■阪神11R・桜花賞■

 種牡馬ディープインパクトのG1初勝利は初年度産駒のマルセリーナによる11年の桜花賞で、以後14年まで4年連続して優勝馬を出し、4年のブランクを挟んで昨年のグランアレグリアが通算5勝目となった。最終的にクラシック全般を得意分野として手の内に入れたモンスター種牡馬だが、牝馬の第1冠はその原点ともいえる要衝。今回はフルゲートの3分の1を占める大攻勢である。前売り3番人気を争うリアアメリア、サンクテュエール以下、全馬が伏兵といった立ち位置だが、12年前に3着に終わった母ソーマジックの雪辱がかかるマジックキャッスル、伯父クロフネと同じ芦毛のミヤマザクラには最大級の警戒が必要だろう。
 18年の優勝馬アーモンドアイの父ロードカナロア、16年の優勝馬ジュエラーの父ヴィクトワールピサしかりで、前記ディープインパクト自身もそうだったように、桜花賞にはルーキーサイヤーの登竜門といった側面がある。今年は現役時からのライバル関係を引きずるキズナとエピファネイアがそれぞれに有力な手駒を送り込んだ。特に最強の桜花賞サイヤー、ディープインパクト後継の前者は98年の優勝馬ファレノプシスの弟でもある。“血中濃度”的にも譲れないタイトルだ。本命マルターズディオサの母系は米国の名門ミスカーミー系の分家筋。もう半世紀近くG1と縁がないが、交配相手を問わないのが“モンスター3代目”の独自性でもある。桜花賞父系の世代交代にかけてみよう。

◎マルターズディオサ  ○デアリングタクト  ▲ミヤマザクラ  ☆マジックキャッスル  △サンクテュエール  △リアアメリア

「スポニチ令和2年4月12日付け掲載」

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