■東京11R・安田記念■フルゲート18頭のうち10頭までがディープインパクト産駒。G1レースにおける同一種牡馬産駒の最多出走記録は04年秋華賞サンデーサイレンス産駒の11頭で、今回は06年ヴィクトリアマイルのこれまたサンデーサイレンス産駒と並ぶ歴代2番目の“寡占”記録となる。ちなみに前者では圧倒的1番人気で4着に敗れたダンスインザムード以下、サンデーサイレンス産駒は総崩れ。一方、後者では奇しくもそのダンスインザムードがエアメサイア、ディアデラノビアを引き連れたワンツースリーで雪辱を果たしている。世代限定戦では機能しなかった血統的な護送船団方式が最高の成果を上げたわけだ。言うまでもなくグランアレグリアは断然人気に見合う突出した能力の持ち主。アーモンドアイを圧倒した昨年の安田記念は、3歳時のNHKマイルCで降着になった東京芝1600mへのトラウマを払しょくするものでもあった。出走馬の大半が同じ父の牝馬という気楽さから、パフォーマンスに多少の緩みが生じる可能性は見込んでおくべきだろうが、基本的に末脚勝負で能力全開という属性が共通するディープインパクト産駒の後塵を拝するシーンは想像できない。 展開面で“護送船団”の恩恵を受けそうなのが後継キズナ産駒。特にクリスティは一昨年の覇者ノームコアと同じ母の父クロフネで、祖母の父に当レースの最多勝サイヤー(4勝)フジキセキの名がある。この馬の粘り込みには要注意。 ◎グランアレグリア ○クリスティ ▲マルターズディオサ ☆ダノンファンタジー △デゼル △レシステンシア |
「スポニチ令和3年5月16日付け掲載」