■東京11R・NHKマイルC■

 過去25回の優勝馬は第1回から第6回までが外国産馬で第7回以降は内国産馬。草創期に猛威を振るった外国産馬が全く勝てなくなった理由は、言うまでもなく国産サラブレッドの進化で、それを牽引したのが皮肉にも種牡馬としてこのレースの勝ち馬を出せなかったサンデーサイレンスだ。
 まず母の父として第10回の優勝馬ラインクラフトを出すと、続く第11回は後継アグネスタキオン産駒のロジックが優勝。1年置いてアグネスタキオン産駒2勝目となった第13回のディープスカイ以降は、直系の曾孫である昨年のラウダシオンまで、優勝馬の血統表からその名が消えたことはないのである。今回、人気を分ける持込のフランケル産駒グレナディアガーズ、ドイツ産のキングマン産駒シュネルマイスターはどちらもサンデーサイレンス血脈を持たない。勝ち切るまでには至らないというのが血統的経験則からの結論だ。
 本命ホウオウアマゾンは17年前の覇者キングカメハメハの第13世代。この父は日本ダービーで「2代制覇」を2度達成しており、当コースの安田記念、ヴィクトリアマイルでも優勝馬を出しているのだが、現役時にレースレコードで圧勝したNHKマイルCとはなぜかこれまで縁が薄かった。ちなみに過去の父子制覇はクロフネ産駒のクラリティスカイとアエロリットのみだが、この2頭はどちらも母の父がサンデーサイレンス後継種牡馬。前記の通り、母の父アグネスタキオンは最強の援軍といえる。

◎ホウオウアマゾン  ○バスラットレオン  ▲タイムトゥヘヴン  ☆シュネルマイスター  △グレナディアガーズ  △ランドオブリバティ

「スポニチ令和3年5月9日付け掲載」

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