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国際レーティングでは、距離のカテゴリーを短い方からS、M、I、L、Eの5つに区分する。Sはスプリント(1000m以上〜1400m未満)、Mはマイル(1400m以上〜1900m未満)、Iはインターミディエート(1900m以上〜2200m未満)、Lはロング(2200m以上〜2800m未満)、Eはエクステンディッド(2800m以上)となっている。S、M、Lは見たそのままだが、ちょっと分かりにくいのがIとEで、インターミディエートは中間、エクステンディッドは拡張とか延長という意味。ロングよりも更に長い。現在一般的な「短距離馬、中距離馬、長距離馬」という区分、あるいは「スプリンター、マイラー、ステイヤー」という呼称よりは、慣れてしまえば区切りが明確で分かりやすいので、みなさんも「あの馬、Sは合うけどMだとなあ……」、「そうそう、Mはちょっと辛い」などと活用していただきたい。それはともかく、Eカテゴリーは、ニュアンスとして、むやみに長い、必要以上に長いという意味も帯びていそうだ。実際、昨年の国際レーティング115以上を集めた「ワールド・サラブレッド・レースホース・ランキング」(03年までのインターナショナル・クラシフィケーション)では、ランクインした162頭(複数部門でランク入りあり)のうち、S=21頭、M=55頭、I=52頭、L=44頭、E=10頭となり、E部門の占有率はわずか5%に過ぎない。 しかし、エクステンディッドとかプロフェッショナルという言葉の響きは、この3200m戦がほかと一線を画す孤高の域にあることを示しているようにも思える。欧州のE部門は2400mでもまだスピード不足とされる将来の障害種牡馬候補が争うB級リーグと見られがちだが、実際彼らがいかにタフなレースを戦っているかは、昨年のイングランディーレの遠征でも明らかになった。輸入種牡馬マリエンバードのように、E部門にはね返されて凱旋門賞を勝ったという例もある。2400mのチャンピオンが既定路線のようにここを回避し、L=長距離とE=超長距離の分化が明確になってくると、ゼンノロブロイやタップダンスシチーとは別の物差しで価値を測る必要が出てくるのではないだろうか。ここ2年の大波乱も、隠れていたプロフェッショナルが前触れなく実力を発揮した結果だと考えることもできる。 ○には昨年本命のシルクフェイマス。サッカーボーイ産駒の2頭、▲アイポッパー、△ヒシミラクルが続き、マカイビーディーヴァは押さえ。涼しい秋のオーストラリアから来て昼間これだけ気温が上がってくると、牝馬は体調維持が難しいだろう。 |
| 天皇賞・春 出走馬のドサージュ | ||||||||
| 馬名 | B | I | C | S | P | DP 計 | DI | CD |
| アイポッパー | 4 | 0 | 8 | 4 | 0 | 16 | 1.00 | +0.25 |
| アクティブバイオ | 4 | 0 | 10 | 4 | 0 | 18 | 1.00 | +0.22 |
| アドマイヤグルーヴ | 6 | 1 | 11 | 0 | 0 | 18 | 2.27 | +0.72 |
| ザッツザプレンティ | 9 | 0 | 17 | 2 | 0 | 28 | 1.67 | +0.57 |
| サンライズペガサス | 7 | 1 | 21 | 1 | 0 | 30 | 1.61 | +0.47 |
| シルクフェイマス | 4 | 0 | 15 | 4 | 1 | 24 | 0.92 | +0.08 |
| スズカマンボ | 11 | 1 | 18 | 2 | 0 | 32 | 1.91 | +0.66 |
| チャクラ | 3 | 0 | 13 | 5 | 1 | 22 | 0.76 | -0.05 |
| トウショウナイト | 8 | 0 | 14 | 2 | 0 | 24 | 1.67 | +0.58 |
| ハーツクライ | 6 | 1 | 15 | 0 | 0 | 22 | 1.93 | +0.59 |
| ハイアーゲーム | 7 | 2 | 12 | 0 | 1 | 22 | 2.14 | +0.64 |
| ヒシミラクル | 3 | 0 | 4 | 3 | 2 | 12 | 0.71 | -0.08 |
| ビッグゴールド | 11 | 4 | 22 | 2 | 1 | 40 | 1.86 | +0.55 |
| ブリットレーン | 2 | 0 | 7 | 1 | 0 | 10 | 1.22 | +0.30 |
| マイソールサウンド | 5 | 0 | 5 | 0 | 0 | 10 | 3.00 | +1.00 |
| マカイビーディーヴァ | 7 | 8 | 23 | 0 | 0 | 38 | 2.30 | +0.58 |
| ユキノサンロイヤル | 10 | 4 | 12 | 0 | 0 | 26 | 3.33 | +0.92 |
| リンカーン | 6 | 1 | 13 | 2 | 0 | 22 | 1.59 | +0.50 |
| 行きがかり上、出走馬のドサージュを示しておきます。「シェフ・ド・ラス」種牡馬が父なら16点、2代目なら8点、3代目なら4点、4代目なら2点をそのカテゴリーに加えます。B/Cなど複数の部門にまたがる種牡馬は点数を等分して加点。その数値を示したのが上のB、I、C、S、Pの欄(ドサージュ・プロフィール=DP)で、左がスピード、右がスタミナ、Cは中間であると同時に大レース向きの底力を示すと理解して下さい。DP計はB〜Pの合計で、大きいほど世界の主流血脈が豊富。DI(ドサージュ・インデックス)は{B+I+(C÷2)}÷{(C÷2)+S+P}で、スピードの要素をスタミナの要素で割ったもの。大きいほどスピード寄りとなります。CD(センターオブディストリビューション)は{(B×2)+I−S−(P×2)}÷(B+I+C+S+P)で、その配合のいわば重心がどこにあるかを示します。+2.00から−2.00の間で現れ、これも簡単にいうと大きいほどスピード寄り。なお、上の数値の太字はスタミナ寄りベスト5。この通り決まれば超大穴だ! | ||||||||
競馬ブックG1増刊号「血統をよむ」2005.5.2
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