■中山11R・有馬記念■

 3歳時に秋の天皇賞と有馬記念を制した馬は過去に02年のシンボリクリスエスだけ。同年の天皇賞は中山開催だったので、エフフォーリアが勝てば東京2000mと中山2500mという異質の大レースを独占した初めての3歳馬となる。
 エフフォーリアの父エピファネイアは14年にジェンティルドンナの5着に敗れたが、その父は03年の4歳時にもレコード圧勝で連覇を果たした前記シンボリクリスエス。母の父ハーツクライは05年にディープインパクトに国内唯一の黒星をつけてシルバーコレクターを返上した。祖母の半妹ヒシアマゾンは3年連続出走で勝てなかったが、3歳時の94年に当時絶頂期のナリタブライアンの2着に入っている。ちなみに3代母ケイティーズの父ノノアルコは91年に単勝万馬券でレコード勝ちの離れ業をやってのけたダイユウサクの父。掘れば掘るほど有馬記念向きの要素が出てくる血統だ。
 対エフフォーリアという観点から捻り出した逆転候補は、その父エピファネイアをダービーと大阪杯で退けた宿敵、というより“天敵”のキズナ産駒ディープボンド。9年ぶりに直子のエントリーがないディープインパクトは今回、その最良の後継種牡馬に地盤を譲ったという見方もできる。母の父キングヘイローが悲願のG1奪取に成功したのは、初ダートのフェブラリーSで13着に敗れた直後の高松宮記念。この母の父同様、凱旋門賞の大敗を引きずるどころか、反撃への布石に変換してしまうとみた。

◎ディープボンド  ○エフフォーリア  ▲ステラヴェローチェ  ☆キセキ  △モズベッロ  △アリストテレス

「スポニチ令和3年12月26日付け掲載」

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