■阪神11R・宝塚記念■

 週中のコラムで触れた通り、種牡馬単位の切り口からはこの10年、ステイゴールドとキングカメハメハの“2大政党制”で推移してきた宝塚記念。前者は年末の有馬記念を含めたファン投票G1特化型でもあるのだが、後者は事情が異なり、今なお未勝利という年末のグランプリに対し、直近5年で2勝(15年ラブリーデイ、18年ミッキーロケット)2着1回(16年ドゥラメンテ)とコントラストが際立つ。高温多湿の時期のG1ではディープインパクトの上を行く最重要血脈に変貌を遂げるのである。
 今回のフルゲート18頭をキングカメハメハ血脈のフィルターにかけると、直子のレッドジェニアル、後継種牡馬ルーラーシップ産駒のキセキとダンビュライト、同じくロードカナロア産駒サートゥルナーリア、娘の子ブラストワンピース、ワグネリアンの6頭に絞られる。本命は2頭出しに敬意を表してルーラーシップ産駒のキセキ。リスグラシューの覚醒に遭遇した昨年は離された2着で、8年前にオルフェーヴルの露払いを務めた父を踏襲してしまったが、今年はそのオルフェーヴル産駒ラッキーライラックが有力馬としてエントリーしてきた。思えば種牡馬ステイゴールドも4年連続出走で2、3、4、4着とワキ役に回った現役時の屈辱をバネに10年代前半を牛耳ったわけで、血統的リベンジは宝塚記念の伝統ともいえる。同じく母の父スペシャルウィークの雪辱がかかるサートゥルナーリアを本線だが、大穴ならダンビュライトとのワンツー。

◎キセキ  ○サートゥルナーリア  ▲ダンビュライト  ☆レッドジェニアル  △ワグネリアン  △ブラストワンピース

「スポニチ令和2年6月28日付け掲載」

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