルジョージUSA |
| 47 | 115 | ワイルドワンダー | m | 2002 | ブライアンズタイムUSA |
| mは牡馬、f は牝馬(3ポイント加点)、太字は今回出走馬、網掛けは過去のフェブラリーS勝ち馬 | |||||
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▲ヴァーミリアンは母がSS×ノーザンテースト。父はNHKマイルCの勝ち馬。短くなったからといって不安のある血統でもない。昨年大活躍したスカーレット一族の一員だが、ダイワメジャーは引退し、ダイワスカーレットはここを回避と、ちょっと風向きが変わってきた印象もある。ただ、この一族の持続性のある強さはこの馬にも共通しているので、変わりかけた流れを力ずくで戻してしまうかもしれない。 SS×アリダーの組み合わせからはイシノサンデーが出た。皐月賞とダービーグランプリに勝った名馬だが、統一ダートグレードが敷かれる前年のことなので、天才にはありがちなこととはいえ、これは出現が早過ぎた。同じパターンの△クワイエットデイは祖母の産駒に米G1ストラブSのヘルムズマンがいるまずまずの牝系。4代母がコマンド血脈とマンノウォー血脈の組み合わせという点もイシノサンデーに共通しており、G1でも通用する底力はある。 SS系ばかり並べたので、こういうときはブライアンズタイム系がまとめて台頭しそうな気がしないでもないが、このレースでBTは直仔エムアイブランの2着、娘の産駒ブルーコンコルドの2着があるだけ。タイムパラドックスでさえ(6)(4)(9)着だからこのレースには縁がない。むしろ穴なら00年にペリエで勝ったウイングアローの甥ロングプライド。 |
競馬ブック増刊号「血統をよむ」2008.2.24
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