■東京11R・ヴィクトリアマイル■

 アーモンドアイは3歳時のジャパンC、4歳時の天皇賞と、国内にいながら当該距離のL・Iコラムにおける世界最上級のパフォーマンスを発揮し、昨年のドバイターフでMコラムの非世代限定G1も制圧した。性差を超越して“3階級制覇”を成し遂げた点では00年代のウオッカと双璧で、すでにして歴史的名牝といえる存在なのだが、その歴史的名牝がしばしば取りこぼしてきたことに古牝馬G1の不条理さと特性がある。秋華賞以来の牝馬限定戦で無慈悲に同性を圧倒できるかとなると、経験則的には微妙なところ。断然人気と天秤にかけて単の狙いは敬遠しておきたい。
 本命ダノンファンタジーは多くのエリート牝馬がそうであるように、デビュー2戦目の初勝利から一貫して牝馬限定戦で実績を積み重ねてきた。ディメンシオンが取り消してもなお8頭出しというディープインパクト産駒は2頭で過去3勝。連覇を果たしたヴィルシーナは満を持してのG1制覇となった4歳時は1番人気だったが、以後6戦連続の着外を挟んだ5歳時は11番人気での大駆けで、一昨年のジュールポレールも5着に終わった阪神牝馬Sから8番人気での逆襲だった。この父の産駒はスイッチのオンとオフの使い分けによって体力温存を図る傾向が強く、しばしば前哨戦の凡走が人気面での目隠しになる。ここは2歳女王復権に格好の舞台だ。大穴なら12年前にウオッカを負かしたエイジアンウインズの産駒メジェールスー。

◎ダノンファンタジー  ○アーモンドアイ  ▲メジェールスー  ☆コントラチェック  △シャドウディーヴァ  △プリモシーン

「スポニチ令和2年5月17日付け掲載」

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