■中山11R・有馬記念■2020年はコロナ禍の中で牡牝の3冠馬が現れた寓話的かつファンタスティックな年として後世に語り継がれることになる。牡のコントレイルはその父ディープインパクトからの3冠リレーという奇跡の血統ミッションを達成し、牝のデアリングタクトはサンデーサイレンス3×4の近親交配馬として初めてG1を制した。期せずして血統史的にも重要なターニングポイントとなったわけだ。そんな1年を締めくくるグランプリのキーワードもズバリ「3冠馬」。種牡馬単位の団体戦では5頭出しディープインパクトVS3頭出しオルフェーヴル、新旧3冠馬の一騎打ちとなった。質量ともに優勢なのは前者だが、懸案だった自身のリメイクに成功した秋後半は肩の荷を下ろしたような印象もある。一方のオルフェーヴルは直近2カ月でグレード5勝。新手の3冠馬出現に触発されたかのような確変モード突入である。 本命オーソリティはダブル3冠世代の最終兵器。スピードシンボリ、シンボリルドルフ、グラスワンダーしかりで、過去の有馬記念2勝馬は種牡馬としても要所で存在感を放ってきた。合わせて「4勝」となる父オルフェーヴルと母の父シンボリクリスエスは、前者が8馬身差、後者が9馬身差というレース史上2大パフォーマーでもある。あまりにも直球的なグランプリ配合だが、ある意味で“小説より奇なり”で推移してきたのが今年の日本競馬。最後も血統的には出来過ぎの大団円を期待しよう。 ◎オーソリティ ○フィエールマン ▲ラッキーライラック ☆ワールドプレミア △キセキ △ユーキャンスマイル |
「スポニチ令和2年12月27日付け掲載」