■中京11R・チャンピオンズC■

 種牡馬ゴールドアリュールは初年度産駒が4歳になった09年にダートリーディングでクロフネに続く2位となり、以後は一度も3位以下に落ちることなく、16年からは4年連続でダート部門のチャンピオンサイヤーに君臨している。その間に送り出したダートG1級勝ち馬は10頭で勝ち鞍は40。日本競馬史上最も成功したダートサイヤーであり、その父サンデーサイレンス血脈の拡大再生産を果たした功績は芝部門のディープインパクトと双璧だろう。
 連覇に挑むクリソベリルはゴールドアリュールの最後から3番目の世代。サンデーサイレンスにとってのディープインパクト、ディープインパクトにとってのコントレイルがそうであるように、大種牡馬は晩年の産駒から最高傑作を出すケースが多い。全兄にジャパンダートダービーのクリソライト、半姉にG1・2勝のマリアライトがいる母系の遺伝的な信頼性の高さを含め、サイヤーラインとしてのゴールドアリュール系の切り札ともいうべき存在だ。
 国産最上級のダート血統に対抗できるとすれば、ダートの本場アメリカ産のカフェファラオ。37年ぶりの米3冠を達成した父アメリカンファラオは、今のところ世界的には完全なターフサイヤーで、本業のダートでは開店休業状態。日本に流出した本馬が産駒のダート部門での出世頭となる。思えばゴールドアリュールもサンデーサイレンス唯一のダートG1馬だった。容易に底を見せない“変異種”の可能性に懸けてみる。

◎カフェファラオ  ○クリソベリル  ▲チュウワウィザード  ☆サンライズノヴァ  △タイムフライヤー  △クリンチャー

「スポニチ令和2年12月6日付け掲載」

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