■中山11R・スプリンターズS■今年の焦点は「三度目の正直」でレース史上初の父子制覇に挑むダノンスマッシュ。父子制覇のハードルの高さは週中のコラムでも書いた通りだが、すでに高松宮記念、香港スプリントで父子制覇を果たした同馬なら血統ジンクスにこだわる必要はないともいえる。それでも気がかりなのは逆説的ながら4歳時3着、5歳時2着という分厚い実績。連覇を果たした馬は父ロードカナロアの他にサクラバクシンオー、レッドファルクス、2年連続で馬券に絡んだ馬も自身を含め多数というリピーター優位のG1なのだが、3年連続の馬券圏内となると過去にマイル部門との兼業だったデュランダル(03年1着、04、05年2着)のみ。G1争覇圏のスプリント能力は相応の経年劣化を伴うものである。母の内蔵するロベルト3×4の効力を見込んでも今回の読みは「二度あることは三度」の方に傾いた。 鮮度重視の逆転候補は3歳勢。ピクシーナイトは母の父が父として09年の覇者ローレルゲレイロを出したキングヘイロー。3代父グラスワンダーから連なる中山巧者の父系でもある。メイケイエールは4歳時4着、5歳時同タイム2着という父ミッキーアイルの“惜敗歴”が強調材料。02年の2着馬アドマイヤコジーンは父として2頭の勝ち馬を出した。このレースでは優勝馬よりも重視すべき「2着馬」の産駒。祖母の父クロフネも当レースの最重要血脈で、キャリアも立場も似通った07年アストンマーチャンの再現を期待できる。 ◎メイケイエール ○ピクシーナイト ▲レシステンシア ☆クリノガウディー △ダノンスマッシュ |
「スポニチ令和3年10月3日付け掲載」