■京都11R・秋華賞■

 史上初の快挙に挑むデアリングタクトの血統に牝馬3冠目限定の陥穽があることは週中のコラムで触れた通り。出走がかなわなかった75年ビクトリアC当時のテスコガビーに始まり、旧エリザベス女王杯時代の87年マックスビューティ、そして秋華賞で3冠を逃した唯一の馬となった09年ブエナビスタと、歴代3頭の2冠牝馬に共通する“奇跡の血量”3×4のインブリードだ。最新の3冠馬オルフェーヴルはノーザンテースト3×4なのだから単なる偶然ともいえるだろうし、サンデーサイレンス3×4初のクラシックホースがジンクスを一掃するという結末もそれはそれで納得なのだが、ここは非科学的なアプローチを承知の上で逆転候補を捻り出してみたい。
 11年前にブエナビスタの3冠を阻止したレッドディザイアは母の父カーリアンがブエナビスタと共通していた。今回、デアリングタクトと同じ「母の父キングカメハメハ」はホウオウピースフルのみ。有馬記念勝ち馬ブラストワンピースの半妹である。02年ファインモーション(兄ピルサドスキー)、07年ダイワスカーレット(兄ダイワメジャー)、11年アヴェンチュラ(姉トールポピー)、16年ヴィブロス(姉ヴィルシーナ)と、周期的に勝ち馬となっている「G1馬の妹」は旧エリザベス女王杯時代の大穴ブランドで、前記マックスビューティを負かしたタレンティドガールも秋の天皇賞馬ニッポーテイオーの妹だった。歴史は繰り返す、とすればこの馬の出番だ。

◎ホウオウピースフル  ○デアリングタクト  ▲リアアメリア  ☆マルターズディオサ  △クラヴァシュドール  △ウインマリリン

「スポニチ令和2年10月18日付け掲載」

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