■阪神11R・宝塚記念■

 前売り1番人気クロノジェネシスと2番人気レイパパレはどちらも母の父がクロフネ。週中のコラムで触れた通り、人気順の堅い決着ならレース史上初のBMS(母の父)ワンツー、一昨年のリスグラシューから牡牝混合G1で牝馬の3連覇となる。さすがに今回は血統的な寡占状態を回避する“神の手”が作動するタイミングなのではないか、というのが読み筋だ。
 本命アリストテレスは17年前の3着馬リンカーンの甥にあたる血統。同じ菊花賞2着馬でもあるリンカーンは17年前、1番人気で13着に終わった春の天皇賞から巻き返してみせた。父のエピファネイアも香港遠征のクイーンエリザベス二世C、秋の天皇賞と、凡退した後のジャパンCで4馬身差の圧勝劇を演じている。敗戦が尾を引かない血統ともいえるだろう。加えて強調できるのが祖母グレースアドマイヤの父トニービン。母の父として10年前のアーネストリーの父子制覇をアシストしたトニービンは、一昨年はリスグラシュー、キセキ、スワーヴリチャードの「父の母の父」としてワンツースリーをやってのけた宝塚記念の黒幕的血脈。距離短縮を味方にG1奪取の可能性は十分にある。
 レイパパレは3代母ナムラピアリスが77年の優勝馬トウショウボーイの産駒で、そのいとこに85年の優勝馬スズカコバンがいる。“血中濃度”は連覇に挑むクロノジェネシスの上を行く。同じく父子2代に挑むカレンブーケドール、4年連続出走のキセキまで。

◎アリストテレス  ○レイパパレ  ▲クロノジェネシス  ☆カレンブーケドール  △キセキ

「スポニチ令和3年6月27日付け掲載」

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