■中山11R・ホープフルS■

 キズナVSエピファネイアの“二世対決”に絞り込んだまでは正解だった有馬記念だが、結果的に種牡馬エピファネイアの「G1特化力」を再確認させられた形。これで産駒の累計グレード10勝中7勝までがG1ということになった。何とも驚くべき長打率である。
 2歳リーディング最終決戦の舞台となったホープフルSもサトノヘリオス、クラウンドマジックの2頭出し。特に前者は半兄のエアアンセム、母の全兄エアシェイディがオープン特別として行われていた当時のホープフルS勝ち馬で、コース適性という点でも優位に立てる血統。サンデーサイレンス2×4の先鋭的インブリードも父系としてのサンデーサイレンスへのアンチテーゼと解釈できる。父に初の2歳リーディングをもたらす可能性は十分にあるだろう。
 一方で追い詰められたディープインパクトにも“自力優勝”の目は残っている。土日の競馬で4位まで後退したJRA単独リーディングでも1着を取れば逆転で最後の王座防衛となる。サンデーサイレンスも最晩年の05年2歳リーディングはワンサイドとは行かなかったものの、最終的には帳尻を合わせた。今回の3頭出し護送船団方式はサンデーサイレンス父系の勝負手でもある。本命キラーアビリティは史上初の“北半球統一”を果たした伝説的2歳チャンピオン、アラジの血を母の父の父として受けている。2歳G1にピンポイントで照準を合わせた急上昇に期待してみよう。

◎キラーアビリティ  ○サトノヘリオス  ▲ジャスティンパレス  ☆コマンドライン  △アスクワイルドノア  △クラウンドマジック

「スポニチ令和3年12月28日付け掲載」

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