■阪神11R・天皇賞(春)■

 過去10年の優勝馬の父を列記するとマンハッタンカフェ、ミスキャスト、ステイゴールド×3、ブラックタイド×2、ステイゴールド、ディープインパクト×2。ブラックタイドとディープインパクトは全兄弟なので、血統表の字面だけを見れば直近8年の優勝馬の父は2パターンしかないことになる。週中のコラムにも書いたように、27年ぶりの阪神開催となる今回は血統データを盲信できない面があるのだが、ステイゴールド系とディープインパクト系の二択という基本スタンスに変わりはない。
 本命ディープボンドはディープインパクト後継のエース、キズナの第1世代。キズナは27年前に阪神3200mの天皇賞を完勝したビワハヤヒデと祖母パシフィックプリンセスを共有するいとこ同士の間柄になる。現役時に2度走って4、7着に敗れたこの父が種牡馬として初めてリベンジに挑む舞台がイレギュラーな阪神コースだったのは、ある意味で天の配剤といえるかもしれない。ディープボンド自身は春秋のスプリントG1完全制覇を果たしたローレルゲレイロのいとこだが、全く異質のステイヤーに出たあたりにローレルゲレイロの父でもある母の父キングヘイローの奔放な遺伝力が見て取れる。5代母のクリヒデは当時、東京3200mで行われていた1962年秋の天皇賞馬。14年前の覇者メイショウサムソン(4代母ガーネット=59年秋優勝)を超える牝系単位の超ロングパスを期待してみよう。

◎ディープボンド  ○ワールドプレミア  ▲マカヒキ  ☆オーソリティ  △アリストテレス  △ユーキャンスマイル

「スポニチ令和3年5月2日付け掲載」

[back]